夢双戦隊
四季
プロローグ
プロローグ 親に捨てられた天才少女
もうすっかり暗い真夜中のキャンパスに一つだけ明かりの着いた部屋があった。
部屋の中に居た16歳のとある少女はある作業に取り掛かっていた。
それから暫くし、彼女はくぅーっと背伸びをし、ある物を作り終えた。
「やっと完成!私の力作!」
彼女は机に置いてあったコーヒーを飲み干し、一人考え込んでいた。
♦︎
私は一体『何者』なのか。
私を産んだ親はどこにいるのか、何をしているのかさえ知らない。
そして私自身も不思議なことばかりだ。
まず、我ながら人並みを超えた知能を持っていることだ。
こんな代物を一週間で作れる程に。
そしてもう一つ、私自身を解析した際、DNAの並びがまるでプログラムのようになっていること。
このプログラムを少しいじってできたのがこのブレス。
このブレスは人体の限界を大幅に上げることができるが、その原理は解明されていない。
一体、私は『何者』なのか。
そして私のDNAにあるプログラムはなんなのか。
「…ま、考えても仕方ないか。」
そう言って彼女は出て行ってしまった。
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