客は静かに頷いた ★

 月明かり照らす部屋、照明を点けるつもりはない。

 訪問客が帰るまでは。


「帰れ」

「嫌だ」

「帰れって、もう布団敷くから」

「僕も寝る」

「あ?」


 ずっと背中を向けていたくせに、奴は振り返って、上目遣いに俺を見る。


「……だめ?」

「……意味、分かって言ってるのか?」


 この部屋に布団は、一枚しかない。


◆◆◆


投稿作のおじさん(26)と坊主(16)


なんかぶわっと浮かんで、指が勝手に。

素敵な140字小説(BL)読んだからかね?

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