第3話 お願い、、届いて!!

「お願いっ、



 届いてっ。」




サーシャの爆発攻撃が届く


その数秒前。




レベッカは


残るできる限りの魔力を振り絞って



サーシャに魔法を放った。



今なら大きな攻撃の後で


悪魔も油断しているかもしれない。




サーシャの意識がある間は、


悪魔を封じ込める魔法。





その魔法が届いたかどうか、



レベッカには分からなかった。




サーシャの攻撃魔法が



レベッカに向かってくる。



走馬灯が流れ



すべてがゆっくりに感じる。





だが、避ける力はもう


残っていない。





「愛しているわ。



 ルーナ。サーシャ。」






体が吹き飛んだ。





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「あっぶなぁ~




 ぎり間に合ったね。」



気を失ったレベッカの体を


抱きしめて、


ルーナは大きく息を吐いた。




「ありがとう、トリノ。」



爆風によってついた汚れを


払いながら


ルーナはトリノにお礼を言った。





ふぅ、とルーナは


冷や汗を拭った。





爆発から姉を逃がすため、


霊獣のトリノに爆風を起こしてもらったのだ。




運の良いことに、


爆風によってサーシャも気絶している。




「急いでここを離れよう。」





気絶するレベッカの


穏やかな表情を見て、



ルーナはやれやれと首をふる。




「本当に馬鹿なお姉様なんだから。」




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