中国アニメをつまみ食い！ in 2022~2023

『食草老龙被冠以恶龙之名』――『齢5000年の草食ドラゴン、いわれなき邪竜認定』

　ジャンル：魔幻（ファンタジー）、搞笑（コメディ）、日常

　おすすめ度：中国語初心者 ★★★★★

　　　　　　　中国語上級者 ★★★★★★★

　榎本快晴氏の小説が原作の作品。

　第一期全12話（2022/10/08）完結済み。日本語吹き替え版第一期（2023/03/25）完結済み。

　人畜無害な草食ドラゴンが最強少女と一緒に魔王を倒すことになっちゃった物語。

　最初にあらすじをご紹介。

　約5000年もの時を静かに生きてきた心優しく人畜無害な草食ドラゴンのもとに、村から「生贄」として献上された奴隷の少女・レーコが現れる。

　ドラゴンを"最強の邪竜"だと信じたレーコは、魔王討伐に助力するよう懇願し、その対価として「私をお召し上がりください」と申し出る。

　しかしドラゴンは草しか食べない小心者で…。

　思い込みの力で最強となった“眷属少女”と、弱小巻き込まれ“邪竜様”による魔王討伐の旅が始まる！

　（TVアニメ「齢5000年の草食ドラゴン、いわれなき邪竜認定」公式サイトより）

　このアニメ、なろう原作なんですか？

　調べるまで知らなかったです。

　ここで個人的な推しポイントをご紹介。

　推しポイント①：ドラゴンは弱いのに少女が強すぎて勘違いされまくりです。

　この作品の醍醐味はなんと言ってもこれでしょう。

　草食ドラゴンが弱すぎるんです。それはもうかわいそうなほどに。

　しかし彼はいろいろあって伝説の邪竜様と人々に恐れられていたため、何もしていないのに攻撃されることもしばしば。

　けれども心配ご無用。

　勘違いの激しい眷属少女・レーコちゃんが最強なのでドラゴンさんは直接戦わなくてもいいのです。

　レーコちゃんのスピード感のある戦闘シーンがかっこいいので、そちらも見るべき。

　もちろんレーコちゃんもかわいいけれど、ドラゴンさんも個人的にはお気に入りだった。

　推しポイント②：大変稀な小説家になろう原作の中国アニメ……！？

　本作、中国のアニメ会社が制作している点では一応中国アニメなのですが、原作が日本の小説なので正直紹介するべきか迷いました。

　なので稀な経緯を持つ中国アニメということで紹介しちゃいます。

　どうやら日本の角川と中国のbilibiliの共同企画として、最初にbilibili内でマンガ化されたらしい。

　その後、bilibiliでアニメ化され、日本に上陸したという経緯。

　音楽はあの『天官賜福』のbgm制作も担当した楊秉音さん、アニメーション制作は『時光代理人』と同じLAN STUDIOさんが作っている。

　作画（特に戦闘シーン）にかなりスピード感と迫力があるため、中国アニメ好きなら見ておいて損はない。

　↓ちなみに原作小説はこちらから

https://ncode.syosetu.com/n9375ea/

　ここでちょっとだけ小ネタをご紹介。

　日本語吹き替え版があるので、日本でもアニメを見ることができる。

　ちなみにそちらの主演は、大塚芳忠さんと悠木碧さん。

　少女とドラゴンによる異世界生活ドタバタコメディ、ぜひおすすめしたい作品です！

　（記：2023/04/02）