女の子みたいなボクあやめっちは大阪の中学に転校した
ヤッキムン
第1話
中3の時に、大阪の中学に転校になった。
ほとんど京都寄りの大阪。
電車に乗って2駅も行けば、もう京都府になる。
JRと阪急電車の京都本線、2本の電車走っている。
京都にも大阪にも行けるから、めっちゃ便利な街だ。
ここのマスコットキャラクターは埴輪の「はにたん」。
近くに古墳群もある歴史的な街。
中学の初日、学校に行ったら、みんな体育館で学年集会に行っていた。
だからボクは教室の廊下で、みんなの戻って来るのを待っていた。
しばらく待ってたら、パタパタパタって走って来る足音聞こえてきた。担任の女の先生だった。
「なにしてんねんな~。あんたも体育館に来なあかんやんっ。はよ行くで~」
ってボクを呼びに来た。
「何も聞いてなかったから...」
「あっ、ごめんごめん。みんな体育館で待ってるから、はよ行って転校のあいさつせな!」
先生といっしょにボクも体育館に急いだ。
体育館に着いて、みんなの前で
「沖縄から来ました。よろしくお願いします」
って言ってみた。
みんな、人の話を聞くの好きそうに思えた。
特に、その人のオリジナリティ溢れる話、その人にしか持ってない話とかを、みんな好きそうだな~って、初日なのに、そう思えた。
だから、そのあと、沖縄での話、海や太陽や魚や夜空の星の話をしてみた。
やっぱり思った通り、みんなめっちゃ面白そうにボクの沖縄での想い出話を聞いてくれていた。
転校初日だったのに、やっぱり大阪のみんなは、人の話を聞くのもめっちゃ好きなんだな~って思った。
大阪の子らは、その人のオリジナルなネタに対して、めっちゃ興味を持ってるんだな~って思えた。
それは大阪に来る前から、大阪に対してボクの思っていたことだったから、やっぱり大阪って、ボクの思ってたようなとこなのかもしれないな~って思った。
そして、あいさつも終えて、みんなと学年集会に出て、そのあと、自分の教室に戻った。
教室では、女子に話かけられた。
「沖縄から来たん?」
「ええなあ、沖縄。やっぱ毎日あったかいん?」
「海きれいなん?魚もいっぱい泳いでるん?」
って、みんな色々と聞いてきてくれた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます