くらえ我が召喚魔法を!
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クワガタのターン
→【クワガタ達はグリーナのローブのサイドに切り込みを入れた。】
→【グリーナのローブが切れ、防御力が落ちた】
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「やばい、おパンツが見えてしまう。わたしはただでさえセクシーなのにこのスリットにより美魔女になり、メンズからのお誘いで眠れない日々が続いてしまう。セクシーのゼクシィで結婚のマリッジブルーだ」
「お前いろいろまちがってるぞ、美魔女の使い方とか。とりあえず気を確かに持て」
→【グリーナは勝手に混乱した】
ムジナが両肩をつかみゆする。
「お前はただのちびっ子だ、戻ってこい」
クワガタ達は野球の作戦タイムのように円陣を組んだ。
「ただ防御力を減らす為にローブを切ったのに」
「なんて思考が暴走してるやつなんだ」
「絶対やばいやつだよ、あいつ」
「くそーー!セクハラ昆虫どもめ。まぁわたしのボディそのものが魔力だから、わからないでもないけど。それにしても、、このローブを切るなんて、まんざらムジナの言う事も嘘じゃないわね。これだけは言っておこう」
グリーナは人差し指をクワガタ達に突きつける。
「なんだよ?あぁ、言ってみろよ」
「お前らとは、、、絶対に結婚しなーーーーい!」
「しねえよ!」
しばしの沈黙の後、クワガタ達は綺麗に声をそろえてツッコんだ。
「はいグリーナさん、出番すよ」とムジナはグリーナに杖を持たせた。
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グリーナのターン
「チカンはあかん。わたしを怒らせたようね」
→【グリーナは両手広げ、天に向かい呪文を唱えた。
頭上には直径3メートルは越す巨大な魔法陣が出来、回転しはじめた】
「召喚獣か!くそ、ポンコツ野郎でも一応絶対無二の賢者だからな。魔法陣もそこそこでかいぜ」
「あの、ローブ光り出したぞ」
→【グリーナは杖を高らかにあげ召喚名を叫んだ】
《ぼくたちの夏休み》
魔法陣の真ん中の空間がえぐれ、中に黒い亜空間が出来る。亜空間から轟音と稲光の中、召喚獣は降臨した。
→【召喚獣ザリガニが現れた】
クワガタ達は一瞬固まるも、、、
「わはは、なんて間抜けなやつ」
「間違ってザリガニとか呼んでるぜ」
「なんか、暗黒剣士とか海竜とか来んのかと焦ったぜ」
黒い3年生は腹を抱えて笑いだした。
「よくぞ、現れた我がしもべ。ザリガニ。マサトちゃんよ」
「マサトちゃん、まじでいたー!」とムジナは目をひん剥いた。
クワガタ達は「間違ってないのかよ、、」
「大掛かりドッキリか?」
「しかも、ザリガニさん炎天下の野原だから弱ってるぞ」とまたヒソヒソ話しをはじめた。
グリーナは「さぁ、ザリガニマサトちゃんよ。その巨大なハサミで思う存分暴れるがよい」と杖をクワガタ達に振りかざす。
「あの、グリーナさん。申し訳ないんですが。
前にも言いましたよね。沼地とか川原にしてくれって。前回も公園の砂場で呼び出されて、死にそうになったの覚えてます?」
グリーナはやれやれとムジナのリュックから、何かを漁っている。
「なんだよ、そのエピソード。おれあいつの召喚獣にだけは絶対なりたくない」
「おれも、死んでもやだ」
「あの、ムジナとクマも可哀想だよな。あいつに巻き込まれてるんだろうな」
「あと、ザリガニさんやばいぞ。かなり干からびてきたぞ」
クワガタ達は哀れむような目でグリーナ達を見た。
→【クワガタ達は精神的なダメージ100を受けた】
「おい、同情されてるぞ」
ムジナがグリーナの肩に手をおくも、振り払う。
「恐怖はこれから。やつらをギャフンと言わせてやる」
→【グリーナはムジナのリュック通称「四次元道具箱」から鉄のヘルメットを出す】
→【魔法スイドースイを唱え、鉄のヘルメットに水を入れた】
「グリーナさんありがとう」
ザリガニは水風呂に入り息を吹き返した。
「なんかわからんが、ほっとしたぞ」
「そりゃ、自分の召喚獣だから回復させないとな」
「ザリガニさんよかったな」
→【クワガタ達は精神的なダメージを100回復した】
ムジナは冷や汗をかき
「いや、おいらには嫌予感しかしないなぁ」とクマを見上げる。
「ヴゥゥ」
→【グリーナは木を集め魔法チャッカマンで引火させ、鉄のヘルメットを燃やした】
「はー。温泉ですか、最高です」とザリガニは嬉しそうに吐息を吐いた。
→【グリーナは四次元道具箱からワインをとり
ヘルメットに入れる】
「ワイン風呂ですね!美容と癒しが最高です、、が。グリーナさん少し熱すぎますよ」
→【グリーナはさらに木をくべて、熱湯にさせる。そして、塩やレモン、ペッパーを入れた】
「まさか!」
「あいつは」
クワガタ達はざわめきだす。
→【グリーナは杖を持ち叫ぶ】
《地中海風でございます》
「やっぱり」
「食う気だよ 呪文みたいに唱えたけど。レストラン的なオーダー説明だよ」
「やめろよ、可哀想だろ」
クワガタ達はヤジを飛ばす。
→【クワガタ達は500の精神的なダメージを受けた】
「グリーナさん、熱いですよ」
グリーナは
「絶対でるなよ、絶対」
とザリガニを両手で制した。
「絶対押すなよみたいに、言ってますが。本気で絶対出るなよって言ってますよね!」
→【グリーナがムジナの四次元道具箱からもう一つ鉄のヘルメットを出して《酒蒸し》と唱え、ザリガニに被せた】
いやぁぁぁぁぁ!!聞いてませんよ!!!
ザリガニの悲鳴が辺り一体に響く。
クワガタ達は呆然としてぴくりとも動けずにいた。
→【クワガタ達は1000ポイントのトラウマダメージを受けた】
グリーナはナプキンを首下にかけ、ナイフとフォークを置き、ワインを嗜んだ。
「甲殻類料理は地中海の風によく馴染むわ」
と金髪の髪をかけ上げる。
鉄ヘルメットから煮こぼれがし、辺りに良い匂いが漂いはじめた。
ムジナが動き出す瞬間、クワガタ達はあわててグリーナへ駆け寄る。
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クワガタ達のターン
「やめろーー! 悪魔かお前は」
「わかった わかった 俺たちの負けだ
だからやめてくれょ」
「ギャフン ギャフン ほらゆったよ。ザリガニさん助けてやってくれよ」
「お前の召喚獣になるからさ、なるべく嫌だけど」
クワガタ達は泣きながら、グリーナに懇願した。
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→【グリーナ達は勝利した】
→【経験値3が与えられた】
→【クワガタ黒い三年生が召喚獣になった】
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ムジナは火を消し、ザリガニを出し水に浸からせた。
「お前達、うちのマサトちゃんを。よくもやってくれたな」
「お前だよ」
「なんて、恐ろしいやつなんだ」
クワガタ達はザリガニマサトちゃんを背負って魔法陣に吸収された。
「口ほどにもないやつらよ、わたしの智力と魔力の足元にもおよばん」
「お前まじで食うつもりだったろ」
「さぁ、森のレストランでどんぐりカレーでも食べにいこうっと」
口笛を吹き歩き出すグリーナの背中をムジナとクマは脂汗をたらし見つめていた。
「ヴゥゥ、、、」
こうして森はグリーナ達の活躍により、今日も守らたのであった、、、
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