手紙 ◇

「また兎善さんへのお手紙ですか?」

 手紙を書いていると、弟子が話し掛けてきた。

「四季坂君が大変になるので、頻度減らしてあげてください」

「弟子共々楽しみにしていると聞く」

「師に本音は言えません」

 去った弟子の背を見送り、自分の皺だらけの手を見る。


 老い先も短い今、アレの始末をどうするか。


◆◆◆


『会に合わぬ花』より虎尾菖蒲とらおあやめと、『平成最後の夏、少女は猫になることにした』より菊見皆行きくみみなゆき

 二人は師弟関係。


 元々、虎尾ポジを菊見、兎善ポジを『四季坂文吾が遺した物』の四季坂文吾しきさかぶんごにする予定が、既出の設定と辻褄が合わないと違う人に。


 なんとなーく、


〖第一世代〗

 野菊音江

 ↓

 織口潮

 ↓

 虎尾菖蒲

 ↓

 兎善吾童うぜんごどう


〖第二世代〗

 四季坂文吾

 ↓

 菊見皆行

 ↓

 黄橋安吾きばしあんご

 ↓

 青柳治あおやぎおさむ

 ↓

 赤澤作之助あかざわさくのすけ


〖第三世代〗

 白露茶話はくろさわ(未登場)

 ↓

 白露架夜はくろかや(未登場)

 ↓

 音豆ねずありす


 みたいな年齢順になってやす。

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