『天官赐福』――『天官賜福』
ジャンル:
おすすめ度:中国語初心者 ★★★★★
中国語上級者 ★★★★★★★
タイトルの意訳は「神の祝福があらんことを」。墨香铜臭氏の小説が原作の作品。
第一期全11話+特別編(2021/02/16)完結済み。第二期放送予定。
日本語吹き替え版第一期(2021/10/31)完結済み。
笑い者とされる神が人間界で再び神としてやり直す物語。
最初に第一期のあらすじをご紹介。
しかし彼は二度も天界から追放されてしまう。
そして800年。
しかし“三界の笑い者”といわれる彼に祈りを捧げる者は今やどこにもいない。
ある日、
下界に降りた
鬼花婿と呼ばれる謎の鬼により、多くの花嫁が連れ去られているらしい。
二つ目の任務は、西域の
妖術を使う
謎の家出少年・
果たしてその事件の真相は――。
謎はやがて
天界、人間界、鬼界という三つの領域を擁する世界を舞台に、壮大な物語が幕を開ける。
(「TVアニメ『天官賜福』公式サイト」より)
日本進出済み中国アニメの金字塔。
原作の小説も多言語で翻訳されており、世界各国で人気のある作品。
日本でも買えますよ。
ここで個人的な推しポイントをご紹介。
推しポイント①:
神を主人公としたストーリーだからか、日本では感じられない中国の神話・伝説の要素がたくさん。
実際にいた現世の人間が神格化されるというのも中国の伝説固有の設定。
本場の中国神話・伝説をお手軽に、しかも日本語で楽しむことができるので、中国のおすすめアニメ作品としてまず最初に挙げる。
中国神話ってなかなか日本じゃ聞かないでしょ?
とはいえ神話伝説の中には中国人もあいまいなところがあるので、創作においては捏造の部分もあるんだけれども(おいっ)
推しポイント②:登場人物の深い関係!! 過去も関わりが……!?
この作品、一応原作の小説は
そのおかげか登場人物の関係に重きが置かれていて、メインのふたり以外にも複雑な人間関係を持つ人物が多数出てくる。
なかには愛憎が絡む重い話もあって、人知を超えた神の話なのに良い意味で人間くさいなあ、と。
それらの登場人物が作中で文字通り生きたキャラとしてそれぞれの話を紡いでいくからこそ、我々も親近感を得ることができる。
さらに神官になる前の
果たして、これから先の謎と過去はどう関わり合って動くのか。
中国の
あと耽美ってとても綺麗な表現だよね。
推しポイント③:天官赐福、百无禁忌!!!
初見でも不思議としっくりくるこの言葉。
タイトルにもなっている
そしてふたつをかけ合わせた言葉「天官赐福、百无禁忌」が本作のキーワードとなる。
原作小説を読んでいなくて、結末は知らないけれども、誰かが天官賜福の物語はこの言葉に尽きると言っていた。
たしかに困っているときに唱えたら不思議と運が良くなりそう。
ちなみにテスト前に唱えてみましたが私にはあまり効果がなかったようです。
天命に任せてばかりじゃなくて、人事はきちんと尽くしましょう。
ここでちょっぴり小ネタをご紹介。
日本語吹き替え版があるので、ぜひとも日本人にも見ていただきたい。
ちなみにそちらの主演は神谷浩史さんと福山潤さん。
かつては公式ラジオドラマも放送されていたが、今は無期限更新停止中。
同じタイミングでドラマ化企画が進行していたが、中国当局の規制により撮影中止に。
今のところ続報はない。
手軽に感じられる中国神話ファンタジー、ぜひおすすめしたい一作です。
(記:2022/12/11)
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