第14話「おさらい」

 次。次とは何だろう? これまで沢山の冒険を進めてきた。外部障壁解除からのトビザメ等の対応に始まり、一階層のスカル、二階層の迷路、三階層の大蛇、四階層のゴーレム。間に他のこともあったとはいえ、次は五階層か? 僕がそう考えていると、先生は言った。

「これまでのおさらいと、基礎の強化に移りましょう」

 まずは二階層の迷路から、と先生は教室の黒板に特殊チョークを散りばめた。迷路の構造、その成り立ちについて。

「君達にはまず、わざと全員バラバラにされて、そこから攻略してもらいます」

 そこで王騎君が待ったをかけた。僕もおかしいと思ったのだ。あれは最低でも四人で攻略しなければならないダンジョンではないだろうか? そうでないと最低一人は間違った道へ連れていかれてしまう。先生が黒板で説明した迷路の構造からもそれを物語っていた。右か左か正しい道が分からない中、必ず誰かは間違った道へ行かされるのだ。

 それに対し先生は言った。

「走ればいいんですよ」

 僕らは唖然とした。先生は言う。進んだ道で押されればそれは間違った道だから流れる床を走って正せばいい。押されなければそれはやっぱり間違った道なのでまた走って正せばいいと。

 だが僕は言った。

「あの床、結構な速度で流れてますよ?」

「基礎的な体力はついてきているはずです。それをより高めるための訓練です。走る速さ、持久力。それを付けてもらいます」

 僕らは海底ダンジョンに潜り、一階層のスカルを蹴散らして青の鍵で二階層にたどり着いた。最初の流れる床を辿り、黄色の鍵の扉を無視して迷路の手前というところまで来た。

「攻略できない場合、私が救助に向かいます。とにかくひたすら走ってください」

 簡単に言うなぁと僕は思った。鴎ちゃんと瞳ちゃんはこの流れる床を走るのは初めてだ。僕ら四人は流れる床に乗った。暫くして最初の分かれ道で瞳ちゃんが押される。

「わっ! み、みんな! 頑張ろうね! ウチも頑張る!」

 瞳ちゃんがはぐれた後、次の分かれ道で鴎ちゃんが押される。

「カモメちゃん、気をつけて!」

「ミツル君とオウキ君も!」

 最後に、僕が三つ目の分かれ道で押された。

「ミツル! 負けるなよ!!」

 王騎君が叫ぶ。僕はグッドポーズを取って王騎君と別れた。

 さぁいよいよ本番だ。まずは構える。分かれ道で左の道に行き、そのまま素通りされた。と、言うことは。右の道が正しいのだ。

「うおおおおおおおおお!!!」

 僕は走った。とにかく走った。めちゃくちゃに走った。左へ行った道を戻り、左に曲がり右の道へ行く。やばい、めちゃくちゃ疲れる。

 だが泣き言も言ってられない。

 次の道は右に曲がろうとしてみる。すると左の道に押された。抵抗してみるが、押されるのはどうしようもないらしい。また道を戻る。流れる道は速く進み、なかなか思うように戻れない。僕は必死で走った。逆走し、左に曲がり右の道を行く。

 どうやら右の道が正しいらしい。次の分かれ道で僕は右の道を行ってみた。何も起きない。

 ちくしょおおおおおおお!

 僕は走った。全力疾走だ。右に曲がり左の道へ進む。ハァハァ、しんどい。

 僕は少し休憩を挟んでみた。押されるままに進むのだ。そしてまた全力疾走する。だが一向に終わる気配がない。つまり休めば休むほど後退する訳だ。

 僕は覚悟を決めた。とにかく疾走する。休む時間は分かれ道に着くまで。ドンドン分かれ道の間隔が狭まり遂にゴールが見えた。

 そこには既に王騎君がいた。見ると汗びっしょりだ。僕も人の事言えないが。

「よう、ミツル。着いたか」

 肩で息をする彼は笑っていた。僕はグッドポーズを取った。彼も返す。

 それからしばらくの間、鴎ちゃんと瞳ちゃんを待っていた。いくら待っても来る様子がない。

「大丈夫かな?」

 僕は不安げに王騎君を見た。彼も険しい顔をしていた。そして暫くして、先生に抱えられた鴎ちゃんがやってきた。

「……すいません、先生」

 鴎ちゃんは息も絶え絶えだ。相当頑張ったんだろう。だが到達には至らなかったのだ。

 先生は鴎ちゃんを降ろすと、それじゃあ行ってきますと走って逆走して行った。あの人どんな身体能力してるんだ?

「オウキ君とミツル君はクリアしたのね……」

 鴎ちゃんは悔しがっていた。自分の非力さに唇を噛んでいた。僕は隣に座り込んで言った。

「大丈夫。先生が来たってことは、まだ終わりじゃないんだ」

 僕はなるだけ鴎ちゃんを勇気付けた。鴎ちゃんは頷きながら涙ぐんだ。

 少し話し込んでいると、先生が瞳ちゃんを抱えて走ってきた。瞳ちゃんは息は荒れてないがクリア出来なかったようだ。

「さて、空色さんの息が整いましたら、登りましょうか。反省はその後です」

 先生は少しの休憩の後、全員を登らせて青の鍵のスペアを回収し一階層に戻った。スカルの相手を僕らがしながら、先生の後を追いかける。

 先生はあえて殿を王騎君に置いて走らせた。王騎君は後方からの相手に手を取られ僕らを守りながら走る。

 僕は王騎君は凄いと思った。一番に着いていて、それでまだこれだけのスカルの相手を出来るのだ。圧倒的に体力が付いていた。

 それを教室に着き話すと、それを言うならと王騎君は言った。

「ミツルもクリアしてるじゃないか」

 鴎ちゃんと瞳ちゃんも頷いた。時刻は夕刻。復習は今日のうちにすると言われ、教室で先生が言う。

「海鳴君、六道君、よく出来ましたね。素晴らしいです。空色さんは持久力、赤居さんは走る速さが足りなくてクリアできなかったようですね」

 なるほど。それで鴎ちゃんは息が荒く、瞳ちゃんはそこまで疲れてないのにクリア出来なかったのか。

 先生が言うには、鴎ちゃんは走る速さが足りてるものの、次の分かれ道へ行くまでの休憩で足りず、ドンドン耐えられなくなって前に進まなくなっていったのだと。

 そして瞳ちゃんはひたすら走り続けていたらしい。流され続けてひたすら間違いの道を行かされて、とにかく逆走していたが流れる床に負けて一番悪い道にいたという。

 先生はこれからも迷路での訓練を続けると言う。継続することが大切なんだと。そうやって鍛えられた能力は必ず役に立つと。僕は普段の筋トレメニューを増やすべきか尋ねた。だが先生は首を横に振る。

「あまり極端すぎるのもよくありません。休む時間は長い方がいい時もあるでしょう。そこは各々の課題として、休養を取りながらこの試練に立ち向かってください」

 それから僕らは毎日走り続けた。全力疾走を長時間続けれるようになるまでには時間がかかったが、恐らく出てくる食事の栄養も相まって大分足腰等が強くなってきた。

 鴎ちゃんも息切れしなくなってきた。問題は瞳ちゃんだ。徐々に走る速さは上がってるものの、どうしても流れる床の速さを超えることができなかった。持久力は凄いんだけどね。

 先生は悩んだ末言った。

「少しメニューを変えましょう」

 先生の提案はこうだ。全員が手を繋ぐ。誰かが押されたらそのまま引っ張られるので手を離さずそのまま引っ張り走る。足の速い順に並ぶ。王騎君、鴎ちゃん、僕、瞳ちゃんの順だ。

 全員特殊なグローブで手を繋ぐ。瞳ちゃんが押されるので走る。王騎君が鴎ちゃんを、鴎ちゃんが僕を、僕が瞳ちゃんを引っ張る。王騎君が叫んだ。

「ヒトミ頑張れ!!!」

 僕はとにかく引っ張った。何とか第一通路をクリアする。だが、鴎ちゃんが結構キツそうだった。僕は提案した。

「カモメちゃん、無理しなくても……」

「嫌よ! 一人だけ別行動なんて嫌!」

 大丈夫、と気合いを込めて走る鴎ちゃん。とにかく引っ張ることで速さをカバーする。段々瞳ちゃんも走る速さが床を超えてきて何とかクリアした。鴎ちゃんは言った。

「もう走りたくない!」

「これでまだ一段階ですよ」

 僕は苦笑した。予想はついた。三階層、大蛇の部屋だ。その前に、と先生は言う。

「これまでの勉強の復習会をしましょう」

 一階層のスカル達では、魂のエネルギーの大きな王騎君が狙われる。そして二階層の迷路では魂のエネルギーが小さな瞳ちゃんから狙われて、王騎君を一人にしようとする。

 三階層では王騎君が狙われるので王騎君を囮に、大蛇を引っ張り出し尾を切る。先生は、さてここで問題です、と言った。

「貴方達の三階層攻略は少々特殊です。それはなんでしょう?」

 僕はすぐさま答えを出し、手を挙げ答えた。

「オウキ君が危機を察知して、最奥まで行かずに対応することですね?」

 王騎君の危機を察する能力で、僕らは大蛇に対応してきた。恐らくだが、これがなければ僕らは全員吹っ飛ばされた後丸呑みだ。だが先生はそれではダメだという。つまり最奥に行って対処しろと言うのだ。あの突撃を一番奥から凌ぎきれるのだろうか。先生は右腕に力こぶを作って見せて言った。

「全員で力を合わせれば、今なら止められるはずです。そして止めてからも問題です」

 そのまま引きずり出すのではなく、口にハープーンを投げ入れ尾をつくのだという。

つまり遠投だ。壁から離れる距離が短いほど楽なのである。

 大蛇の体は不思議なことに壁の中にバネを縮めたようにあり、尾も当然壁の中にあるがそこまで距離はないという。引きずり出す場合かなりの距離を下がらねばならなかったが、遠投で突けばその場で決着がつく。

 通常ならばこれをしているのだと言う。勿論これに敗北した人達が、四階層で鉱石掘りに勤しんでる場合もあるのだと言う。というかそれがほとんどで、四階層の鉱石通路は敗北者たちのメインストリートだという話だ。

 僕らはとにかく基礎的な体力を付け続けた。五十八番甲板のトレーニングジムで毎日筋トレをする。汗をかき、水分補給をし、食事をしっかり摂ることで筋力を付けていく。

 米、肉、魚、野菜。ありとあらゆる栄養素を摂り、とにかく鍛え続けた。不思議なことに、ムキムキと言ったふうにはならなかった。細マッチョな感じだ。それでも内に秘めたパワーは確実に常人を超越してると思った。

 僕と王騎君は金マグロの釣りにも毎週参加している。僕らの釣果がその週の晩飯にもなる。骨を鍛え筋肉を鍛え、心を鍛え脳を鍛えた。

 鴎ちゃんと瞳ちゃんは遠投の訓練もする。僕と王騎君は衝撃に耐える体作りをした。

 そうして迎えた大蛇試験当日。先生は手を出さないが同行しても良い許可を得たという。

 青の鍵と黄色の鍵で三階層まで降りた僕らは、早速大蛇のところへ行く。相変わらず蜘蛛はダメな鴎ちゃんに笑いつつ、手早く大蛇のいる通路手前の扉に着いた。オアシスで休むこともなかった。それだけ僕らが成長していた。

 扉を開き、走る。最奥までたどり着くと暫く待った。先生は脇で見ている。中央で構えていると、小さな蛇の集まりが湧いた。未だに僕も蛇は無理だ! ううううううう!

「大丈夫? ミツル君!」

 鴎ちゃんが手を握る。いつもこの階層にきて蛇に遭遇する時、手を握ってくれる。

「大丈夫……。頑張ろう」

 僕は王騎君と並んで構えた。両端に鴎ちゃんと瞳ちゃんが並ぶ。王騎君が叫んだ。

「くるぞ!!!」

 ドン! という衝撃だった。あまりの衝撃に吹き飛ばされそうになるのを何とか全員で堪えたが、百メートルは押されただろうか。

 少し押されすぎな気もする。大蛇の相手を王騎君がしながら、僕と鴎ちゃんと瞳ちゃんが遠投する。ハープーンを口の中に投げ入れ奥まで届かせる。僕と鴎ちゃんの投擲は届かないのだろう。一向に消える気配がなかった。瞳ちゃんは狙いを定め一本一本を慎重に投げていた。

 一人五本。無くなるまでに倒すことが出来なければ、今まで通り大蛇の体を引き出し尾を切るしかない。

 僕と鴎ちゃんが四本目を投げる。もう後がない。瞳ちゃんに託した。瞳ちゃんは何かをブツブツ言いながら思いっきり振りかぶって投げた。三本目だ。

 そして大蛇は苦しそうにもがいた。恐らくだが刺さっていない。掠っただけなのだ。

「頑張って! ヒトミ!」

 鴎ちゃんが瞳ちゃんを応援する。瞳ちゃんは集中している。王騎君が大蛇の攻撃を避けつつ抑えながら今の位置を維持している。王騎君も必死だ。距離が長くなればそれだけ投げる距離が長くなる。正確な位置も掴めなくなるだろう。瞳ちゃんの集中も乱すことになる。

 王騎君はハープーンで応戦しながら絶好の位置に誘いこんだ。瞳ちゃんが振りかぶり投げる。四投目。これでダメなら……、そう思った時だった。大蛇がぐねぐね動き回り暴れ倒れた。大蛇の体がサラサラと消えていく。先生は拍手して僕らを称えた。

 大蛇の舌を手にした先生に王騎君が言った。

「今日もそれを食わせてはくれないんだろ?」

 先生は笑ってため息をつき、自分のリュックに詰めた。帰り道、先生は初手で押されすぎだったということを話していた。そのため遠投は無理かも知れないと思っていたと。だが瞳ちゃんは成し遂げた。投擲に関しては本当に瞳ちゃんの腕前は凄い。

「ヒトミが羨ましいわ。私には何もないもの」

 鴎ちゃんのその台詞を聞いた瞳ちゃんは首を横に振る。

「カモメちゃんにもいっぱい素敵な才能がある。ウチにはないものが」

 例えば? と問う鴎ちゃんの胸を、瞳ちゃんは揉んだ。

「この胸とか」

 モミモミモミモミ。鴎ちゃんはくすぐったいのか笑いながら言った。

「ちょっとやめてよ! 男子の前で」

 僕は凝視していた。結構胸がありそうだな。そう思っていると冷たい眼差しを向けてくる鴎ちゃん。

「ミツル君、引っ叩くわよ?」

 僕何も言ってませんけど。一階層まで戻り、スカル達を蹴散らし海底ダンジョンを出るとまだ午後三時だった。

 食堂に向かうように言われた僕らは椅子に座る。遅れてやってきた先生は何も頼まずにそのまま待っているように言った。奥のキッチンへ入った先生は食堂のおばちゃんと何かを話している。そして先生が出てきた。

「許可がおりました。あの蛇の舌を調理してデザートにしてもらいます」

 それを聞いた僕らは歓喜した。どんな味がするんだろう? やがて四人分のケーキとスープが出された。どちらも大蛇の舌を使っているという。

 ケーキから食べてみる。中間の部分がコリコリしている食感がした。味は甘すぎず程よい甘さで仕上げられていたが、正直そこまで美味しくはない。スープを飲んでみる。これもまた美味しいようなそこまで美味しくないような。

 その様子に先生は笑った。

「満足して頂けましたか?」

 王騎君は怒った。これに一千万も払うやつはどうかしてる。

「実はこれ、ある効用があるんですよ」

 先生はニヤリと笑って言った。

「食べると絶倫になるんです」

 ぶふっと、僕は吹き出した。王騎君は、ほう……、と笑う。鴎ちゃんと瞳ちゃんは苦笑いしていた。先生は笑って続けた。

「特殊な調理方法をした場合のみ、その効用が出ます。男女共に効果があり、とても人気の高い食材なんですよ」

 まさか、もう僕絶倫状態なのか? そう思っていると、先生は首を横に振った。

「今回はその特殊な調理方法をしていません。なので味もそこまで美味しいと感じなかったかもしれません。とにかくその効用は貴方達にはまだ早いです。ですがスタミナは確実に付きますよ」

 先生が言うにはその絶倫状態は一ヶ月は続くという。そうなりたい人達が大金を払い購入するのだ。

 一日に何回もエッチな事をしたい。そんな人にオススメの食材。

 王騎君は言った。

「大人になったら買わせてもらうぜ」

 何故か瞳ちゃんもコクコク頷いた。僕と鴎ちゃんはちょっと遠慮したいかな、という感じだ。僕らは完食し、王騎君が尋ねた。

「本当に食べて良かったのか? 運用費用の一つなんだろ?」

 このシークルースクールは多大な費用が運営にかかる。金マグロや大蛇の舌、トビザメのヒレ等が運営費用に当てられる。だが先生は言った。

「君たちは希少なレッドダイヤモンドを寄付してくれましたから。それだけで贔屓する理由になりますよ」

 そういえばと僕は思う。四階層のゴーレムは、試験なんてないよな?

 僕の考えをいつも読んでくる先生は言った。

「半年後、四体のゴーレムと戦ってもらいます」

 四体?! 僕らは驚愕した。一体でも辛かったのに……。

 先生は言う。今の僕らなら二体は相手にできると。僕らがやったチアリーディング方法でなくても、投擲でも破壊可能だそうだ。勿論鍛え抜かれた状態でだが。

 一度に四体までは出せるようで、その相手をするために立ち回る足腰と遠投で貫く筋力がいるのだと言う。

 そのために鍛え上げるのだ。毎日二階層の迷路の走りと三階層の大蛇の突進阻止からの遠投で日々鍛えた。

 勉強はいつも帰ってから軽くする。僕らは中学生の時に大学レベルの問題を解いていたくらいなので学問に関しては問題ないのだが、それでもこのシークルースクールの謎を解けない。

 明らかにエネルギーの法則を超えている。無限に奥底から生まれるエネルギーの謎は、一番奥まで行かなければ解けないかもしれない。

 そして一番奥にはここの最も力を持つとされるスクール長でも行ったことがないという噂だ。そこまで行く術をまだ持ってないのかもしれないが、とにかく凄い謎があるのは間違いない。

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