救世主
□
890:名前:1
職質された(絶望)
891:名前:恋する名無しさん
草
892:名前:恋する名無しさん
出鼻挫かれ過ぎで草
893:名前:恋する名無しさん
早朝、レインボーな挙動不審(逆上がり中)の奴が居たらまあ声かけるわな
894:名前:恋する名無しさん
確かに
895:名前:1
お前ら早起きかよ……恥ずかしいからあんまり反応ほしくなかったのに
896:名前:恋する名無しさん
>>1
で、今はムショ?
897:名前:1
違うわ!!!
898:名前:1
同級生の子が助けてくれた
マジで頭真っ白なったけど、おかげで冷静になれた
899:名前:恋する名無しさん
あぶねーな 危うく数時間は拘束されてたぞ
900:名前:1
うん ほんとに感謝してる
最初の方の会話だけど
お巡りさん「ちょっといいかな?」
俺「えっ」
お巡りさん「すごい汗だね 何してたのかな」
俺「あっあっ」
お巡りさん「答えられない事かな?」
俺「て、鉄棒……」
お巡りさん「本当に? 何か隠してない?」
俺「すいません、ほんとに、回ってました」
お巡りさん「……ポケットの中身見せてもらえるかな」
901:名前:恋する名無しさん
草
902:名前:恋する名無しさん
回ってました(迫真)
903:名前:恋する名無しさん
変なお薬やっててもおかしくないwwwww
904:名前:恋する名無しさん
お巡りさんは悪くないな
905:名前:1
で、ポケットの中身はもちろん潔白だったんだけど
挙動不審過ぎて、そのまま怪しまれてさ……そんな時に同級生が声かけてくれたんだ――
□
目の前には俺より身長の高い同級生。
ランニング途中なのか、ジャージ姿の彼女。
如月さんの親友である初音さんだ。
「……まさか東町君が居るなんて思わなかったよ~」
「ごめんなさい……」
「気にしないで~」
あの後。
彼女に職質されているところを見られた。
《――「あの~、その人クラスメイトなんですけど~」――》
見られているだけならよかった。普通に割って入って助けてもらえた。
めちゃくちゃ恥ずかしい。
いや、恥ずかしいなんて言葉で片付けて良いんだろうか?
コレ――クラスメイトに話されたりしない?
「あはは~、大丈夫。別に言いふらしたりしないよ~」
「! そうしてくれると助かる。本当にただの趣味でやってただけで」
多分顔に出ていたんだろう。
そんな人じゃないとは思ってたのに、失礼だったな。
「ん~……」
「な、なに?」
公園。背には鉄棒。
そんな俺を――彼女はその高い身長で見下ろす。
「わたし、毎日この時間にランニングしてるんだけど~、君は初めて見たなって」
「……今日から始めたんだ。鉄棒」
「なんで~?」
安価で決まったから――そう言えるわけもない。
鉄棒で何が得られるだろうか?
そのメリットと理由を結び付ければ良い。
簡単だろ――俺の普段の高速レス返し
……あ、無理だわ(CPU稼働率100%)。
「なんとなく……」
「……」
「こう、衝動的に」
「……ん~?」
「なんとなくです……」
泣きそう。そのまま頭を下げる。
「あはは~、ごめんごめん。からかっちゃった」
「っ……そういえば、なんで俺のこと知ってるんだ?」
いたずらに笑ってそう言う彼女。ドキッとした。
というか、初音さん普通に俺と喋ってるよな。
俺よりも高い身長(大体170㎝ぐらい)だけど、驚くぐらい威圧感が無い。
性格かな。
俺とは真反対のコミュ
「『怪しい人』があやのんに話しかけてたからね~」
「えっ」
「というか、その髪色で知ってるも何もないと思うけど?」
「……あ」
「何か変な人だね~東町君。急にカレーの話し出すし」
「……うっ」
聞いてたのかよあれ!
さっきから抉ってくるんだけど。あとそんな顔近付けないで。何なんだ? 俺は弄られてるのか?
目覚めるぞ(変態)。
「――助けてくれてありがとう初音さん。この恩はいつか返すよ」
「っ!?」
「俺は鉄棒に戻るから。じゃあまた学校で」
「う、うん~バイバイ」
陰キャの開き直り術(発動確率超低)が発動。
何かが吹っ切れたので、力強くそう言って俺は鉄棒に戻る。
さあ、行った行った。
後、それ以上付き纏われるとなんかその。
汗ばんでるシャツとか大きい胸とかが色々と、ね?
今更意識してしまうというか。ジャージって良いですね(不審者)。
「ん~?」
少し歩いて、振り返る彼女。
それに気付かないフリをしながら――俺はもう一度回る。
俺は逆上がりマスターになるんだ。
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