守が嫉妬?

第44話

沖縄勤務の藤原さんが東京へと戻ってきた。すると、守は優しく指導するかと思いきや、かなり当たり散らした。それも半端ない。理由は話さないが、気に入らないようだ。

そして、私は大学の研究室へ戻れるよう、守が学長と話をしてくれていた。そんなわけで、面接!


「お久しぶりです」


「以原教授、お待ちしていましたよ」


相変わらずな学長ですな。私は教授じゃないんですけど。


「妊娠したので、教授にはまだちょっと…戻れません」


「そ、そうなんですね。それは存じ上げてなかった」


守は忙しくて言い忘れたようです。


「バイトでいいです」


「…今はなんとも言えませんが、短時間でもいいので、今の教授を手伝ってもらいたいです」


「わかりました。時間などは研究室のメンバーと決めてもよろしいでしょうか?」


「もちろんです」


久しぶりの研究室〜!みんな、のびのびしてたりしてー。私うざかっただろうから。

そう思って入ると、中はどたばたしてる。…散らかってますな。


「あ!教授〜!待ってました!」


今の教授をやってる、美作みまさかさん。が、困ってる。


「久しぶりですね。私の勤務について話し合いたいのですが」


「そ、そんなことより!生徒の資料をちょっと紛失してしまってですね…」


「探し物ですか?」


「そうなんです!みんなで探してます」


おお、大変だ。

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