第1話 IBAI

 秋の空が一面に広がった全面ガラス張りの室内は明るく、部屋の中央に植えられたパープルハートの木が目を惹く。

 ここは国際異常現象捜査局IBAI本部のカフェテリアだ。

 IBAIきっての腕利き捜査官紫雲しうん英俊えいしゅんは、お世辞にも美味しいとは言えない食堂で、昼食を何にするか頭を抱えていた。

 体のことを考えるならば、たんぱく質が豊富で脂質は少なめな鶏肉を選びたいところだ。英俊は自分の体を見下ろして夜のトレーニングメニューを頭の中で変更すると、本日のおススメと書かれた、茄子のマカロニグラタンとパン、オニオンスープをトレーに乗せた。

 どの席に座ろうかと室内に目を走らせ、見知った顔を見つけた。長い足を窮屈そうに折り曲げて、ドカッと椅子に座る。

「よお、今昼飯か?」

 その男が俯いていた顔を不機嫌そうに上げた。「ああ?」

 彼は一ノ瀬いちのせらん、同じくIBAI所属の捜査官で、英俊が主任を務めるチームのメンバーだ。

「何だよ、機嫌が悪いな」

「何だ英俊か、悪い、今月の成績表をチェックしてた」蘭は手のひらサイズのテレグラフィーを閉じた。

「悪いのか?」

「今のところ俺たちのチームがトップだけど、2位との差があまりない」

 蘭にとっては満足いく成績ではなかった。先月の点数よりも大きく下がりそうだった。

「まあトップならいいじゃないか、10月も残り僅かだ。抜かれることはないだろう」

 あまりマメではない性格の英俊は、成績をあまり気にしたことが無かった。回ってきた事件と真摯に向き合い、チームのメンバーが無傷で解決できればそれでいいと思っていた。

 反対に生真面目で負けず嫌いの蘭は成績を殊更に気にした。「危機的状況だぞ、チームの事をもっと心配しろよ、新しく入った妖術使いは正直使えないし、高橋たかはしさんが抜けた穴は痛いよ」

 英俊はパサパサしたグラタンをフォークでつついて、フリーズドライ食品だってこんなに不味くはない気がすると顔をしかめた。

「仕方ないだろ、高橋さんは引退したんだ。今のチームでやっていくしかない」英俊は蘭が食べている物にフォークの先を向けた。「昼飯にチョコレートなんか食べてるからイライラするんだぞ、もっとちゃんとしたものを食べろ」

「うるさい、ほっとけ」蘭は英俊を睨んだ。

「毎日そんな菓子ばっかり食べてるから大きくなれないんだ」

 英俊は185㎝の高身長で、蘭は172㎝、身長差は13㎝だ。

「ほっとけって言ってるだろ」蘭は身長を気にしていたので指摘されて苛立った。

 英俊と蘭にIBAI局長増田ますだ海星かいせいが声をかけてきた。

「英俊、蘭、すまないが南東で強い霊気を感知した、調査に行ってきてくれないか」

 増田海星という男は、そこに立っているだけで威厳を感じさせる人物で、現役の頃は有能な妖術使いだった。その彼も今年60歳になる。髪には白いものが目立ち始めていた。

 英俊と蘭は立ち上がって敬礼した。

「了解しました。強い霊気ですか――正体は何でしょう?」英俊が答えた。

「まあ座れ、食べながら話そう」食べながらと言いはしたが、海星が席に持ってきたのは賢明にもジンジャーエールのみだった。「調査部ITTの連中が言うには人間の仕業じゃないだろうってことだ」

 蘭は期待に胸をふくらませた。「もしかして、地獄の番人ですか?」

 IBAIという組織の起源となった、黒岡軍の歴史を調べることが蘭の唯一の趣味だった。とりわけ地獄の番人『りつ』に傾倒していた。

 彼が相談役に就任すると黒岡軍は異象部を立ち上げ、彼から妖術を伝授された精鋭部隊が各地の異象と呼ばれる、妖や霊が引き起こす事件に対処するようになった。

 逞しく硬派な軍人に女たちはうっとりとし、数々の伝説を作り上げたヒーローに男たちは憧れた。

 黒岡軍が強大な勢力で、赤坂軍あかさかぐん青京軍せいきょうぐん桃海軍とうかいぐんを統一できたのは他でもない彼の助力のおかげだろう。

 天人様が世を治める君主制が長年続いていたが、今から55年前、天人様のあまりの横暴に耐えかねた黒岡軍は都まで進軍し、天人様をその地位から引きずり下ろした。

 それと同時に黒岡軍は国際異常現象捜査局IBAIと名称を改め、現在の民主制を推し進めた。

 今の平和な世の中はひとえに黒岡軍のおかげだ。だからこそ今も黒岡軍の精鋭部隊に憧れる人は多い。

 海星は黒岡軍の精鋭部隊に所属していた祖父から、その地獄の番人である『律』という人物の話しを聞いて育った。

 祖父が伝説を作りあげた部隊で活躍していたことは誇りでもあり、恐れでもあった。自分にそこまでの力はないだろうという妬ましい感情が、自分の心を捉え離さないのだ。海星はそんな自分を醜いと思う。

「その可能性は高いが、もし律ならば問題はないだろう。悪魔とはいえ祖父の話しでは思いやりのある悪魔だったようだ」

 悪魔である地獄の番人は、律以外にあと6人いると思われていた。その姿を知るものは律以外にはいない。

「そういえば局長が生まれた時、律はまだ黒岡にいたんでしたね」蘭は偉大な祖父を持ち、幼少期とはいえ律に会ったことがある局長を羨ましく思っていた。

 もし自分も律に会うことができたなら、何を質問しようか、どの事象について語らおうかと蘭は夢に見ていた。

 海星は遠い昔の思い出に浸った。「ああ、黒岡軍の元中将で恋人だった柳澤やなぎさわ晴翔はるとが亡くなると律は姿を消したんだ。俺はまだ幼かったからあんまり覚えてないんだけどな」

 英俊は結局、空腹に負けて不味いグラタンを全て食べ終えた。だが、まだ何か食べ足りないと思っていた。

「局長が覚えていなくても律は覚えてるんじゃないですか?」

「うん、どうだろうな、黒岡軍本部には子供がいっぱいいたからな」覚えていてくれたらどんなに嬉しいだろうかと海星は思った。

「とりあえず、もし律なら局長の名前を出してみますよ。こちらに敵意はないと分かってもらえるかもしれない」律に会えるかもしれないという突然降って湧いた幸運に蘭は気が急いた。

 海星のテレグラフィーが呼び出しを告げた。「それは構わないが、もし律以外の番人だったら警戒が必要だ。祖父の話しでは人間に敵意を持っている奴が多いらしいから、気を付けて行ってくれ。逐一報告するように」

 英俊と蘭は同時に答えた。「了解です」

 立ち上がりながら海星は、誰からの呼び出しなのか相手の名前を確認すると僅かに眉をひそめた。

 どうやら嫌な相手だったようだと英俊と蘭は思った。

 英俊はカフェテリアを出る時に菓子パンを1つつかんだ。

蘭は呆れて言った。「まだ食べるのか?太るぞ」

 英俊は栗あんぱんを大口を開けて口いっぱいに齧った。「代謝がいいんだよ、このくらいじゃ太らない」

 英俊と蘭はITTのオフィスに向かうためマーブルに乗り込んだ。

 マーブルとは、地獄の番人である律が黒岡軍にいた頃に造った発明品だ。

 行き先――緯度経度、住所、名称、登録されている場所、いずれかをパネルに入力すると目的地へ連れて行ってくれる。

 初期の型には壁や屋根は無かったが、今はガラス張りになっていて雨の日でも問題なく乗れる。最近では子供用の家と学校、そのほか親が設定した場所にしか行かないマーブルもできているらしい。

 ITTのオフィスは地上32階にあって眺めが抜群だ。

 デスクに着いた技師たちは、パネルに指を走らせ感知した異常現象異象を、『フライングボール』という異常現象が起きた場所を指し示すことができる、手のひらサイズの黒いボールに落とし込み、捜査官たちに割り振る。このシステムを造ったのも律だ。

 英俊はデスクに座ってイヤホンで音楽を聴きながら腰をくねらせている男を探した。

ITTのホリー・ウインターは今日も相変わらず、腰をくねらせていた。

 彼は艶やかなチョコレート色の肌に、甘い顔立ちの新人技師だ。

 じっとしていられれば女性が放っておかないタイプだが、生憎とビートに乗せて動いていなければ生きていられないようなので浮いた話とは無縁だった。

 どうやら今はお気に入りの音楽を聴いているようで、歌まで口ずさんでいた。

 この状態の同僚を叩かずにいられるITTの連中に英俊は恐れ入ると思ったが、そもそもここの連中は皆一様に音楽を聴きながら、フライングボールをコロコロ動かしているのだから似た者同士と言ったところだろう。

 このオタクを自分なら1時間だって我慢できず、椅子に縛りつけてしまうだろうと英俊は思った。

 それなのに毎回ホリーに依頼するのは、未熟で忌避されがちな新人に経験を積ませてやりたいと思う英俊の優しさからだった。

 英俊はホリーのイヤホンを外して声をかけた。「ホリー、南東で強い霊気が発生したらしいな、情報をくれ」

 ホリーはイヤホンを外されて不機嫌になった。「うーん、なんでいつも俺に頼むんですか?」

 蘭はホリーのデスクに腰かけた。「お前が暇そうにしてるからだ」

 新人ばかりを相手にする英俊を、生来の兄貴肌なのだろうと呆れていたが、この新人は久々に使える肝の座った人物だと蘭も評価していた。

 ホリーは口を尖らせ不平を漏らした。「暇じゃありませんよ、俺だって仕事があるんですから」

 英俊はホリーを高いところから睨んだ。「だったら早く情報をよこせ」

もともと威圧感のある英俊に睨まれてホリーは縮み上がった。「分かりました、分かりましたよ、ちょっと待ってください、南東ですよね……ああこれだ」ホリーがデータをフライングボールに移した。「はいどうぞ」

 英俊はそのフライングボールを受け取った。「サンキュ!」

 入局したての頃のレクリエーションで、冗談半分に妖術使いと紫雲捜査官だけは怒らせるなと教わったホリーは、得体の知れない妖術使いを恐れるのは至極当然だと思った。なにせ一般人には知りえないような呪術をかけ、信じられないほどの責め苦を与えることができるというのだから、極力関わらないようにしようとホリーは心に決めていた。

 それに並ぶほど恐ろしいと言われる紫雲捜査官とは、どんな人物なのだろうかと興味を抱いた。

 実際会ってみると、ホリーを蛇に睨まれた蛙のような気分にさせる人物だった。

 関わらないほうが身のためだと気配を消していたつもりなのに、何故か自分ばかりを構ってくるのだ。

 最初は恐怖から話しかけられるたびに、カチコチに固まってしまっていたが、どうやらさほど沸点が低くない人物だと知ると少し警戒心を緩めた。

 それでも時折からかうように睨みつけて来る英俊には未だ慣れなかった。

 ITTを出て行く英俊と蘭の背中を見送りながら、ホリーは乱れた心音を整えるため一度大きく深呼吸をした。

 英俊と蘭はマーブルに乗り自分たちのオフィスがある12階へ降りていった。

 英俊たちのオフィスはフロアの半分を他チームと共有している。

 12階に降りてくると他チームの主任捜査官松倉まつくら蛍雪けいせつが声をかけてきた。彼は誰に対しても腰が低く愛想がいい人好きのする男だ。

「英俊、蘭、南東の調査を任されたのでしょう?私たちは今のところ大きな事件を抱えていないから、何かあったらいつでも手を貸しますよ」

「蛍雪、ありがとう。何かあったら連絡するよ」今日もかっこいいなと蘭は思った。

 蘭が蛍雪に一目惚れしたのはかれこれ5年前のことだ。支局から移動してきた蛍雪は、程よく引き締まった身体と、洗練された身のこなしで、セクシーな男の色気を無意識にまき散らしながら蘭に微笑みかけた。

 蘭は一瞬で心を奪われた。

 蛍雪は手を振り、自室に入ってドアを閉めた。

 嬉しそうにしている蘭に英俊が耳打ちした。「いつになったら告白するんだ」

 気に入った相手がいたら直情径行するタイプの英俊は、密かに想うだけで行動しない蘭のことが理解できずにいた。

「うるさいな!告白なんてしないよ、蛍雪は女がいいに決まってる……」蘭は英俊の肩を拳で殴った。

「――ああ!痛いな」殴られた肩をさすった。「お前は馬鹿力なんだからちょっと加減しろよな」

「英俊が悪い!」英俊みたいに自信満々にアタックできたらどんなにいいか、そう思うといつも好きな相手を振り向かせてきた英俊に腹が立った。

「告白してみなきゃダメかどうかなんて分からないだろう、蘭は見た目可愛いから案外いけるんじゃないか」

 奔放とも言える恋愛をしてきた英俊に、軽蔑の眼差しを向けてうんざりしたように答えた。「それは英俊が女も男も両方抱けるからだろ」

「ガキの頃のお前は可愛かったのに、何でこんな生意気な奴になっちゃったんだ?」英俊は幼馴染で、弟のように思っている男の態度を嘆いた。

「お前はいつまで経ってもガキのままだ」蘭がまた英俊の肩を殴った。

「おい!だから加減しろって!」

 ぷいと背を向け蘭はオフィスのドアを開けて入った。

「さっきからお前たちは何をじゃれあってるんだ?」フランク・ブルーテール赤羽あかばねは2人がオフィスの外であれこれ言い合っている姿をガラス越しに見ていた。

 フランクは誰とでもすぐに打ち解けることができる広量な人物で、善意が服を着て歩いているような男だ。

 蘭は仏頂面で5人掛けのテーブルの椅子に座った。「何でもない、英俊がガキなだけだ」

 拗ねた様子の蘭を愉快そうに笑った英俊は指示した。「仕事が入った。説明するからこっちのテーブルに集まってくれ」

 紫雲チームのオフィスは、中央に5人掛けの大きなテーブルと、隅には座りごこちのよさそうな3人掛けのソファーが2つ、1人掛けのソファーが4つ置かれている。

 幼さの残る端正な面立ちに、不安そうな表情がいかにも頼りなさげな榎木えのき犀星さいせいは、1人掛けのソファーから立ち上がるとルーフに出て、テレグラフィーで会話をしている朱鷺田ときた白鶴はっかくを呼びに行った。

 白鶴はいつも冷静沈着で、情に厚いタイプではないが、婚約者のことだけは大切に思っていた。

 会話は聞こえてこないが、何やら楽しそうに話している白鶴を英俊は見た。「あいつはまた婚約者といちゃついてるのか?」

 3人掛けのソファーに横になっていたフランクは、大きな欠伸をしながら椅子に座り、うんざりした様子で大袈裟に目を回して見せた。「もう30分近く喋ってる。年末年始の休暇を雪山のコテージで過ごすんだそうだ、いつになく甘い声でその相談をしてるみたいだ」

「婚約者っていっても子供の頃に親が決めたんだろう?よくいつまでも仲良しでいられるな」言い寄ってくる美人には目もくれず、1人の人を思い続けている白鶴のことを、誰かと長く恋愛関係を続けたことが無い英俊は、感心していた。

 蘭が英俊に冷たい視線を向けた。「英俊は人を愛したことが無いから分からないんだよ」

「愛か――」英俊は今まで恋をしたことはあったが、そこまで強く恋焦がれる思いをしたことが無かった。愛すればいつまでも仲良しでいられるものなのかと首を捻った。

 全員揃ったところで英俊は説明した。「昨夜未明に南東の方角で強い霊気を感知した。ITTが言うには人間の仕業じゃないそうだ、地獄の番人の可能性がある。律なら問題ないが、それ以外の番人となると警戒した方がいいと局長は言っていた」

 蘭が付け足した。「人間を憎んでいるようだから、かなりの危険が予想されると思う。心してかかったほうがいい」

 フランクは頭の後ろで手を組み、椅子の背にもたれかかった。「番人がらみか、厄介な事件だな――」地獄の番人は悪魔なのだいうことに思い至ったフランクは、驚きのあまり椅子から転げ落ちそうになった。「とんでもない力を持ってるっていう悪魔を人間の俺たちがいったいどうやって捕らえるんだ?」

 蘭は旧黒岡軍の資料を機会があるごとに読み漁ってきた。どの資料にも律と柳澤晴翔の最強コンビの伝説が記されていた。またしても、退職した元チームメンバーの高橋に頼りたいと思った。

「律を捕らえるのは不可能だと思う。ましてや律以外の悪魔となると、どんな姿をしているのかも分からないんだから見つけようがない」

「とにかく何が起きているのか確認して、対処できそうなら異象だけ対処して、悪魔には手を出さないってことにしたらどうだ」白鶴が提案した。

 英俊は難儀な事件に眉間を寄せた。「まあ、悪魔に手を引くようお願いしたところで、聞いてくれるはずないだろうから、そうするしかないだろうな、念のため武器は山ほど持って行ったほうがいいだろう。戦って勝てる相手じゃないとは思うがな」

 今回ばかりは、無傷で帰ってくることが叶わないかもしれないと英俊は胸騒ぎがした。それでも我々が危険だと分かっている場所へ赴くのは、使命を負っているからだ。与えられた任務を責任を持って遂行し、骨身を惜しまず奉仕する。

「犀星、地獄の番人と戦うことになったらお前の妖術が頼りだぞ!新人でこんなでかい事件を担当させられるなんて気の毒だな」そんないい方をすれば、若い犀星は竦み上がってしまうと分かっていて、フランクは犀星をからかうつもりで言った。

 案の定、犀星の顔は蒼白になった。犀星は半年ほど前に退職した妖術使いの穴埋めとして今月からチームに加わったばかりで、未だチームに馴染めていなかった。妖術学校を卒業したてのひよっこの彼は、自分に自信が無くいつも怯えていた。

 英俊は全員に命令した。「30分後に出発する、準備をしろ」

 フランクが犀星に聞こえないよう英俊に小声で言った。「犀星は大丈夫なのか?あいつにはこんなでかい事件耐えられないぞ、高橋さんに戻ってきてもらうか、別のチームに応援を頼んだらどうだ?」

 英俊も小声で言った。「分かってるならあんまり追いつめるようなことを言ってやるな、かわいそうに死にそうな顔してるぞ、まだ若いんだから頼りないのは仕方がないだろう」

「だけどさ、妖術学校を最下位で卒業したって聞いた、最下位だぞ!なんでうちのチームに?最強チームなんだから必然的に厄介な事件を担当させられることが多い、人事ももっと頼りになるやつ送ってくれればいいのに」

「曾祖父はすごい人だったっていうから将来性をかったんだろう、鍛えてくれって言われたんだ。彼を連れて行く。何かあったら俺がフォローするから一人前になるまでしばらく辛抱してくれ」

 フランクは大きなため息をついて、武器を揃えに行った。

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