誰が為にその手を差し伸べる?

@Kusanagi1025

第一章〜出会い

主人公紹介

クロヤ・フォード

帝国ダンクール サール州

王国クリストン ハード州

神国イズナ   ナハ州

の傭兵見習いを担当する

[叛逆の杯]団長


部下思いで、何事にも冷静であり、

そして何より世界中で一、二位を争う程の実力と頭脳を持ち合わせている。

主に使用する武器は、定まってなく色々な武器を多用する。


理由としては、「使える物は全部使え」という彼の考えによるもので、また、手数が多いことで守れるものが増えるのではないかと思ったからである。


これ以上、自分の仲間や傭兵団のメンバーを死なせないために世界で一、二を争うほどの実力を持っても、鍛錬は毎日続けており、今なお成長し続けている。


また、傭兵以外のことも生き抜くために必要だと感じ、座学や一般常識、専門学の全てを修得し、今は、魔物のコア(魔物にとっての心臓であり、強い魔物ほど魔力がとても多い。)

を用いて魔力を回復したり、コアを魔力が濃いところに放置すると、その魔物が復活することを証明した。


また、魔物の皮や骨などに魔力を通すことで、より強固になることを発見し、魔物の素材を用いた防具や武器を作った。


(魔物は、魔力があれば、無限に繁殖するため素材に困ることはないので、安価で魔力を通さなければ、とても軽く、持ち運びに便利なため初心者から上級者までが愛用している。)


この発見のおかげで、資源不足に困ることが無くなり、全ての紛争地域の戦争は終わることになった。


そして1番の発明は、不治の病であった、狂花病の治療方法を確立したことである。


そもそも、狂花病というのは、誰彼構わずかかるものではなく、魔力が高く、そして、女性にしかかからないものである。


病の特徴としてかかったものには、花のようなアザができ、40度以上の高熱を与え、2日後には死んでしまうという、無茶苦茶な病である。


約2000年前に起きたとされる、世界疫病の一つであり、(他に6種類の病があったが、年を経つにつれ無くなっていった。)世界中で、負の遺産と呼ばれている。


それだけ凶悪な病の治療を確立したというのは歴史に残る偉大な功績であるが、元々彼が、何故狂花病の治療を確立させたのかというと、彼の傭兵団のメンバーの1人が狂花病にかかったため、文字通り命懸けで治療したからである。


この狂花病は、魔力暴走によるもので、女性は魔力暴走を起こしやすいため、それが花のようなアザとなって、高熱を出すという、危険信号として体が防衛反応を起こしたというのが全てであり、クロヤが治療した方法は、魔力をとにかく注ぎ続けて、魔力を落ち着かせることだった。


メンバーの1人が治った時には、クロヤの魔力は底をついていて、意識を保つことさえもできないはずなのに、治ったメンバーをすぐさま病院へ連れて行き、無事を確認して、すぐに意識を失うということがあった。(後に、そのメンバーのクロヤへの忠誠心が限界突破したのはまた、別の話である。

というか、全員のクロヤへの忠誠心は一種の狂気である。それもまた別の話。)


そしてこれだと効率が悪いと判断したクロヤは、魔力で水をつくり、それを点滴のようにゆっくり体内に入れることで、体内に水が循環することで、暴走している魔力を段々と落ち着かせることができるのではないかという仮説を立てたところ、見事に成功し、負の遺産に終止符を打った。


このことは、世に知れ渡り、傭兵志望者が爆発的に増え、クロヤが教える州は、傭教施設の中で1番多かったが、彼自身忙しいのと、生半可な覚悟で傭兵を志望したりすると、痛い目にあうのは分かっているため、傭兵マスターの意向で、他の州に移動させられ、教官にみっちりしごかれた。ある時、傭兵見習い達だけでの実習訓練があった時に大型魔物が3体も現れ、絶体絶命のピンチに陥っていたところを運良く居合わせていたクロヤ率いる傭兵団に助けられ、傭教施設までの道のりを護衛してもらった。


その時に傭兵見習いの子の1人が、

「先程は、助けて頂きありがとうございました!」


と言い、頭を下げた。クロヤは周りを警戒しつつも、

「頭なんて下げないでいいよいいよ。偶然自分たちが居合わせただけだし、それにこれは、傭教施設の不手際だ。こちらこそ怖い思いをさせてごめんよ。」

と、逆にクロヤが、頭を下げた。[叛逆の杯]のメンバーは、微笑ましそうに傭兵見習いを見ている。


傭兵見習い達は慌てて、

「あ、頭を上げてください!クロヤさん方のおかげで、誰も死ななかったんですし、それに、実は俺たち、クロヤさんに憧れて、傭兵に志望したんです!ですから、憧れている人の謝罪なんて受け取れませんよ!」

と言った。


クロヤは、

「自分に憧れて、か。自分なんて、まだまだだよ。守りたかったものすら守れないで、のこのこと生きている。そんな自分を憎いと思っている。」

と、自分を恥じるように言った。


そして、それを聞いていた傭兵見習い達は、言葉も出なかった。それは、

そこにいたのは才能あふれる完璧人間ではなく、自分の無力さを噛み締める、血の滲むような努力をした本物の天才だったからだ。


そしてクロヤは、こう言った。

「いいかい、君たち。君たちには自分のような出来損ないにはなってほしくない…。だから傭兵として生き抜くために必要なことを教えるよ。」


そして傭兵見習い達は、一言一句逃さないように耳を澄まし、クロヤを見た。


そしてクロヤは言った。

「守りたいものを作るんだ。一つでもいい。沢山あってもいい。それを守るために何をすればいいのかを考えるんだ。自分に何ができるのかを考えるんだ。」

と言った。傭兵見習い達は守りたいものを考えるように、頭を回転させた。


しかし、クロヤはそれを見透かしていたかのように次の一言を放った。


「でも君たちは、もう守りたいものがあるはずだ。身近にいる仲間という宝をね。」


それを聞いた傭兵見習い達は驚いた表情をした。


そしてクロヤは、

「さっきの戦闘で大型魔物を相手にしたのにも関わらず、誰も背を向けず、勇敢にも、仲間のために戦おうという意志を感じたんだ。それを見た自分は確信したよ。

    君たちは強くなれる

             とね。

自分は、力が足りずに仲間達の元へ辿り着けなかった… だからこそ、君たちは仲間を守れるよう、努力し続けてほしい。努力に勝るものは何一つとしてない。才能でさえもだよ。

そして最後に……」

と、クロヤは周りを警戒してこう言った。


「誰に対しても手を差し伸べることができる人間になれ。」

クロヤが、それを言った直後に、

    

     ズバーーン!!! 


傭兵見習い達の後ろに音がしたので振り返ってみると大型魔物が、死体となって転がっていた。


そしてクロヤは、

「最後に忠告。敵わない魔物が出てきたらすぐに逃げること。」

と言い、風のような音が聞こえた直後、クロヤ率いる傭兵団ごといなくなっていた。


傭兵見習い達は、

「さすが、クロヤさん…いや、クロヤ様か。よし、お前ら!!これからは、人一倍鍛錬に勤しむぞーー!!!」


「おおーー!!!」


(その傭兵達は、今でもクロヤを尊敬しており、「いつか、クロヤ様のお役にたつんだ!!」

と、日頃から鍛錬に勤しんでいる。)


ここまでいくと、傭兵業は安泰とされているが、実は今でも、傭兵は足りないとされている。理由としては、魔物は無限に繁殖するため、州の村や街などの警備に傭兵が、駆り出されるため、人手不足に悩まされている。


この事態に対処するためクロヤは、新たなものを開発しようとしている。


それは、 魔結界  その名の通り、魔物を通さないバリアである。


作り方は簡単で、魔物のコアの呪いを解き、それを円状に囲うようにするのである。


魔物は、魔力が濃い所を好む。


そのため、人間や村、街を襲う理由は魔力を持ってるからである。


だったら、魔力がないように騙せばいい。


昔、クロヤが魔物のコアで遊んでいた時、魔物のコアに呪いがかかっていると考え、呪いを解いた。


すると、そのコアから魔力を感じなくなったのである。


そして、それを魔物に投げつけても、何も感じないのか、無視をしたのである。


そしてクロヤは、コアにかかっていた呪いは、魔力を溜め込むことであると分かった。


後は、トントン拍子で話が進み、またもや歴史に残る発明をしたのである。


☆クロヤ

年齢18歳

身長185cm

体重65kg

好きな食べ物・傭兵団の皆と作る料理

嫌いな食べ物・なし

好きなこと・傭兵団の仕事

嫌いなこと・自分以外の人を馬鹿にされること

趣味・鍛錬、勉強、料理、掃除、洗濯

               など

好きな言葉・努力に勝るものは無い

  (隊長が口酸っぱく言ってたこと)


☆見た目

落ち着いた紺と黒を合わせたような

色の髪。


目元がすこし隠れるくらいの髪型。


身バレを防ぐために目を狐の目のように細めているがすぐバレる。


仕事の効率をあげるために伊達メガネをつけて正体を隠しているが、すぐバレる。


黒のスーツを好んでおり、ネクタイには凄くこだわりがある。






























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