本作の主人公の少年であるレオ・ポーターは、運送会社の運び屋として真面目に働いていたのだが、代替わりした二代目社長によって解雇されてしまう。
おまけに最後の仕事となった産廃処理の際に、『機械獣』による騒動に巻き込まれ、右腕まで失うこととなってしまう。
しかし、その失った右腕に何かが住み着き、物語が展開していきます。
手に汗握るバトルの数々と、アクロバットな運び屋としての仕事など、情景描写がしっかりとしていて、実に読みやすかったです。
設定やストーリーもよく練られており、会話シーンもテンポよく進んで、スラスラ読める作品です。
SF好きならば、是非とも読んで欲しい作品です!
主人公の少年レオ・ポーターは、暮らしている町唯一の運送会社で真面目に働いていたのだが、ある日二代目社長により理不尽にも解雇されてしまう。
最後に押し付けられた産業廃棄物の運搬も真面目にこなすのだが、町の中には存在しないはずの機械の獣『機械獣』による事故に巻き込まれ、不幸にも右腕を失ってしまった。
だが、不幸中の幸いか。
この事故によって彼の物語は大きく動き始めることになった。
右腕に宿った千変万化の”殺人”オートマタ『ライト』の曇りなき殺しの提案、繰り広げられる曲芸じみた運送方法、二代目社長との確執、そして美人隊長とともに挑む最大の危機!
完結までしっかり練られたであろうシナリオと、主人公レオの性格に合った文章は破綻がなく、また男の子が大好きな動物型巨大メカとの戦闘シーンに手に汗を握り、最後まで読者をきちんと運んでくれる作品です。
ハラハラドキドキのストーリーを楽しみながら、少年漫画のようにレオと相棒のライトが徐々に変わっていく様もお楽しみ下さい。
あと、ライトの物騒な発言も(笑)