すべてのラノベ作家に愛をこめて

だみあん

プロローグ


私の名前は田中一郎

銀行に勤める40歳独身である。


私の長年の夢は チヤホヤされたい である。


こう見えてもエリート街道を3番手で走るぐらいの能力も給与もあるので、お見合い話含めてモテなくはない。


しかし、モテるとチヤホヤされるのは違うのである。

とはいえ40歳独身になり少しモテ加減も下がっているため、チヤホヤ→モテモテ→結婚というのも悪くないと思う程度の柔軟性もあわせ持っている。


どうすればチヤホヤされるのか?


その答えがライトノベル作家になることと、この前気付いたのである。


最近流行りのラノベ作家になり、書籍化→マンガ化→アニメ化とステップアップすれば、若い女の子からチヤホヤされる未来しかない!


しかし、エリートの私はすぐに書き始めるような馬鹿な真似はしない。

そう、エリートだからである。


目的のために必要な努力は惜しまない。

そう、エリートだからである。


この日記はエリートの私がいかにして超有名ラノベ作家になれたかを記すことにより、若い女の子のファンから…


「先生のエッセイ『銀行とラノベの彼方から』拝見させて頂きました。あのように苦労されたなかで素晴らしい作品を生み出されてたのですね。ところで先生?私が先生ともっとお近づきになるのに先生は苦労されますでしょうか?」





ベリーイージー!





最近、考えてる最中に違うことを考えてしまう。

エリートの宿命だろうか…




いまこの時より私、田中一郎の旅は始まるのである!

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