ギンリョウソウ

「ギンリョウソウ」


自分も初めて聞く名前なのですが、どうやらこれは植物の名前のようです。なんでも、世界に広く分布しているのに1種しか植物で、銀の龍の鱗のように白く透き通って美しい見た目をしているそう。漢字で書くと「銀竜草」とそのものズバリな名前です。(中国語では「水晶蘭」とも)


光合成による養分の生成をやめて、菌類との共生関係で養分を摂取するよう進化した「腐生植物」と呼ばれる種らしく、しばしば文学作品の中にも現れる植物だそうですが、恥ずかしながらまったく知りませんでした。


そんなギンリョウソウに新種が発見された、つまり世界でも2種目が発見された、という驚きのニュースが発表されました。新種についての詳しいことは神戸大学のURL先に掲載されているので、興味のある方はご覧ください。


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世界でも2種目! 新種の「ギンリョウソウ」を発見

https://www.kobe-u.ac.jp/research_at_kobe/NEWS/news/2022_11_30_01.html

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さて、そんなギンリョウソウ、「ギンリョウソウ」の別名に「ユウレイタケ」というのがあるそうです。里山の薄暗い林の中でほの白く浮かび上がる姿が幽霊のように見え、しかも見た目がちょっとキノコっぽいためこのように呼ばれるそう。


ギンリョウソウに限らず、植物ってすごくファンタジックな雰囲気を感じます。食べたり飲んだりするだけでなく、虫除けになったりお香になったり、毒物だったり、肥料になったり、はたまた夜にしか咲かなかったり、虫を食べたり。この世のものとは思えない見た目をした植物も多いです。


どんなファンタジー作品でも「薬草」ってほぼ必ず登場するものですし、その世界観を構成する脇役だけど重要な役なんですよね。


ちなみにドラマの時代劇などで考証が甘いと背景に現代の植物が写りこんだりして、時代劇ファンには不評な場合もあるようです。


みなさんの作中で植物を登場させる際は、舞台や時代設定にお気をつけください。

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