第73話 日が暮れて夜が明けちゃう話 Ⅱ
数日前、ビートルズの新曲が公開されるというニュースが飛び込んできた。Now and Then の事だ。実はこのネタは既に十年ほど前から噂になっていた。簡単に言うと、レノンのピアノのデモテープがあり、これを何とかマッカートニー、ハリソン、スターの三人が楽器の音を被せてちゃんとしたスタジオ録音のチューンにしようと試みたのだ。時は Real Love や Free as a Brid の制作時期と被る。ところがこの曲だけはノイズが酷くてどうしても上手くレノンの声が拾えなかったのだそうだ。ところが今やAIの時代である。ノイズリダクションのレベルもかなり上がってレノンの声だけが拾えるようになったそうだ。そこでジェフ・リンたちが再度試みた結果、二十一世紀の技術なら可能になったと言うことだ。
あれハリソンももうこの世にはいないのでは? と思う方も多いが、この同時進行の時に、既にアレンジもおおよそ決まっていたので、ハリソンのギターパートは録音済みだったそうだ。そして最終的にスターのドラム調整が最近行われて完成、マッカートニーのコメントを通じて世界配信された。
ちなみにこのグループに知識の無い方にお伝えすると、担当楽器はオーソドックスな場合は、サイドギターがジョン・レノン、ベースギターがポール・マッカートニー、リードギターがジョージ・ハリソン、ドラムスがリンゴ・スターである。
さてさてシングル盤も出るのだが、この曲が入った新しい青盤が発売される。いわゆるベスト盤である。しかも赤盤も青盤も曲数が増える。主にハリソンのヴォーカル曲が増えるという。うーん、予約する気になった。久々である。ここ近年、まあ金欠なのもあるが、マッカートニーと薬師丸さんの音盤しか買っていない気がする(笑)。既に新しい流行歌が頭に入ってこない僕は終わった人なのだ。
僕にとって、この新曲はチャートインしようが、しまいが、関係ない楽しみな曲なのである。おじさんは幸せを音楽で、生きがいを文章で見出している。おじさん生活の幸せと生きがいである二つが最近の生活に飛び込んできたのだ。excellent。
てなわけで、そんなこんなの、日が暮れて夜が明けちゃう話。
現実に最近は朝、暗いウチに通勤することが多くなった。季節柄、日が昇るのが遅くなったせいもある。そんな生活リズムのおかげで、午後に帰宅して九時過ぎに寝てしまうことが多い。ある意味健康的である。
そうついでに報告、僕の最初期の作品を含んだショートショートも近日中にこのカクヨムさんに移動を始める。『ショートショート・ワークス』というタイトルだ。眉村さんや星さんに魅了されていた時期の面影が残る作品群である。時折思いつきで加筆もしている。『思い出の潮風食堂』と同じく長くご愛読頂けると嬉しく思う。まずは第一陣を、明日にアップしたい。
そして『時空魔女マリン嬢の回想日記』も書き始めた。年末に向けて始動開始である。ではまた。
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