SRI主任

 官房長官:

「では次に、仮称UFOについて『S R I科学調査研究所』の牧主任に報告してもらいます。」


 牧主任:

「光学的スペクトル解析によると、このUFOを構成している物体は、宇宙金属の『チルソナイト707』であると解りました。」

「『チルソナイト』は近年、地球に飛来して来た隕石に含まれていた未知の物質で、分析の結果地球上に存在しない宇宙金属だと解り命名されていました。」


「各分析機器の観測の結果、UFOからの怪光線は『1兆度の火の玉』であると解りました。」

「巨大生物はその熱によって、原子間の結び付きまで破壊されて各原子にまで完全に、バラバラにされてしまいました。」


「もしかすると、近年飛来していた隕石は”彼ら“の探査機であった可能性があります。」

「”彼ら“はこの地球に生物や知的生命体が存在している事を知っていてやって来たのかもしれません。」

「巨大生物に攻撃したのも、一番大きな生物を簡単に処理できる力を見せつける事で、知的生命体に無駄な抵抗をしない事へのアピールであると思います。」


「”彼ら“はUFOで太陽系外から飛行して来る事や、『1兆度の火の玉』を正確に命中出来る技術、効率よく相手に力を誇示して相手の返答を待つ事が出来るなど、かなり高度な技術と意識を持った生物であると思います。」

「”彼ら“は今、我々の出方を待っている状態であると思います。今後、何らかの方法で我々に接触を試みると思われます。」


「私、SRI主任の牧は”彼ら“の名前を『チルソナイト人』又は『チルソニアン』と命名したいと思います。」

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