悪かった ▲

「柳君!」

「依頼人を!」


 肩から血を流す柳君。その背後には殺人鬼がいて、彼女の首に短刀を押し付けている。

 殺されそうになった依頼人を彼女が庇い負傷し、人質にされた。

「諦めてやるから諦めろ」

 奴はそう言うと窓に近付き、彼女を突き飛ばし落ちる。

「柳君」


 落ちる寸前、奴は何か囁いてなかったか?


◆◆◆


『きままにショートブレッド』オリキャラ、安綱守侍と安助柳と鬼桜唯我。過去編。


 探偵の闇落ちの前触れ。

 そういや初期だとこの人、一人称私だったと読み返して気付きやした。

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