ー出会いー17

 笑顔も可愛いが微笑むゴーも可愛い。 もう春はゴーにハマってしまったのだろう。 そして次の約束も出来た。


「ご馳走さまでした」

「僕もご馳走さまでした」


 そう二人は声を合わせて二人同時に『ご馳走さまでした』に喜びを覚える。


「食べるスピードが同じだったみたいですね」

「そうみたいだね。 また、明日から仕事頑張って下さいね。 僕は今はあまりテレビには出てないんで忙しくないんですよ」


 そう優しく言う春。


「そうなんですかー、また、機会があれば僕の番組に出て欲しい位ですけどねー」

「確かに出てみたいんだけどー、連続はマズいでしょ?」

「ま、また……来年になってしまいますがー、来年には出て下さいね」

「僕は構わないんだけどさ、事務所がねーって感じかな?」

「分かりました。 待ってますよ」


 ゴーは笑顔で言い側にあった水を一気に飲み干す。


「じゃ、行こうか? ゴーのマネージャーさんもあまり待たせちゃ悪いしね」

「あ、はい!」


 春は伝票を手にすると会計を済ませるのだ。


 先程、レストランに入る前にゴーのマネージャーは車に待機させて出て来た。 だから春は早く戻ろうって言ってたのだろう。


 足早に二人はエレベーターに乗ると地下駐車場へと向かう。


 広い駐車場内。 車を探すのも大変だったりするのだ。 車を何処に置いたのかを探し回る。


 やっと見付けると二人は車へと乗り込むのだ。


 春のマネージャーはグループで一人のマネージャーだがゴーのマネージャーは個人で動くこともあってか一人に一人ついているらしい。


「じゃ、僕はこの辺で失礼しますね。 家、この近くですから」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る