第6話・やっとダンジョン管理者に
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『ここをダンジョンに指定しますか?』
→はい
いいえ
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……は?
いきなり俺の前―――
岩肌に、メッセージウィンドウのような物が
出現した。
正確には岩にではなく、中空に浮かんでいる
ようだが……
いやそんな事はどうでもいい。
この状況を打開出来るのなら、何でもやってみる
価値はある!
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『ダンジョンを指定しますか?』
→はい
いいえ
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『機能・ホテルを再現しますか?』
→はい
いいえ
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『機能・ゲームセンターを再現しますか?』
→はい
いいえ
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『機能・自販機を再現しますか?』
→はい
いいえ
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俺は現れたメッセージに対し、片っ端から
指定・選択して押し続け―――
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『ヒロトをこのダンジョン管理者に
指定しました』
『入口を管理者権限で許可制にしました』
『入口を管理者権限で元の岩に戻せます』
『クリア条件及びコアの場所は再設定する事が
可能です』
――――――――――――――――――――――
そして俺の眼前の岩肌が、扉のように左右に
開かれ―――
それを子供たちはポカンと目を丸くして見ていた。
俺は熱のある子を抱きかかえると、
「この子たちが入る事を許可する!」
と宣言し、そして後ろの子供たちへ振り返り、
「みんな、中に入ってくれ!」
子供たちは互いに顔を見合わせた後―――
意を決したように、扉の内側へと足を進めた。
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