ありがとうございます。
たぶんですがこの伝承は断絶してると思われます。
単に「妖怪データベース」という国の民俗学伝承の検索に引っかかっただけで
その民俗伝承が令和の時代に伝承されているかと言ったらノーでしょう。
だいたいこういった民話の説話は60年代～70年代に過疎化が進行しているときに集話されたものですがその本自体が絶版されたり図書館に埋もれてたりするのが現実です。郷土資料に興味を持つものはまれなのです。下手すると令和の今は集落が消滅してるか「ポツンと一軒家状態」です。
もちろん単に「人間のふりをして草履がぬれてて怪しいと思った親、兄弟が後をつけて行ったら本人は鬼になって死体を食べていた」という伝承群なら実は日本全国に実はあるんです。沖縄県民なら「鬼餅（ムーチ）」の元になった説話で有名な伝承群です（たぶん沖縄県民なら誰もが知ってるはず）。でも南島原の場合はもう一つ面白い伝承があったのでそれをミックスして童話化しました。

ほかにも『瓜子姫と天邪鬼の冒険譚』にはこういった失われてしまった怪談・民話がございますのでもしよろしければご覧いただけたら幸いです。