ー告白ー5

 春がゴーと確認する為にゆっくりと近付いて行くと、やはり向こうも春だということに気付いたのか、


「春さーん!」


 大きな声を上げながら無邪気に春に向かい手を振って来るゴーの姿が見えて来る。


 間違ない。 やはり春が思った通りにゴーだ。


 ゆっくりと春はゴーの所まで行くと


「来ているなら、連絡くれれば良かったのに……」

「別にいいんですよ。 僕、待ってるのは好きですからー。 ほら、遅刻するよりはいいでしょ? 待っていると会えて時の喜びが何倍も嬉しいのが好きなんです」


 そう笑顔で答えるゴー。


 だが久し振りの再会にゴーに笑顔を向けられた春は一瞬息が止まったかと思うのだ。


 半年前と変わらない胸の高鳴り。 やはり春はゴーのことを好きなのだと再確認が出来た。


 いつもテレビでゴーを見ていたのだけど、その時は特になんともない。 だけど本人を生で目の前にすると心は正直なことが分かったようだ。


「どうします? スタジオの予約時間まで後三十分ありますが、ここでのんびり待ってますか?」

「……へ? あ、ああ……そうだね……」


 春はぼんやりとゴーに見とれているといきなりゴーに声を掛けられ生返事に近い返事をする春。


「あれ? 今、何か言った?」

「どうしたんですか? 大丈夫ですかー? 春さん。 えっと、スタジオの予約が十二時半からなので、それまで何してますか? ですよー」

「あ、ああ……そ、そうだな……ここで一休みしてから入ろうか?」

「はい! じゃ、春さん! 何飲みます?」

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