11月15日 3

「飛鳥先輩、学生寮の消灯している個人部屋を調べました」

 一行を乗せた車は山道を下っていく。

 学園から見る尾咲市の町並みは一種の夜景スポットとなっている。

 夜が更けてもなお、多くのサラリーマンが働くビルディングや、稼ぎ時の大衆居酒屋や商業施設、平穏に生活する一般住宅の灯りで街中が照らされている。

 多くの社会人が作り出す汗と涙と努力の結晶が、夜景、絶景という視覚情報となって目の前に映し出されている。

 ただし、学園関係者以外が学園に入り込むのは禁止されているため、この夜景が見れるのは学生だけに与えられた特権だった。


 学生寮の門限である二十時に差し掛かる直前まで、巣南瑞穂すなんみずほは三ノ女飛鳥さんのめあすかから渡された学生寮の設計図面を手に、寮の周りを目視で確認しながら、消灯されている各生徒の部屋を記入していた。

 素行調査ファイルや寮の図面といい、どこでそんなモノを手に入れたかを蒐は三ノ女に聞いてみたが、可愛らしいウィンクが飛んでくるだけで答えは返ってこなかった。

 三ノ女家が用意した迎えの車は真っ白なバンだった。

 後部座席が改造されていて、真ん中に設置されている丸いミニテーブルを囲むように、アーチ状のソファのような長椅子が設置されていて、小さい冷蔵庫まで完備してあった。

「さて、瑞穂が調べてくれた結果と、ボクが用意した素行調査ファイルを比べてみよう。部屋に居ない生徒は寮生の四分の一というところか、そこそこな数だね。でもボクのこのファイルで振り落とせば、だいぶ数は絞り切れるはずだ」

 そこで、資料に目を落としていた三ノ女はハッとして顔を上げる。

 三人はミニテーブルに膝を突き合わせていたため、宿題を忘れたことを提出直前に気づいたときのような表情をした三ノ女の顔は予想外に近く、気が抜けていても整っている顔立ちに蒐は思わず見入ってしまう。

「しまった。このファイルはトップシークレットなんだ、君たちに見せることはできない。個人情報にかかわることだからね」

 この完璧に見える二年生の先輩は、やはりどこか抜けているところがある。

「ぐうう、書類仕事は苦手だというのに……まあいい、未帰宅の生徒の炙り出しはボクがやろう。君たちはこの車の快適な乗り心地を夜景でも見ながら味わっていてくれ」

 手伝おうとも思ったが、プライバシーにかかわる内容のため支援の意思を伝えることもできず、オカ研の二人は大人しく夜景を眺めることしかできなかった。


 不得手と申告した割に三ノ女は人並み以上に優秀だったらしく、弱気な発言をした数分後には二人の女生徒を絞り出した。

「二人に絞ったよ。ただし、ボクの推測結果だとこの二人は正反対の位置にいるようだ。一人は尾咲市の西部で、もう一人は東部に居る」

「丸腰が調べた目撃情報によれば、最終目撃位置は東部に集中しているんですよね?」

「でも最後の被害者は西部で目撃されているぞ」

「その通りだ、連日行方不明者が出ていることから今日も同様のことが起こるのは確実だろう。東部も西部も同じくらい危険性がある。問題はどちらに向かうかだ」

 車は尾咲学園のふもとで停車している。

「どちらにも向かえばいいのでは?」

「調査対象が複数人になることも、それによって二手に分かれることもボクは考えていたけど、あまり現実的な手段ではないと思う。ボクがいないときに犯人に遭遇したとして、適切な対処ができるのかい?」

 三ノ女は蒐に問いかけている。

 二手に分かれる場合、蒐が一人になるということを示唆しさしているのだろう。

 蒐はまだ、三ノ女から信頼される立ち位置にはいないらしい。

 未熟だからこそ、厳しい言葉で心配されている。

「飛鳥先輩は、犯人を見つけたら現行犯で捕まえるんですよね?」

「その通りだ、できるだけ無力化して捕まえようと思ってる。二手に分かれる場合、ボクと瑞穂、寄名君と怪異たちでペアを組もうと考えている。ボクは明確な敵意を持った相手と対峙した経験があるから自信があるけど、寄名君はどうだい。二手に分かれた場合、犯人と対峙した時に逃げ出さず立ち向かえるかい?」

 その質問は、ナーシェに会いに禁忌の山に行ったときに散々自問した。

 その後、愚問だと一笑され、それでも助言をもらえている。

 今はただ、目の前の救える人を守るためにこの力を使うだけだった。

「ええ、怖いものは怖いですけど、立ち向かえます。死ぬことよりも、救える人を救えなかったと考えた時の恐怖のほうが大きいって気づいたんです。だから大丈夫、戦う力はないけど、守る力なら手に入れてますから」

 三ノ女は自身の宝剣を守っていた塗り壁のことを連想した。

 確かに、あの怪異の力を持ってすれば、ある程度の攻撃は防げるだろう。

「まあ、答えとしては及第点かな。さっきはああ言ったけど、無理だと思ったら逃げてもいいからね。命あっての物種だ。じゃあまずは尾咲市東部の、多くの目撃情報があった住宅街に君を降ろす。二十二時になったら東部にある大きな公園で待ち合わせよう」

 三ノ女の合図で車は走り出した。


 蒐を降ろして白いバンは走り出した。

 これで二十二時までの二時間弱、一人で住宅街を探索することとなる。

(ご主人様、ここで一つ、寂しい思いをしている貴方様のために、私の秘密を打ち明けましょう)

 車を降りて早々に、青行灯が話しかけてくる。

 降ろされた場所は、探索後にバンが迎えに来る大きな公園。昼間は子供たちの憩いの場となっているのだろう。周辺の住宅街はこの公園を中心として一軒家が並んでいるようだ。

 少し遠くに目を向ければ、背の高い建物がいくつか並んでいる。複数のマンションが団地のように連なって建っている。察するに尾咲市の東部はファミリー向けのベッドタウンのようだった。

 商業ビルや飲食店が多く立ち並ぶ華やかな南部と比べると、店の類が一切なく住宅街が中心の東部は寂しい様相を描いていた。寂しいというより寂れていると感じる。

 そのほかは頼りない外灯が点々と並んでいるだけで、弱弱しい明かりを頼りに道を進むことしかできなかった。

(私以外の怪異は、ご主人様の号令が無ければ現界できないとお思いでしょうが、少し違います。実は私の指示でも現界できるんです)

「そうなのか?」

(そうなのです。そもそも怪異譚の収集は私の能力ですからね。蒐集した怪異をどう扱おうと私の一存次第。ご主人が気付かないような、死角からの奇襲を受けたとしても、中に住んでいる私が気付いていれば対処できるのです。なので殿しんがりは私にお任せください。ご主人様を守ると誓いましょう)

 闇に潜んで犯行を繰り返す悪人を捕まえるために、頼れる相棒の心強い言葉を受けた蒐は一歩ずつ踏み出した。


 どれほどの時間が経っただろうか、落ちてきそうなほどの群青の空模様に変化はない。

 まず待ち合わせ場所の大きな公園を中心にして住宅街を一周した。さらに半径を伸ばして同じように住宅街をぐるりと回る。

 その後は目についた横道や人一人がやっと通れるような細い道、覚えている限りの未踏破の道を意識しながら歩き続ける。

 東部の住宅街は、想像していた以上に静寂に包まれていて、道が暗かった。

 繁華街から離れるほどに街灯は少なくなっている。

 夜の道に闇が広がっていく。

 まだ人の気配がある住宅街の中に居るため、夜道に対する恐怖はない。

 ただ、犯人の立場になって深層心理を紐解いてみると、ここまで良い条件が揃った環境は他にないように思える。

 辺り一帯が、誰にも気にも留められず人を襲うことが出来て、身を潜めることもできる。悪事を働くには最高の環境だろう。

 そんなことを考えながら歩いていたら、東部の端のほう、尾咲市の繁華街からかなり離れた場所に来ていた。

 ここまで来ると住宅もまばらとなっていて、田畑が多くなり街灯はない。

 光源は、羽虫がたかっていて頼りなく発光している自動販売機が一つあるだけだった。

 他は月明かりや星明かりを頼りにするしかない。土地勘のない人ではすぐに迷子になってしまうだろう。

 背後から風で木々が揺れる音がする。山のほうからだった。

 逆を言えば、それ以外の音は聞こえない。

 ここでなら、仮に人が行方不明になったとしても誰にも気に留められないだろう。

(ご主人様、ここには誰もいないようです)

「ああ、わかってる」

 蒐は見回りの間、周囲の気配探知をずっと行っていた。

 あまり得意ではないし、日常生活で滅多に使う機会はないが、今は意識的に神経を研ぎ澄ませて、僅かな違和感も逃さないように努めている。

 青行灯も同じく、蒐が見落としてしまいそうな怪異や呪術の影響による齟齬そごが起きていないか探していた。

(そういえば、最後の被害者は山沿いの側道を歩いていたと言ってましたね。今居るのは住宅街から地続きの尾咲市の端っこです。ここよりは側道のほうが獲物を探している犯人が居る可能性は高いかと)

「確かに、闇雲に歩いても仕方ないな」

 三ノ女の話では、未帰宅の生徒は尾咲市東部に知り合いの家があるとのことだった。

 寮の門限が二十時である以上、街の離れより山沿いの側道に居る可能性のほうが高い。

 学園へと続く東側の山道を登っている可能性もある。

 仮に、ここに犯人の拠点があるとしても帰ってくるのは犯行後だろう。

 そうなるともっと遅い時間になる可能性も出てくる。

 タイムリミットをもって探索をしている蒐には、張り込みは現実的な手ではない。

 犯人を見つけるためには、相手の思考を先読みして、行動の先回りをする必要がある。

 既に探し出してからだいぶ時間が経っていた。今更方針を決めて、目当ての場所に行ったところで見つけられる可能性は皆無に等しいが、何もしないよりはマシだろう。

「ここから側道方面に向かって、そのまま道沿いを歩いて公園方面まで戻ろう。戻ったときにはいい時間になってるはずだ」

 暗く慣れない道を、揺れる木々の音を頼りにして歩き出した。


 山沿いの側道は、緩やかな勾配のある綺麗に舗装された道路となっていて、土砂崩れが起きないように山側の斜面がコンクリートによって壁状に覆われ、連なった街灯に照らされた安全な道となっていた。

 道の反対側は、ガードレールが設置してあり、時折電柱が挟まれてはいるが、その白い守りはどこまでも伸びている。

 逆に歩道は狭く、小さな段差で区切られているだけだった。

「この道は整備されているね、さっきまでの住宅街とは正反対だ」

(はい、とても明るい道です。先程まで暗がりの中に居たので眩しいくらいです)

 この道路は小高い位置にあり、待ち合わせ場所の公園も視認できるほど見晴らしがいい。

 ここからだと、公園を中心にして、離れていくほど家がまばらで暗くなっていく街の風貌を知ることが出来る。

 歩きながら住宅街を眺めていると見慣れた車が見えた。今日ここまで乗ってきた、三ノ女家の白色のバンだ。

 待ち合わせ場所の公園に向かって走ってくる様子が伺える。

 気づけばそこまで時間が経っていたのだ。

「やばい、ここからだと絶対に間に合わない。待たせることになっちゃうぞ」

(お待ちください、ご主人様!)

 走り出そうとした蒐を一喝して青行灯は止める。

 そこでやっと気づいた。

 山沿いの側道の先、距離にして五メートルほど。

 どこまでも続くんじゃないかと錯覚する道路の上。

 綺麗な金髪をなびかせて、顔の半分を覆ったマスクをした制服姿の女性が、刃渡りのある包丁を手に持って佇んでいた。


「えー……と、」

(……)

 二人は言葉を失う。恐怖からではない。恐怖は確かにあるが、これは予想外の展開が起きたことによる思考の停止だ。足がすくんでいるわけではない。それ以外にも、目の前の彼女は異質だった。

 女性は泣いていた。比喩でも何でもなく、涙を流している。すすり泣く様子が見て取れる。何に対して泣いているのかはわからない。やがてそれはしゃくり上げる声に変わる。

 そして女性は、語り掛けてきた。

「私……綺麗?」

 言い終わると同時に女性は駆け出していた。

 五メートルという距離などものともしない突貫。

 助走も予備動作もない。

 先程の言葉がトリガーであるかのように、弓で弾かれた矢の如く一直線に飛び込んできた。

 蒐はその様子をただ見るしかできない。

 なぜか、突っ込んでくる女性の動きを冷静に見極める余裕がある。

 やけに世界が遅くなった感覚に疑問を覚えていた。

 この感覚を身体は知っているんだろうが、今の蒐には覚えがない。

 それは死の予感だった。理不尽に訪れる死だった。間近に迫る絶対的な死に対して、生物としての本能が、少しでも生存時間を伸ばそうと感覚を研ぎ澄ませる現象。

 結果、蒐の見ている世界はスローモーションに包まれる。

 だとしても、間近に迫る死を、命のやり取りの場数を踏んでいない彼にとって、対処法を考えたり思考を巡らせるという選択はできなかった。

 本能や肉体の反射をもってしても、これはもう、回避できない。

 そして、女性の包丁が心臓の位置を捉える。

「え、あ……」

 死を覚悟した。


(塗り壁!!)

「おうよ青行灯!!」

 青行灯の号令によって蒐と女性の間を隔てる壁が突如として現れる。

 それは大きな石が積み重なってできた無機質な石壁だった。

 だが包丁は軽々とその壁を両断する。

 女性の勢いは僅かに弱まっただけだった。再び蒐の心臓に包丁を向ける。

 蒐は目の前で起きた現象が理解できず、壁が両断された時に起きた風圧によってその場に尻もちを着く。

 幸か不幸か、そのおかげで包丁は蒐の左肩をかすめるだけで済んだ。

っ!」

 蒐はそのまま転がるようにして女性の脇を抜ける。

 左肩に手を置いて溢れだした生暖かい血を認めた。

 それは確かに現実に起きたことで、自分は小さな幸運によって死ななかっただけだと。

「はあ、はあ……」

 視線を女性に移す。突貫した勢いは弱まり、背を向けて立ち止まっていた。

(ご主人様、しっかりしてください。早く立ち上がって、今はとにかく走るんです。逃げましょう!)

(その通りだにゃ。我の塗盾壁とじゅんへきはここまで弱くないはずなんだがにゃー、ご主人の力が弱いのか、それともあの包丁が特別製なのか。とにかく今は防御に徹して逃げるしかないにゃ)

(ご主人!しっかりしてください、いざとなれば不肖このドッペルゲンガーが空蝉うつせみの如く身代わりになりましょう)

 胸の中がざわざわとする。

 無数に湧く蛆虫うじむしを見ているような気持ち悪さ。

 身体の中で怪異たちが喋っている。

 それ以上に心臓の鼓動がやかましい。頭にキーンと音が鳴り響いている。

 たいして疲れてもいないのに、息が上がって呼吸が乱れる。

 己の荒い吐息がやけにうるさく煩わしい。

 身近に迫る死が、怪異という存在がこれほど恐ろしいとは……!

(ご主人様、しっかりしてください。大切な人たちを守るために戦うんじゃなかったのですか)


 青行灯の言葉にハッと我に返る。

 今は犯人を見つけるための見回り中。

 そして蒐は犯人を見つけた。

 しかし、拘束するだけの力はない。むしろこのままだと殺される。

 だとしたら、執るべき行動は一つ。

「私……綺麗? なんで……答えてくれないの……? じゃないと私、私……」

 目の前の女性は涙を流しながら頭を抱えて悶える。

 まるで自分の意思やその存在が不安定で、あやふやであるかのように、心の中でせめぎあう何かと戦っているかのようだった。

 その様子を蒐は眺める。

 逃げなくてはいけないとわかっていても、視線が引き付けられ、離せない。

「私……こうしないと……あ、ああ、あああああああああああああああ!!」

 また包丁を構えて女性は走り出した。

 今度は地面を強く蹴って跳躍するようなイメージ。

 蒐が命からがら勝ち取った数メートルという距離など、女性の前では最初から存在していなかった。

「ぐ、ぬ、塗り壁!」

 死の予感を感じて、無我夢中でその恐怖を叫びで塗りつぶす。

 先ほどと同じように何もない空間から石壁が発生して、女性の前にそびえ立つ。

 今度は塗り壁は切られなかった。

(!! やっぱご主人の号令だと壁が強くなるようだにゃ。これなら時間を稼げるにゃ。今のうちに逃げるにゃ)

 壁が切れなかったことから、女性は壁に激突して倒れる。

 その様子から冷静さを取り戻した蒐は公園に向かって走り出す。目を向ければ既に白いバンは到着していた。

 このままこの女性をあそこまで誘いこめば、勝率はぐっと上がる。

「ご、ごめんなさい。それはやめて、すごく痛いの……言うことを聞くから、それだけはやめて……」

 走り出した蒐の背後で女性の苦しそうな声が聞こえた。

「いや、嫌なの、それは嫌、怖い……助けて、誰か……私と和泉を助けて……」

「!!」

 今、確かに人の名前が聞こえた。それに彼女には意思があるように視える。

「あ、ああああ、いや、痛い、いたいいいいいいいいいいいいい」

 悲痛な叫びと共に塗り壁は女性が乱暴に振り回した包丁で無残に切り裂かれる。

(にゃ、今のはなんだにゃ、切られたにゃ。おかしいにゃ)

 女性の持っている包丁は比喩でもなく、妖しいオーラをまとって赤く光っている。

 当の女性も、先程まではかろうじて人の動きをしていると感じられたが、今は糸で操られた人形のように、四肢を振り回して、泣き叫びながら蒐に飛び込んでくる。

 その速さは先程の比ではない。

 かろうじて視覚で捉えられていた動きはもう残ってはいない。

 ミサイルのように地面と平行に飛び込んでくる彼女は、次の瞬間には蒐の目にその包丁を突き立てていた。

「いや、そっちには曲がらない、やめて、痛い……」

「ちょ、待って、早―――」

 別次元へと昇華した女性の動きに、怪異たちの守りは間に合わなかった。

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