枯れ葉のワルツ

 風が吹き、枯れ葉が舞う。茶色いその葉はどこから落ちたものなのか。

 歩を進めるたび舞い上がり、くるりくるりと回る。

 これが桜ならふわりふわり、なんて思ったけれど、脳裏に浮かべたその光景は、酷いノイズにまみれていた。


 長過ぎた夏のせい。


 浮上しかけた恨みから意識を逸らし、秋を目に焼き付ける。


◆◆◆


道を歩いていたら枯れ葉が舞い上がりまして、そういえば今って秋なんだなと、ふと。


ワルツと聞くと、小野大輔さんの『月夜の 円舞曲ワルツ』を思い出します。何枚目かのシングル、表題曲よりこっちばかり聴いてました。歌ありで聴いて、歌なしで聴いてをエンドレスで。すごく綺麗であったかい曲です。

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