第25話

「彼氏じゃないわけ?」


「彼氏いたことないよ」


「…え?」


守は私を押し退けた。


「嘘つくな」


「いや本当だよ」


「いやありえないでしょ?そんなの」


「ありえるって。守が初彼氏でーす」


ぎゅっと抱きつく。


「なわけない」


「本当なのにな、信じてくれないの?そもそもデートってなにする?食事?水族館?動物園?」


「そんな感じ」


「じゃあないよ。守は?」


「あるよ…デートくらい」


「どこ行った?」


「食事とか、遊園地とか…」


「私ともやってよ〜」


そのまま守を押し倒した。


「ホテル以外でのセックスもはじめてだったよ?守は?」


「最悪。聞くな」


守は怒ってしまった。かわいい。


「しかも、ソファーでするとか。このソファー広いもんね」


守はすねてそっぽむいた。


「こっち見てよ〜」


勝手にキスするけど、逃げない守。まじでかわいい。


「キスするのも、守は最高記録」


「…そんなの、これから違う人との可能性あるじゃん」


「ないよ〜もー!浮気しないもん!守が好きだもんね」


「そんなこと言って浮気すんだろ」


「しないもーん」


守はどうやら私をさらに気に入り出した!


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