ハーレムキング
もぴー
第1話 淫邪神の残滓 VS 収納
アストリア王国を出発して1週間、我ら勇者一行は淫魔王討伐を成し遂げるべく、淫魔王城に到着した。
淫魔王の数々の攻撃を退け、淫魔王を撃破すると、奥の間から更なる淫魔の気配がしたため、突き進んでいく。
そこに現れたのは、淫邪神ダークエロス。
人類の存亡を賭けて挑んだ闘いは1週間もの長きにわたる死闘の末、勇者と聖女が最後の力を振り絞って相討ち覚悟で特攻し、何とか淫邪神を打ち倒すことに成功した。
戦闘中、勇者と聖女を守ろうとして盾役と魔導士の2人が勇者と聖女の身代わりに亡くなったため、他に残っているのは僕だけだ。
荷物持ちの僕は急いで2人のもとに駆け寄り、こんな時のために用意していたエリクサーを飲ませるはずが、魔王を倒した時にドロップした特製の媚薬を飲ませてしまう。
収納の容量が多いだけの荷物持ちの僕は、戦闘中に襲われないように自分の収納の中の空間に隠れていただけなので、今回も被害を受けずに済んだのに、表に出た瞬間に、淫邪神の残滓に憑りつかれてしまったようだ。
「名も無き従者よ、我が復活するための贄になれ。」
まずい、このままでは僕が淫邪神復活の触媒になってしまう。
僕は収納を唱え、淫邪神の残滓に憑りつかれたまま、自分の収納の中に入った。
僕を殺せば収納も消滅し、淫邪神も消滅するのがわかったからなのか手を出してこない。
淫魔王討伐時に獲得した3000スキルポイントを使って何かできないかと自分のステータスボードを見てみると、さっきの淫邪神討伐時に10000スキルポイントを取得していたようで、トータル14857もスキルポイントが貯まっていた。
とりあえず自分の収納レベルをマックスにしよう。
レベル8の収納レベルにスキルポイント64を入れてレベル9に。
続けてスキルポイント81を入れてレベル10に。
更に続けてスキルポイント100を入れて、収納レベルマックスにした。
スキルポイントを245も使ったのに、まだあと14612スキルポイントも残っている。
王都を出発する前に収納レベルを8に上げて、スキルポイント30しか残っていなかったことを考えると、結構な数のスキルポイントを得たことに驚きを隠せない。
と同時に脳内にアナウンスが流れる。
『収納レベルが9になりました。収納内に自分のパーソナル空間が設置できます。』
『収納レベルが10になりました。収納容量が無限になりました。』
『収納レベルがマックスになりました。収納内のパーソナル空間内であなたは無敵になりました。』
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