第129話 久しぶりの10連モンスターガチャスキル

「それじゃ使うよ。」


そう言って、ラッキーは10連モンスターガチャスキルを使った。今回の10連モンスターガチャスキルはFランクのガチャスキルだった。内訳はEランクが5回、Fランクが5回だ。10連モンスターガチャスキルを使った場合多い方のランクになるのではなく、レア度が低い方のスキルになる。


ラッキーがスキルを使うと、白い光が目の前に現れる。


「あ~。今回はダメね。白だわ。」


「白だとダメなの?」


「光が金色とか虹色だったら期待できる。でもほとんどが白い光なのよ。まあでも白と言ってもいろんなパンが出るからそれはそれで楽しみだけどね。」


(さて・・・何が出るかな。Fランクだし素質が出ても被りかな?あっリルの為にコロッケパン祈るの忘れてた。ハズレならコロッケパン、コロッケパンお願いします。)


白い光が収まるとそこには・・・


パン、パン、パン、パン、パン?、パン、パン、パン、パン、そして・・・見覚えのある緑色の豆が落ちていた。


「すごい!本当にパンが出るんだね。」


「僕はこのアンパンがいいかな。甘い物好きだし。」


「ラッキー。この箱に入ってるヤツは何かしら?箱にはパンって書いてあるけど・・・」


そう落ちているパンはよく見る食パンやアンパンだった。コロッケパンはなかったが・・・そしてその中には今まで見た事のないパンと書かれた箱があった。ラッキーはそれをシルフィードから受け取り箱を開けた。


箱の中には、仕切りで分けられたパンが6つ入っていた。


「これは・・・」


「パンが6つ入ってるわね。ラッキー。図鑑を見てみれば?」


シルフィードに言われラッキーは図鑑を確認した。するとそこには、


・くりーむパン詰め合わせ(6個入)

カスタード、生クリーム、抹茶、小倉、チョコレート、レモンクリームの6種類のクリームが入ったお得なパンセット


と書かれていた。


「どうやらクリームパンの詰め合わせみたいだ。中身はそれぞれ違うみたい。」


(リルもいれて俺達は今6人いる。だから詰め合わせが出たのか?それに緑豆だって存在を知ったのは今日だぞ?存在を知ったアイテムがガチャスキルって出るって事なのか?)


『コロッケパンがないんだぞー!』


「ちょうどいいじゃないですか。一人1個ずつ分けれますね。」


『コロッケパンがないんだぞー。』


「でもこれじゃ中身がわからないですね。割って確認するのはマナーが悪い気がしますし。」


『コロッケパンがないんだぞー・・・』


その後、パンは食事の時に皆で分ける事にし、ラッキーのマジックバッグへとパンをしまい、リルがコロッケパンをねだるので残っているEランクモンスターガチャスキルが2回あったので、コロッケパンの事を考えながらモンスターガチャスキルを使った。


すると・・・


驚く事に、1回目のモンスターガチャスキルでコロッケパンはでたのだった。


(狙った通りのパンが出るなら素質も願ったら出てくれればいいのに・・・。なんとも微妙なガチャスキルだよな~。)


安全地帯で夜営をしながら明日からの予定を話し合うラッキー達。もちろんテントはラッキーとマフィンで一つ使い、もう一つはシルフィード、マリア、タルトと男性と女性に分けた。リルは・・・もちろん女性側だ。


【ラッキー・ストライク】


レベル:  25

力  :  260

体力 :  258

敏捷 :  255

器用 :  253

魔力 ;  252

運  :  1220


【素質】:ゼンパン(デイリーガチャ・モンスターガチャ・シークレットガチャスキル)

     剣術・気配察知・料理・掃除・踊り・計算・生活魔法

     身体強化・穴掘り・靴磨き・早起き・早食い・お笑い・交渉

     大声・テイム・健康・ハードワーク・斧術・トラップ

     転移魔法



【シルフィード・リスボン】


レベル:  25

力  :  125

体力 :  195

敏捷 :  195

器用 :  195

魔力 ;  332

運  :  35


森の魔導士(風魔法、土魔法、人物鑑定の素質を持つ)

【素質】:風魔法(風魔法が使える。)

【素質】:土魔法(土魔法が使える。)

【素質】:人物鑑定(ステータスや素質が見れるようになる。)


【マリア・フロンダール】


レベル:  24

力  :  180

体力 :  110

敏捷 :  105

器用 :  230

魔力 ;  360

運  :  28


聖女(治癒魔法、光魔法、祈りの素質を持つ)

【素質】:治癒魔法(治癒魔法が使える。)

【素質】:光魔法(光魔法が使える。)

【素質】:祈り(治癒魔法を使った時、効果が増加する。)


【タルト】


レベル:  20

力  :  170

体力 :  150

敏捷 :  200

器用 :  170

魔力 ;  100

運  :  28


武聖(格闘、身体強化、槍術の素質を持つ)

【素質】:格闘(素手での戦闘が得意になる。)

【素質】:身体強化(力、体力、敏捷の能力値を上げる。)

【素質】:槍術(槍の扱いが上手くなる)


【マフィン】


レベル:  20 

力  :  100 

体力 :  120 

敏捷 :  120 

器用 :  200 

魔力 ;  250 

運  :  39


守護神(結界魔法、光魔法、守護者の素質を持つ)

【素質】:結界魔法(結界魔法が使える。)

【素質】:光魔法(光魔法が使える。)

【素質】:守護者(想いが強いと結界魔法が強くなる。)


「やっぱりレベルは上がってないな。」


「しょうがないわよ。なんだかんだ言って今日戦った魔物達ってFランクとEランクでしょ。格下の魔物でレベルを上げようと思ったら数百体はいるんじゃないかしら?」


「明日からはもっと深く潜った方がいいかな?」


「ラッキー様。焦る必要はないと思います。まだ初日なんですから。」


「そうですね。僕達もまだレベル20なので、30階層まではいけないと思います。明日と明後日で20階層まで行って、その後はしばらく21階層から下でレベル上げしながらダンジョンを進んで行く感じがいいんではないでしょうか?」


「だいたい階層と同じぐらいのレベルがあればいいんだっけ?」


「はい。30階層にはボスはいませんが、30階層までにレベル30ぐらいまで上げればより安全だと思います。」


(ボスがいないとはいえ、何があるかわからないもんな。俺とシルフィーとマリアは多分30ぐらいまでならなんとかなる。タルトとマフィンはちょっときびしいか。)


そうして、明日からの計画を立てていくラッキー達であった。






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