もどかしい決まりごと ▲

 基本ボクは彼に四六時中取り憑いているけれど、『お仕事』もしくは『趣味』をする時、彼に憑いていけなくなる。

 理由は分からないけれど、ボクに拒否権はないようで、現場に居合わせることはできない。

 ひたすら彼が帰るのを、シャワーから出るのを待ち、それでも執拗に手を洗い続けるのを見守るだけだ。


◆◆◆


『きままにショートブレッド』オリキャラ、安助柳。

 取り憑いているはずなのに何話かで、お出掛けしてる時は家で待っている、みたいな感じで書いてしまったなと慌てて書き書き。

 それ以外の用事で出る時は一緒にいけるけれど、その最中に衝動がきたら憑いていけなくなる、みたいな。

 安助は止めずに、鬼桜の家に帰り、ただただ待ちます。


 むかーし見た二次創作の漫画で、素敵な笑顔を浮かべる殺人鬼がいたんですよね。

 今にも泣きそう、まるで泣いているように、『愛らしい』でなく『哀らしい』が似合う、そんな笑顔の殺人鬼。

 法では裁けない悪を殺すことで裁いていく、そんな感じの鬼でした。


 理想に限りなく近いけれど、これが理想とは何となく言えない。

 理想の探偵なら、すらすら言えるので、そんな殺人鬼と出会ってみたい(創作で)この頃です。

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