第16話

風呂入ったり、だらだらして適当にすごしていた。その後ベッドで寝ていたら、いつのまにか以原先生が隣にいた。スーツ姿である。


「な!」


「あ。お目覚め?」


「なんで勝手にベットに…」


「めちゃくちゃでかいベットに寝てみたくて。すごいね」


「…思考が回らない」


「足助くん、考えてくれた?付き合うこと」


…は!?なんでそんなことに?


「なんで俺?」


「たまたま会ったから?」


「はぁ?なにそれ」


「直感」


「直感?ふざけんな」


「足助くんのこと、ちょっと誤解してた。いい顔ばっかりしか知らなかったから。昨日はいろんな顔見れてすごい幸せだったな」


「な、…なんだよそれ!」


あれは夢じゃなかった。


「足助くん、私すごく今の仕事ストレス」


「なら辞めれば?金持ちめ」


「ふふふ。辛辣」


「キモい。とっとと出てけよ」


「行かない。私、足助くんともっといたいし」


「…自分の都合のためでしょ?俺はたまたまそこにいた金持ちのやつでしょ?」


「うーん、私、足助くんの顔見てたらすごいきゅんってなるんだよね。守ってあげたくなるみたいな」


「バカにしやがって!」


「昨日、夢中になってたよね?」


「な、なにが」


「足助くんも相当ストレス溜まってるんじゃないのかな?もっとすっきりしたくないの?」


「う、うるせぇよ!俺は若い子が好きなんだよ!」

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