ようこそ!  ◆

 本来は搾取する側とされる側。だけど普通に酒呑み友達な彼女魔法使い吸血鬼。今夜も仕事終わりに来るらしいから、酒とツマミの用意をした。


 ノックもなしに扉が開く。


「やっべーよクロック、ガチやべぇ」

 挨拶もなしに上がり込んでくる彼女に、濡れた手を拭きながら応対すれば、その腕の中には赤ん坊が。


「拾った」


◆◆◆


いつか書けたら書きたいなその2。

吸血鬼クロック・スタフォードと魔法使い 時司蒼美ときつかさそうびの子育て、というよりは、魔女集会へようこそ的なノリの話やりたいなと。


拾った子が大きくなった時、当たり前のように魔法を使うようになるけれど、実はそれにはちょっと問題があって。


クロックのような特別な吸血鬼──『バッキンガムの子供達』が流す赤い涙(液体じゃなくて涙の形をした結晶)を口に含むと、魔法が使えるようになるものの、日本でそれが認められるのは、時司・石渡・星影・植園の四家の血を引いた者だけ。

無関係とされる拾った子に魔法を使わせている事実がバレると……かなりヤバいことに。

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