第2章 ゼンパンの素質とシークレットガチャスキル
第63話 充実した日常
「リル食べ過ぎるなよ。残りはマジックバッグに入れておくから後でも食べれるだろ?」
『わかってるんだぞ。でもやっぱり狩ったすぐが一番うまいんだぞ。』
ラッキーとリルはいつものように森でオークを狩っていた。リルがオークが好物と言うことで定期的に森にきてはオークを狩っていた。
リスボーンダンジョンを攻略したラッキーとシルフィーはダンジョンを攻略した事で、冒険者ランクがEからDへとランクアップしていた。
冒険者になってから1年以内にDランクに上がる冒険者はほとんどいないという事とでラッキー達はギルドで話題のルーキーと注目を浴びていた。
素質が剣術しかないはずのラッキーが狼を従魔として連れている事も話題に上がっている。もちろん、テイムの素質がなくても魔物を連れている冒険者もいる。ラッキーはフェンリルという事は伏せて魔狼の子供で、森で襲われている所を助けたら懐かれた。と説明していた。
ダンジョンを攻略した事でシルフィーは晴れて冒険者としてやっていく事ができる。なので、今は家の用事を優先して行っているので一緒に冒険者活動をする事を少しお休みしていた。
そんな事もあり、ラッキーはDランクの狩場にいかずに、森へ狩りへ行ったり、ギルドでライアン教官と剣術の訓練をしたり、解体場で解体の練習をしたりと、毎日を充実して過ごしていた。
そろそろリスボーンダンジョンを攻略していから1か月程たつ。シルフィーの家の用事は1か月程で終わるとラッキーは聞いていたのでそろそろ次の冒険者活動をどうするか考える必要があるだろう。
ステータスもこの1か月で上がっていた。
【ラッキー】
レベル: 15 → 16
力 : 160 → 170
体力 : 158 → 168
敏捷 : 155 → 165
器用 : 153 → 163
魔力 ; 152 → 162
運 : 630 → 630
【素質】:ゼンパン(デイリーガチャ・モンスターガチャ)
【素質】:剣術(剣術がうまくなる。)
【素質】:気配察知(人や魔物の気配をがわかるようになる。)
【素質】:料理(料理を作るのがうまくなる。)
【素質】:掃除(掃除するのがうまくなる。)
【素質】:踊り(踊りがうまくなる。)
【素質】:計算(計算速度が速くなる。)
【素質】:生活魔法(日常に役立つ魔法が使える。)
【素質】:身体強化(魔力を使って身体能力を上げる事ができる。)
【素質】:穴掘り(人よりも穴を掘るのがうまくなる。)
【素質】:靴磨き(短時間で靴をきれいにする事ができる。)
【素質】:早起き(朝スッキリ起きれるようになる。)
【素質】:早食い(消化が早くなる。)
【素質】:お笑い(笑いのセンスが上がる。)
【素質】:交渉(値引き交渉が少しだけうまくなる。)
【素質】:大声(自分の出せる大声よりも1ランク大きな声を出せる。)
【素質】:テイム(魔物を従える事ができる)
【素質】:健康(病気になりにくくなる。)
【素質】:ハードワーク(徹夜しても疲れにくくなる。)
あれから素質も2つ増えていた。どちらも使える素質だったので、ラッキーは喜んでいた。
「きりがいいから今日はこれぐらいで終わろうか?」
『きりがいいって事はモンスターガチャスキルが貯まったんだろ?早速使ってほしいんだぞ。今日こそ俺の好きなコロッケパンが出てほしいんだぞ。』
「ああ。わかったよ。」
モンスターガチャスキルは魔物を10体倒すと使えるスキルで、10%の確率で素質かアイテムが手に入る激レアスキルだ。ラッキーの授かったゼンパンの素質によって使えるようになっている。
そして、モンスターガチャスキルはストックする事ができ、10回ストックすると10連モンスターガチャスキルが使えるようになる。
10連モンスターガチャスキルは10回目に確定で素質かアイテムが手に入る。確率的には10回ストックして、10連モンスターガチャスキルを使う方が確実に良いのだが、リルがパンを気に入って10体魔物を倒す度に、モンスターガチャスキルを使ってくれとお願いするので、最近は単発でしかモンスターガチャスキルを使っていなかった。
ちなみにリルはコロッケパンとかハンバーガーのようなパンと肉がセットになっているようなパンが好物だった。
ラッキーはモンスターガチャスキルを使った。目の前に白い光が現れる。金色の光だとアイテムか素質なので、リルにとったら白い光の方がうれしいみたいで白い光が現れると、しっぽを左右に振っていた。
(かわいいんだけど、パンはハズレなんだけど・・・。)
白い光が消えると、そこにあったのは・・・
安定のパンだった。しかもリルの好物のコロッケパンだった。
『コロッケパンだぞ!』
「ああ。リルの願いが通じたんだな。」
『やったんだぞ。食べていいか?』
「ああ。」
リルはオークを食べて、コロッケパンを食べておなか一杯になったのかウトウトしていた。リルを抱きかかえてギルドに向かうのは最近のルーティーンだった。
「リルをモフりながら歩くのは気持ちいいから俺的には全然OKなんだよな。まだ小さいから重くもないし。」
ラッキーはリルを抱き、しっぽをモフモフ。身体をモフモフしながらギルドに向かったのだった。
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