『天宝伏妖录』――『天宝伝説』
ジャンル:
おすすめ度:中国語初心者 ★★★★☆
中国語上級者 ★★★★★★★★
非天夜翔氏の小説が原作の作品。
第一期全13話(2020/07/05)完結済み。第二期全13話(2021/04/25)完結済み。第三期制作決定。
半妖の少年が唐の都・長安を跋扈する悪妖を退治し、成長していく物語。
最初に第一期のあらすじをご紹介。
天宝十二年、世間知らずな半妖の少年
華やかな唐の都の裏には数々の妖怪が潜み、人々の生活はそれらに脅かされていた。
本作は中国本土でもとても人気な3D退魔アニメ。
長安が舞台となっていることもあり、実際の歴史と照らし合わせて見てみるのもおもしろい。
ちなみに、Netflixにて日本語字幕版で見れるめずらしい中華3Dアニメでもあります。
ここで個人的な推しポイントをご紹介。
推しポイント①:好きなキャラがきっと見つかる! 個性的なメンツによる胸躍るバディもの!!
本作が中国で大人気になった理由をあげるとするならば、それはズバリ、キャラクターの個性。
「中国アニメのキャラが個性的なのは他アニメの紹介でもよくされてるし、わかるよ!」と思ったそこの方(?)。
中国アニメのキャラの個性って、アニメごとに使われ方が違うんですよ。
例えば本作は、出身も能力もまったく違う青年が長安へ集い、妖怪がらみの事件解決に尽力するお話。
本作のミソはその能力を活かした戦闘シーンです(戦闘シーンのかっこよさについては後々別で解説します)。
そしてバディもの!!
ときにピンチに陥りながらも、己の能力と他人の能力をよく理解したコンビによるストーリーが熱い!
チームで協力して難解な事件を解決していくようすは爽快極まりない。
本作はキャラ同士の個性が織りなす極上のバディもの。
個人的にバディもの(特に中華ファンタジー……)めっちゃ好きなので、アニメ第一期を初めて見たときに続きが待ちきれなくて漫画版や小説版に手を出したりしていました。
今でも他人によくおすすめしている中華3Dアニメ。
推しポイント②:ハイクオリティなグラフィック! 3D戦闘シーンがかっこよすぎる!!
序盤から妖怪との戦闘シーンが数々登場する本作を見た方は必ずそのグラフィックに圧倒されるはず。
2Dアニメではなかなか再現することが難しい戦場の疾走感なども、3Dアニメなので存分に再現されている。
さらに妖怪の見た目などもかなり作り込まれているため、より視聴者側の緊張感が増す。
それに対する
宝剣から風雷火水の短刀、弓、描いたものを具現化する筆、強い風を起こす扇、指輪。
さらには夢を操る能力や巨大な蒼狼に変身する能力まで……。
個々の得意な武器、能力を存分に発揮して繰り広げられる戦闘は圧巻だった。
おまけに戦闘シーンだけでなく、建物や草花などの環境、空模様などもとても美しく作り込まれている。
まさに本作の世界観に合うグラフィック。
推しポイント③:日本語字幕で見れる3D中華アニメ! 日本語で濃厚な中華文化を摂取できる絶好のチャンスですぞ!!
本作、中華作品あるあるの固有名詞の多さに加えて古代中国ファンタジーという、ただでさえ日本語に訳すのはとんでもなく難易度が高い3Dアニメ。
しかしなんと日本語字幕版がNetflixで見れる!
かなり正確かつ流暢な日本語訳で!!
固有名詞や中国文化特有の概念などはわかりやすく解説が書かれているし、初めて中華に触れるという方でも十分にアニメを楽しめそう。
ずっとアニメを見ていくと、なんと妖怪の名前も日本語にされていることに気づいた。
しかもこれ、なにも違和感なく日本語に訳せているのがほんとにすごい。
この調子で第二期も日本語字幕版が出てほしい!!
欲を言うなら吹き替え版も……。
封神演義などの神怪ファンタジーが好きな方はハマるかも?
日本語版もあるので、濃密な本場中華を手軽に味わいたいという方にもおすすめの作品。
ここでちょっぴり小ネタをご紹介。
第一期、日本語字幕版が『天宝伝説』という名前でNetflixにて配信中。
このチャンスを逃さないで!!
壮大なグラフィックで魔都長安を描く中華ファンタジー、ぜひおすすめしたい一作です!
(記:2023/08/06)
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