「何故です」

　寝台に倒した最愛の人は目に涙を浮かべている。

「陛下と貴方は仲の良い兄弟でしたのに、何故、あんな」

「君のせいだ」

　頬や首に指を這わせた。

「何故、兄の妃になった」

「私に拒む権利はないです」

「だから殺した」

　瞳から涙が落ちる。

「それは悪いことです」

「君への愛がなければしないさ」

◆◆◆

　先代王の妃と後を継いだ王弟。

　よく読ませてもらっている140字短編集の作者様が、Twitterの方で〖＃愛・悪・君で文を作ると性癖がバレる〗が流行っているとおっしゃっていて、面白そうやりたいと急ぎ作りやした。

　愛ゆえに悪を為す、みたいなの好きかもしれない。

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