第73話 感傷に浸るには、まだ早い


 満点の星空の下、二人で語り合った夜を思い出す。

 初めての魔獣討伐。その恐ろしさに震え、自身の未熟を恥じていた夜。一人佇む私に、声をかけてくれたのはルーファスだった。


 あの日、彼と話をできたから、私は聖女として胸を張ることができた。

 私はかつて夜の街にいた身。口が裂けても清廉だとは言えない。そんな自分が聖女でいいのかと悩んでいた。


 人知れず抱えていた悩みを、軽くしてくれたのはルーファスだ。「手を抜くことはしない、そう言い切れるのであれば、それだけで十分」だと言ってくれた。


 例え聖女らしい身の上でなくとも、力を尽くすことで認められるなら。それは清廉な人間性を求められるより、よほど気が楽だった。尽力し、結果を出す。夜の街と変わらないルールは、私の心を軽くした。


 ゆっくりと息を吐き、記憶の蓋を閉じる。感傷に浸っている場合ではないのだ。少なくとも、今は。


 瞼を押し上げ、周囲へ視線を向ける。皆それぞれに、複雑な表情をしていた。

 特に深刻な顔をしているのはお爺様だろうか。彼が一番、思うところがあるのかもしれない。


 「シャーリー、その、何と言えばいいか……」


 伯父が言葉を探すように口を開く。その反応も無理はない。思いがけない人物の名に、混乱するのは当然だ。

 否定の声が上がらないのは、驚きが勝っているからか。それとも、私の見解を一理あると受け止めてくれたのか。今はまだ、分からないけれど。


 「伯父様、混乱なさるのも無理はありません。私とて、混乱しています」

 「すまない、そうだよな。シャーリーが一番混乱するはずだ」


 誰より彼を知っているのは君だ。伯父の言葉に、私はぎこちなく笑った。

 本当に、私自身混乱しているのだ。自身の出した答えに。

 けれどそれは、目を背ける理由にはならない。


 「お父様、大神官が屋敷にお見えになった日のことを、覚えていらっしゃいますか?」


 問いかける私に、父が頷く。

 私が聖女と名乗り出て、大神官が確認に来た日のことだ。あの場に同席したのは父。教会側からはカイルが同行していた。

 4人で集まって会話をした日。私はあることに驚いたのを覚えている。


 「あの日、教会から大神官と1人の神官が訪ねてきました。その際、私はいくらか驚いたものです。

 聖女か否か、その確認に過ぎぬ場に、わざわざ大神官という高位の方がお見えになるのかと。当時はそれほど聖女が重要なのかと思いましたが」


 彼らにしてみれば、本当に聖女なのか不明瞭な時点の話。

 私が王都に住んでいたならともかく、アクランド子爵領まで足を延ばすのだ。高位かつ多忙な大神官が動くのは疑問が残る。

 外野から見れば実に不自然だ。神官に確認させるのが合理的だろう。


 にもかかわらず、大神官が動いたのはなぜなのか。それが、今回の鍵でもある。


 「大神官は、教会随一と言っても過言ではない、優秀な術師です。彼であれば相手の魔力を感じ取ることもできるでしょう。

 だからこそ、のではないでしょうか」


 教会関係者にとって、女神に近い力は察知しづらい。当然、聖女である私の魔力も判別困難だ。

 逆にいえば、私が聖女でなければ、会った瞬間にすぐ分かっただろう。これは別物だと。並みの術師には出来ぬことでも、大神官ならば察知できたはず。


 「もし私が聖女でなければ、大神官はすぐに気づいたでしょう。

 彼が魔力を認識できるということは、女神様とは異なる魔力の持ち主である証。その時点で聖女でないと分かるはずです」

 「たしかに。素早く判定するなら、優秀な術師である大神官が来るのが確実だ。大神官の判定なら、意を唱える者もいないだろうしね」


 父の言うとおりだ。素早さと判定の正確さ。それを担保するならば大神官が判断するのが一番である。


 「何より、大神官以外の判定ではある問題が生じます。魔力の察知ができない術師では、聖女か否かの判定すら困難だったと思うのです。

 

 時属性魔術は使用者が少なく、教会にしか資料がありません。

 当然、聖女候補に過ぎない身では、意図して使うのは不可能と考えられているはず。よく分からない能力の訓練など、出来ませんから。


 事実、私が薔薇の花を咲かせたとき、大神官は驚いていました。聖女と名乗り出たばかりの者が、時属性魔術を意図して使えることは想定外だったのでしょう」


 目の前で薔薇の蕾に魔術をかけたが、大神官は驚きに目を見張っていた。「ここまで使いこなせるとは」と口にしたのも覚えている。


 「時属性魔術こそ聖女の証であるのに、判定の時点では本人が行使できない可能性が高い。

 並の術師では魔力の察知ができません。目の前の者が聖女か否か、判定する物差しが無いことになります」

 「なるほど、真に迫っているようにみえる」


 一度整理しよう。そう言ってお爺様は全員へ視線を送る。皆の視線が集まったところで、お爺様が口を開いた。


 「まず聖女の判定についてだが、シャーリーのときは大神官と神官が共に訪ねてきた。考えられる理由は二つ。


 一つは、魔力が察知できるほどの術師であれば、素早く正確な判定ができること。あくまでも、優秀な術師が判定人であることが前提だ。

 仮に聖女であれば、自身が女神から借り受ける力と類似するため、魔力識別が困難。それをもって聖女と判定する。

 逆に聖女でなければ、明確に他の魔力を察知できる。わざわざ聖女候補者に質問をするまでもなく、否と判定ができるわけだ」


 そのとおりだ。この推測が正しければ、大神官は聖女や女神の祝福を受けた者と、その他大勢を区別できることになる。

 だからこそ、逆手に取られれば出し抜かれる可能性もある。ルーファスがルーク殿下であるという予測の根拠に繋がるわけだ。


 「もう一つは、並の術師では聖女の判定がほぼ不可能なことだ。

 聖女の証である時属性魔術は、教会以外に学べる場所がない。歴代の聖女も、偶発的に行使することはあっても、自発的な行使は教会へ身を寄せるまで困難だっただろう。


 そうである以上、時属性魔術を使えるか否かで聖女の判定はできない。学習前の者に魔術を使えというのは理不尽に過ぎる。

 結果として、教会としてはその身に宿す魔力で判定するしかないわけだ。大神官のように、優秀な術師によってな。

 

 大神官の訪問は、以上の二点から行われたのだろう」


 そう締めくくったお爺様は、考えるように顎を撫でる。そして私へ視線を向けると、ゆっくりと口を開いた。


 「その上で、ルーファスという少年についてだ。

 彼が仮にルーク殿下だとするならば、大神官や教会の優れた術師にとって、彼自身の魔力は察知できないだろう。女神の祝福を受けている唯一の王子だからね。

 その時点で、彼の正体はすぐに見抜けたはずだった」


 大神官のような優れた術師でも、魔力を察知できない相手。それは、女神と近しい能力を持つ人間という証である。そのような人間は極小数。神官以外となれば、すぐにでも該当者が割り出せる。


 「本来であれば正体が露見するところ、彼は魔道具を所持していた。察するに、常時展開型の魔道具だ。当然彼とは別の魔力が発生していることになる。


 彼自身の魔力が感じ取れない中、魔道具の魔力は察知できた。大神官や教会関係者にとっては、たった一つの魔力を纏った少年に見えたわけだ。彼が疑われることなく、シャーリーの従者になったことも説明できる。

 教会側がシャーリーに隠しているのではない。教会自体が錯誤に陥っているということだ」


 この仮定を前提とすれば、全てが成り立つ。お父様が察知した魔力が二つあるという異変、教会側の調査をすり抜けた理由、そして、


 「ルーファスが恐ろしく優秀なことにも、説明がつきますね」


 私の言葉に、お爺様は黙ったまま頷いた。

 平民が優れた知識を持つこと、それ自体は決して不可能な話ではない。学習環境に恵まれなければ困難ではあるが、それこそ教会を頼ることで学をつけることは可能だ。

 本人の生活を支える資金があることが前提だが、生活費に問題がなければ可能。働く時間を捻出することなく、学問に注力できる。親に比較的安定した稼ぎがあれば、あとは本人の意思次第だ。


 けれど、ルーファスがルーク殿下なら。学習環境は当たり前に整えられていただろう。表舞台に立てぬ身とはいえ、彼も王子。教育には力を入れていたはずだ。学びたいと言えば学べる環境なのは間違いない。


 「たしかに全て説明はつくが……もしそれが本当なら、シャーリーは相当面倒な環境にいるんじゃないか?」


 伯父が眉を顰める。それも無理はない。


 以前私は、叔父たちの前で発言していた。王子たちとの結婚は望まないと。

 にもかかわらず、気がつけば第二王子がすぐ近くにいたのだ。外堀を埋めに来たのでは? と考えてもおかしくはない。


 もう一つ付言するならば、王家の厄介な争いに巻き込まれかねないという問題がある。どちらの伴侶になるかとか、そんな問題ではない。もっと純粋な、だ。


 「レティシア殿下より、お聞きしたことがあります。ルーク殿下まで暗殺されることがないよう、陛下が離宮の警備を固めたと。

 そんな彼が、姿を隠して私の側にいる。もしそれが事実なら、発覚した時点で大変なことになるでしょうね」


 王妃殿下にとっては、草の根かき分けてでも捜し出したい相手だ。伴侶を誰にするかなんて悩みも、ルーク殿下が死亡すれば終わる話。王子がジェームズ殿下のみとなれば、自然と王位は彼のものになる。

 ……それを国民や教会が認めるかはともかく、一つの脅威が除けるのは確かだ。

 命を狙われている彼が私の側にいるというのは、中々にスリリングな状況と言える。


 小さくため息を吐く。どうしてこう、問題が次から次へと現れてくるのか。

 どちらにせよ、一度情報を整理する必要があるだろう。


 「皆様、一度私の話を聞いていただけますか」


 私の言葉に、全員の視線が集まる。

 ここで一度、全ての情報を共有すべきだ。私には、お父様以外に話していないことがある。

 

 「私はこれまで様々な話を耳にしました。それを、皆様に共有したいのです。その上で、改めてお力添えいただきたい」


 そう告げる私に、全員が微笑みを浮かべる。伯父は「水臭いな、当然だろう!」とにこやかに笑ってくれた。それにほっと胸を撫でおろし、口を開いた。


 「どこから話せばいいのか、と言ったところですが……まずは、私が7歳の頃に遡ります。

 その頃、私は初めてコードウェル公爵とお会いしました。当時のことは、皆様ご存知かと思います」

 「あぁ、コードウェル公爵がわざわざアクランド子爵領まで来たときのことだね。たしか、王家への嫁入りについて仄めかされたのだったか」


 お爺様の言葉に、私は黙したまま頷く。伯父たちも思い出したのか、「あのことか」と呟いていた。


 「あのとき、なぜコードウェル公爵がアクランド子爵領まで来たのか。当時その理由がはっきりとは分かりませんでした」

 「たしかに。当時はまだ、シャーリーが聖女だと知られていたわけでもない。

 あの日、シャーリーが魔術を行使するのを見なければ、公爵も聖女であることに気づかなかっただろう」


 伯父の言葉に、私は視線を伏せた。本来ならば、そう考えるのが順当なのだが。


 「それが、逆だったようなのです」

 「……逆?」


 伯父が訝しげにこちらへ視線を送る。お爺様やナタリア先生も同様だ。


 「コードウェル公爵は、あの日、私が聖女だと知っていたのです」


 その言葉に、室内は凍り付いた。何を言われたのか分からない、そう言いたげな顔で伯父は声を荒げる。


 「そんな馬鹿な! あのとき、シャーリーの魔術について知っていたのはここにいる人間だけだ。外部に漏らしていたとは思えない!」

 「おっしゃるとおりです。事実、ここにいる皆様から公爵に伝わったのではありません。

 全くの別ルート。それも、到底想像し得ないルートから伝わっていました」

 「ふむ。別のルートとは?」


 お爺様は眉を顰め、こちらへ聞き返す。ここからの情報漏洩が本当に無かったか、それが気がかりなのかもしれない。纏う空気も張り詰めているように思える。


 「荒唐無稽の話と笑われてしまうかもしれませんが、お話するのは全て真実です。少なくとも、公爵にとっては。彼に直接お聞きした話ですから」


 そう前置きをし、私は一度口を閉じる。何度話をしても、この話は説明がしづらい。現実離れしているため言葉に表しづらいのだ。


 「公爵の情報源、それはご息女であるブリジット嬢です。彼女は、私が聖女であると幼い頃に言い当てていたそうです。

 それも、私自身すら、自分が聖女であると知らなかったときに」

 「待て待て待て! そんなことあり得るのか? オスカーですら、シャーリーの魔術行使を見るまでは聖女と気づかなかったんだ。

 一度も顔を合わせたことのない相手、それも子供が! シャーリーが聖女であると言い当てるなんて……!」


 伯父の言葉に、私は内心で同意する。これがごく一般的な反応だろう。私だってそう思う。

 それでも、公爵はそれを戯言と一蹴しなかった。その結果、本当に私が聖女であったのだから、その驚きたるや相当のものだっただろう。


 「何とも違和感のある話だが、そうなるとコードウェル公爵令嬢は独自の情報源を持っているということになるね」

 「はい、お爺様のおっしゃるとおりです。彼女にはある情報源がありました。

 ……それこそが、荒唐無稽なのですけれど」


 私の言葉に、伯父が小さく声を上げる。既に荒唐無稽な状態なのにまだあるのかと言いたげだ。この程度で驚いていては、この先もたないのでは? と思いつつ、私は爆弾を投下した。


 「ブリジット嬢は、この世界で起こり得る未来を知っているそうです」

 「……は?」


 伯父があんぐりと口を開ける。お爺様とナタリア先生も目をまん丸に開いていた。それも無理はないと思いつつ、私は説明を続ける。


 「ブリジット嬢にとって、この世界はゲームの世界。あぁ、ゲームとは創作の物語の世界を指すと思ってください。

 彼女の知るゲームでは、私は聖女として存在していたようです。だから彼女は、誰よりも早く私を聖女だと言い当てることができた」

 「はぁ? いや、シャーリー、ちょっと待て」

 「もっと言えば、私は聖女であり、ゲームのヒロインであり、第一王子であるジェームズ殿下と結ばれる運命だとか。驚きですね!」

 「本当に待ってくれ! シャーリー!」


 少し落ち着いてくれ! そう叫ぶのは伯父だ。端から見たら落ち着きがないのは伯父なのだが、それは言うまい。


 まぁ、伯父の言葉も分かるのだ。私としても、少々ハイテンションで話しているフシはある。

 これまで、この上なくストレスをため込んできたのだ。少しくらいぶちまけさせてほしい。


 「聖女は事実だし、シャーリーをヒロインに選ぶのは良いセンスだな。

 しかし、第一王子と結ばれる運命というのは気に食わない。シャーリーは天使だから結婚しないのに」

 「今お前の感想はいらん!」


 口を閉じておけ! そう言う伯父に、父は肩をすくめる。父からすれば、この話を聞くのは二回目だ。イグニールの件で私を連れ戻しに来た日に、全て話をしている。

 そのため、荒唐無稽な話も楽に聞けるのだろう。通常運転で親馬鹿を発揮する余裕はあるようだ。


 「まぁ。想像の範疇を超える内容に、少々混乱してしまいますが……

 仮にそれが正しいとして、シャーロット嬢が第一王子と結ばれる運命とはどういうことでしょう? コードウェル公爵令嬢がジェームズ殿下の婚約者のはず。

 そんな内容を、父親相手とはいえ公言するでしょうか。彼女はこの婚約を解消したいのかしら?」

 「それならばコードウェル公爵が婚約解消を申し出ているだろう。今はシャーリーという聖女がいる。王妃殿下も喜んで解消に応じるはずだ」


 ナタリア先生とお爺様の会話に、私は何度も頷く。特にナタリア先生の考えはよくわかる。私も初めてこの話を聞いたとき、ブリジット嬢は第一王子との婚約を解消したいのかと疑ったほどだ。


 「さて、次の話に進みますが」

 「まだあるのか!?」


 今の時点でかなり混乱しているんだが!? そういう伯父に、にっこりと笑みを浮かべる。この程度で驚かれては困ります。そんな気持ちで笑みを浮かべると、伯父はがくりと肩を落とした。


 とはいえ、話すべきことはたくさんあるが、まずどこから話すべきか。

 そんな思いで記憶を辿っていると、ある言葉が思い出された。私にとって、中々衝撃的な言葉だったからよく覚えている。


 「そういえば、ブリジット嬢は私を殺したいのでしたか」

 「「……ぁあ?」」


 ぽつり、とこぼした言葉に、どこからともなく低い声が聞こえてくる。それも二人分だ。

 慌てて顔を上げると、あきらかに怒りの表情を浮かべた方々が二人いる。ちなみに父ではない。父は既に話を聞いているため、不快そうな顔で黙っている。


 「シャーリー、聞き捨てならない言葉が聞こえたが、どういうことだ?」

 「お、伯父様」

 「そうだね。歳をとって耳が遠くなったのかもしれん。もう一度聞かせてもらおうか?」

 「お爺様……」


 あぁ、明らかに話す順番間違えたな。私は心の中で自身のミスを悟る。どうせ話す内容ではあるのだが、もう少しオブラートに包めたというのに。


 とはいえ、こちらも色々あって疲れているのだ。学園での理不尽な巻き込まれ具合に、従者の疑惑。考えることばかりで脳が疲弊しているのだから許してほしい。


 「「シャーリー」」

 「ご説明いたします」


 あらあら。優雅に笑うナタリア先生の声が耳をかすめる。笑う余裕があるなら宥めてくれと言いたくなるも、彼女を見て口を閉じた。


 扇を握る彼女の手が、強く握りしめられている。全力で怒りを扇にぶつけているらしい。それでも美しく微笑んでいるのはさすがだ。貴族女性恐るべし。


 ルーファスの疑惑について考えをまとめる前に、やるべきことが多い。

 感傷に浸るのはもう少し後かなと、私は息を吐いた。

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