第21話

守は素直についてきた。いつも嫌がるような素振りをするけど、本当はしたいんだよ?

恥ずかしくて言えないみたい。ベットに並んで腰掛ける。


「守、今日は私の服を脱がして欲しいなぁ」


「え?俺が?」


「構造わかる?」


「わかるよ!」


ムキになるとこかわいい〜

すぐにジャケットに手をかけられた。


「ボタンはずすのめんどくさいよね?スーツって脱ぎにくくて嫌よね〜。シャツにアイロンかけたり手間よね〜まぁ、クリーニング行きですけど」


「できた」


守は細かい作業得意。シャツを脱がされたけど、ブラは残された。


「スカートは?寝転がりますね」


「え…これゴムじゃないんだ。ベルトもしてなかったんだ」


「チャックがありますです」


「ふーん」


さすが守。私を転がして、簡単にファスナーを見つけましたよ。


「はい、じゃー下着もお願い〜」


「…下はわかるけど…」


ほほう?いつもよく見てないようだ。下は脱がされた。


「どうやると思う?」


「…背中?」


「はい、後ろ向きまーす」


「…ファスナーない。これ被ってる?」


「いいえ。前向きます」


「前?」


守とお話し楽しい。


「手かして。ここ」


「ファスナーじゃないよ?」


「これ、ひっかけてるのよ?」


レクチャーしてあげると、守は感心してる。


「へぇ…なんか靴とかみたいなんだ」


靴?知らんそれは。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る