Mission : H 難易度→初対面の異性とキスする位
Mission:H
難易度:初対面の異性とキスする位
必要物品:化学物質や熱湯など
持つべきもの:諦めない気持ちと強靭な身体
消費エネルギー:可燃ごみを集めて自治体の指定ゴミ袋に入れるのに必要な分
「おいT! 本日のミッションはHだ」
「
「あほっ。お前のHっていったらあれに決まってんだろ」
「あれは私の長年の悩みで、ぽしぶる★のテンションでできることじゃないですよ」
「やるしかないのだ。達成可能なミッションをクリアするという面白みのない話を見届けてくれる優しい方々に報いるのだ。お前ならできると私は信じている」
「ていうかあんた誰? って消えた。うーん、やるしかないかぁ」
ミッションHのクリアは困難を極めた。初対面の異性とのキスは日常には転がっていないのだ。
傷ついた身体を労わりながらもTはクリアへの道を模索し続ける。
次第に皮膚が剥け赤く腫れあがった。呼吸が困難になり寝ることもままならない。
しかし、Tは諦めなかった。
Tはミッションをクリアするためにあらゆる方法を試し続けたのだ。
ああ……T、君にも人並みの根性があったんだね。
ダムを建設し流れを遮断する。
逆に、力を加え通行を手助けする。
水流で摩耗した部分を優しく補修する。
「だめだ! こんなんじゃおさまらない。根本を正さなきゃ。うぅ、我慢だ。忍耐だ」
Tはぐったりと
化学の力に
自然の恵みと
人類の知恵を
ここに結集し戦うのだ!
チーンっ!
★Mission:
(急な寒さで風邪気味かつ猫アレルギーのT、ティッシュ、ゴミ箱、薬、ホッカイロ、豚汁、ハーブティー、ぬくぬく衣類、保湿クリームなど)
Tは猫さまに近づくのを我慢した。
Tは鼻水の洪水に溺れかけた。
Tの身体は
Tは
Tは豚汁を食べた。
Tは薬を飲んだ。
薬は鼻水に勝利した!
Tは元気になった!!!
ミッションはクリアされ、T宅の不快な騒音は止んだ。
しかし、Tは悩んでいた。鼻水が止まって集中力は上がったのに書けない。
心の奥底から湧き上がる何かが足りないのだ。
ああ……なんだ? なんなんだ?
あれか、Hって期待させて読者の皆さんが怒っていないか心配しているのか?
創作に悩みはつきものだな……。
いや違う! 今の私に足りないのは
バーンっ!
Tは玄関のドアを開けて猫さまのもとへ向かうのだった。
もふもぉぉぉぉぉふ!!!
寒気がするときは肩甲骨の間にホッカイロ貼っておくと良いですよ。
冬の気配を感じる日々ですね。暖かくしてお過ごしくださいませ(*´-`)♡
こんな変人作を読んでくださり、本当にありがとうございます。
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