二日目

現状報告

 官房長官:

「昨日、午前10時20分に出現した巨大生物と、同日午後6時40分に出現した未確認飛行物体と『3メートルのヒューマノイド2足歩行生物』についての現状報告を国防大臣にお願いします。」


 山岡国防大臣:

「昨日出現した巨大生物は、午後6時40分に天空より降下した未確認飛行物体の怪光線により消滅しました。」

「便宜上、未確認飛行物体を以後UFOと仮称します。」


「UFOはその後滝頭地区に着陸し、午後6時55分に中から身長3メートルの大きな2足歩行生物ヒューマノイドが出現しました。」

「2足生物はUFO周囲を観察する様に歩行し、10分後の午後7時5分にUFO内部へ戻って行きました。」


「以後現在まで、UFOは等間隔に明滅するだけで、何も行動は行われていません。」


「一方消滅した巨大生物は、何も痕跡が残っておらず、生物の周囲10メートルの範囲であった生命エネルギーの吸収活動は、現在は確認できておりません。」

「よって巨大生物は完全に消滅したと思われます。」


「国防省として『3メートルのヒューマノイド2足歩行生物』を便宜上、出現した地区に因み、『オカムリアン』又は『サキハマン』と、名付けたいと思います。」


「また!安易に名前を付けるな!」

 知事と村長が大きく叫んだ。

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