いもむしぱん
「いもむしぱん」
今日のテーマはこちらです。
「いもむしぱん」というのは「芋虫ぱん」のことであります。嘘ですごめんなさい。正しくは「芋蒸しぱん」です。
人気イラストレーターのナガノさんが描かれている「ちいかわ」にて出てくるパンの名前です。最初は自分も「芋虫パン!?」と一瞬ビビりました。通常なら「芋蒸しパン」が想起されますが、「ちいかわ」ひいてはナガノ先生の世界観においては「芋虫パン」も充分に存在しうるモノ&ワードだからです。
つまり、「いもむしぱん」と書かれることによって「いも・むしぱん」なのか「いもむし・ぱん」なのか、その区切りが曖昧になったということですね。
このように、ひらがなで書かれてしまうと言葉の区切り位置が曖昧になってしまい、別の意味に捉えられてしまう言い回しが多々あります。
これを「ぎなた読み」というそうです。
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ぎなた読み(ぎなたよみ)は、日本語において、語句の区切りを間違えて読むこと。弁慶読みともいう。
「弁慶がなぎなたを持って」という一文を、本来「弁慶が、なぎなたを持って」と読むべきところを「弁慶がな、ぎなたを持って」と読むように、句切りを誤って読むことに由来する。
Wikipedia「ぎなた読み」https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%81%8E%E3%81%AA%E3%81%9F%E8%AA%AD%E3%81%BF
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有名なものを挙げると、「間・髪を容れず」であるところが「間髪・を容れず」に誤解されたものや、「ここではきものをぬいでください」が「ここでは・着物を脱いでください」なのか「ここで・履き物を脱いでください」なのか、といったものです。
あとは、とあるスポーツ紙の見出しに「エースがちんこ対決」というのがあり、これをネット民が「エース・がちんこ対決」ではなく「エースが・ちんこ対決」と空目してかなり話題になったこともあります(もちろん前者ですが笑)。
また最近では「この先生きのこるには」という文章について、「この先・生きのこるには」と読むべきところを「この
基本的に誤読が生じる文章というのは悪文でもあるわけですが、「ぎなた読み」に関しては、ふだん文章に慣れ親しみ間違いのない文章を目指す書き手にとっては、むしろ言語感覚の虚を突くような発想であり、笑いが込み上げてくるユーモアのある文章とも言えそうです。
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