第2話_菅原美由紀という刑事
俺がその女刑事と出会ったのはとある事件_
まだ、刑事になって浅いが優秀な様で既に自らの実力で三件の事件の犯人を捕まえている。底から俺たちのバディの関係は始まった。今思うにバディじゃなくて俺の世話役だったのでは?と。
時を遡る事_十年前。
ガヤガヤと野次馬が集まっている。
とある刑事がその時現場を仕切っていた。
「ふむ、今回の事件。俺要らないのでは?」
とある名も無き刑事が言う「この事件は連続殺人事件、故にあなたの力が居る」と。
「誰だ?見た事ない、顔だな」
俺が問うとその刑事は吃驚した様で、
「誰ですか!関係者じゃない人を呼んだのは!!」ご最もな突っ込みだ。
「俺は、浅井だ。浅井湊。底の警部さんに呼ばれたんだよ」
菅原「そうでしたか。貴方が…失礼しました。菅原美由紀という者です。御相手は少しできませんが、成る可く事件証拠に触らずにお願いします」
「そうか。成る可く邪魔にならぬ様好きにさせて貰う」
俺はふと思った。此奴となら難問でも解ける、気が合いそうだ、と。
菅原「えぇ、そうして下さい。私は忙しいので」
報道陣の相手を野次馬の相手をする筈もなく、様々な人達に指揮を出していた。成程、リーダー格か。
少し遠目に野次馬から視線を感じた。数多の視線の中から極めて異質な物を_。
菅原「浅井さん?浅井さんってば!」
菅原の声で我に変える。少し、怒っている様だ…。先程の視線は何処えやら。
「すまない。で、何処まで分かった」
菅原「そう、ですね…。今回も同じ手口、同じやられ方でしょうか」
「成程、同じ犯人の方が説は押せるな。もう、一年も続いてる」
これ以上続くときっと警察の面目が経ちそうにないのに俺という名探偵とこの刑事のお陰で面目は保たれているらしい。
菅原「はい。その可能性として、一つは…… 」成程な。
「その方法、同じ人でない限り無理な条件だな。鹿も複数犯」
俺はこの時思った_長く続くかもしれない事を……そしてその予感が的中すると知る事になるのはもう少し先だった。
菅原「そうなんです。複数犯、同じ時間帯、全ての条件が一致し警察上層部はコレを連続殺人事件とし捜査本部を立てるそうです」
そうなったか…何か、違う気がするんだがな。
「そうか。後日伺おう、菅原さんその時は頼むよ、道案内」
菅原「道案内??」
「俺は、少し方向音痴でね」
菅原「そ、そうだったんですか」
この時俺は知る由もなかった_
犯人に俺の存在が既にバレて尚且つ大事な人が奪われていた事も、奪われる事も、
そして十年近く続く何て事も分からなかった。
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