第26話

さて、旅行の準備はというと、守はさっとすぐにできてる。さすがである。私は、沖縄旅行用にいろいろと買い込んだ。

飛行機は、ファーストクラスである。


「…移動に金使うなよ」


守はちょっと驚いている。


「疲れるから。母はいつもプライベートジェット。私も母との移動のときは乗る」


「…ふーん」


守は驚いたわりに、リラックスしてるようであった。


「プライベート空間っていいでしょ?」


「いいけど、金使いすぎ!」


「大丈夫だよー。私結構、貯金趣味なんだからね?」


「なにが貯金だよ」


「いいじゃないの〜。寮に住んでたし、仕事にはあんまりお金使わなかったんだから」


「…そもそも!なんで寮なわけ?」


「だって、学生のときから住んでたし、馴染んでたの」


「いや、住む家くらい金出せよ」


「馴染んでたからいいじゃない。近いし」


「そんなもん?俺は寮には住んでないよ?」


「えーそうなの?最初から?」


「うん」


守の昔の話は、とても面白い。全然知らなかったんだよね〜


「車で通えるところ」


「なんでまた」


「病院近くに住まないといけなくて。もしものために」


「そうだったんだ」


知らないこと知れるの、楽しすぎ!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る