第43話

「…それじゃ女の子といつまでも関係持てませんよ?それでもいいんですか?」


「おい、バカなこと言って。ごめんね、なんか…」


「いえ。関係持つのは、そんな求めてないですよ」


「えー、枯れてる!若いのに!」


「変なこと言うな!」


「…昔、付き合ってない子と関係持ったりしましたけど…俺だけ好きになったりであまりいいことなかったです」


「…」


守は静かになった。どうやらショックを受けたらしい。


「…あの…亮介くん。絵里ちゃん以外とも付き合ってたの?」


「高校生の頃、付き合ってないんですけど、寝たいとか言われて。それだけの関係でしたけど」


守はまた静かになった。なんてバカ正直なやつなんだ!なんでもかんでも話しそー


「それはあなたの存在には、興味を持った方ではなかったということ?」


「…はい、どんなものか経験したいと言われました」


「で?どんなもんでした?」


「こんなもんか…という感じですかね」


守はなにも言えないようだ。


「相性いい相手だといいですよ?」


「あ、そうなんですね」


「ちょっと!もー余計な話は終わり!ご飯食べるよ!」


守は話を無理やり中断させた。夢見がちなとこあるからかわいい。

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