みどりは勝手に住み着くことになったし、付き合うことも勝手に決められたし。なんなの？理不尽だ。

「おー足助くん大丈夫？」

「…桃川さん、なに」

有休で休みにしていた。電話したのみどり。なんて言ったのやら。2日休んだ。1日休むつもりだったけど、翌日は筋肉痛であった。みどりは見越して2日休みをとっていた。

「風邪は？」

「…大丈夫」

「およ。珍しく素直だ。まだ体調よくない？」

「…いや、大丈夫」

風邪って話したのか。よかった。

じゃねーし！

「仕事、忙しいから戻る」

くそ！くそ！俺頭おかしい！

なんで、先生と付き合う方向になったんだ？てゆうか…なんで俺？

けど、誰かに相談なんてできない。恥ずかしいし。研究室でもくもくと作業をする。

「あの、足助先生…」

「はい？」

「具合、大丈夫ですか？」

「あぁ、ありがとう」

「いえ…」

女の子はみんなこんな感じで俺が好きなら照れてるはず。なのになにあれ？乱暴すぎない？本当に俺が好きなの？

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい