第2話 ほのかな恋心

「明日は10時からだから。今夜はゆっくり休んでくれ」

マネージャーは最近、働き詰のユリを心配して言った。

「今日はこれで終わりね!この後、ちょっと出掛けます」

ユリは待ちわびたように言った。

「おい、最近やけに休憩や仕事終わりに急いで出掛けるな」

マネージャーは疲れているはずなのに、妙に明るいユリを見て、不思議そうに話す。

「何でもない。行ってきます」

―「疲れてなんかいられない!今日こそは・・・」―ユリは心の中で呟き、急いである場所へ向かった。


「来ないか・・・」

ユリは公園のベンチで呟いた。実はまた本木と偶然出会えることを期待して、何度も公園に足を運んでいたのであった。なぜ偶然を期待しているのか自分でも良くわからないが、不思議と本木とまた話をしたい気持ちでユリは一杯であった。

「ふうー。今日もだめね・・・」

しばらくベンチに座り待っていたが、諦めて帰宅する。その様子をマネージャーが見ていた。


次の日、沈んだ顔でユリが撮影場所に現れる。

「どうした。元気ないな?」

昨日、出掛ける前の元気さとはずいぶん違うユリを見て、マネージャーは聞いた。

「なんでもないの・・・さあ、仕事頑張るぞ!」

ユリは元気を装い答える。結局、何度も公園に足を運んだが、本木には会えなかった。

―「もう偶然はないのかな・・・」―ユリは心の隅で願っていた淡い期待を、諦めなければいけないと思い始めた。仕事は順調にこなすがどこか元気がないユリを見て、マネージャーは仕事終わりに声を掛ける。

「どうしたんだ・・・?何かあったんだろ?」

「偶然ってなかなかないことだから、偶然って言うのね」

ユリは意味深に答える。

「何か偶然を期待していたのか?」

「ううん。別にたいしたことじゃないの。気にしないで」

「おい、たいしたことかそうじゃないかはユリを見ればわかるつもりだ、何年おまえと一緒に仕事してきたと思っている。私にも話しにくいことか?」

ユリは―「「マネージャーにはかなわないな」―と、心の中で呟き、マネージャーに笑顔を見せ、答える。

「実はこの前、休憩時間にある公園に行ったの」

「ああ、近くの公園か?」

「知ってたの?」

ユリは驚き尋ねる。マネージャーは微笑み返し

「急いであの公園に行っていたことは知っている、で、何があったんだ?」

「うん。そこである日本人と出会ったの。お互いの話や仕事の話なんかして。とても良い人で楽しかった」

「その人はお前が誰だかわからなかったのか?」

マネージャーは不思議そうに聞いた。

「ううん。あの人は私が誰だか知っていたわ。でも、そんな芸能人を見るような目で私と接しなかったし、逆に私といることがあの人にとって迷惑にならないか聞いたわ。でもそんなの気にしないと言ってくれた」

「変に連絡先とか聞かれなかったか?」

マネージャーは少し怪訝な顔で聞いた。

ユリは少し怒った顔で答える。

「そんなの聞かれていないわ!、教えても教わってもいないから公園に何度も行っているんじゃない。それにマネージャーが心配するような人ではないわよ。本当に話していて楽しかったの」

マネージャーはゆっくりユリの顔を見て、

「そうか。疑って悪かったな。で、その人の名前も聞かなかったのか?」

「あ、名前は聞いたわ!」

ユリはかばんの中からメモを取り出し、マネージャーに差し出した。

「名前を書いてくれたの。『日本語と韓国語はずいぶん違うね』って話をしたのを思い出したわ」

マネージャーはメモを受け取り内容を見る。

「『本木一哉』か・・・」


「おい、順調だな」

本木は後ろから声を掛けられ振り向く。父親の純一であった。

「父さん」

「今度のイベントは新製品のピーアールらしいな。お客もかなり力を入れているらしい。しっかりやらんと今後に響くぞ」

純一は本木の肩を叩き、そのままエレベータへ乗り込んだ。

「親父は楽だな・・・」

本木はため息混じりに呟く。本木は気分転換に外に出た。そしてユリと出会ったあの公園に無意識に来ていた。―「そういえば、ユリさん元気かな?」―本木は思った。

『ユリって日本人にも同じ名前の人いますよ』

『えー。本当?女性の名前?』

『勿論』

ユリとの会話を思い出し、本木は思わず笑顔がこぼれる。

『日本語だとどうやって書くの?』

『う~ん。いろいろあるんだけど。ひらがなで書くとこうだよ』

本木はメモ帳にひらがなで『ゆり』と書く。

『へー、日本語のほうが簡単ね。あなたの名前はどう書くの?』

『僕は漢字でこう書くんだ。少し難しいでしょ』

『本当!漢字は難しいわね・・・。このメモもらっていい?』

『勿論構わないよ』

本木はユリに渡したメモのことを思いだした。

「名前は教えたんだよな・・・。あ、でも連絡先教えてないもんな・・・」

本木はユリとの連絡手段を全く教えあってなかったこと思い出した。少し後悔の気持ちにとらわれ、とぼとぼとした足取りで会社へ戻った。


「はい、これ」

マネージャーはメモをユリに渡す。

「何これ?どこかの住所?今度の撮影場所?」

ユリは聞き返す。

「違うよ。おまえの欲しがっていたもの。本木さんの会社の場所だよ」

「えっ?」

「あの人、この会社の専務なんだ。インターネットでこの名前を検索したらすぐに出てきたよ。会社も公園に近いし、間違いないと思うよ。行ってきたら」

マネージャーは日本での良い思い出作りと思い、本木のことを調べた。勿論、本木が会社役員であり、何か問題が起こる可能性は低いと思ったことも、マネージャーが本木の連絡先を教えた理由の一因である。

「さあ、今日はもう終わりだから行ってきなさい」

「でも・・・」

「なんなら私が行ってこようか?」

マネージャーが意地悪に聞く。

「いや!私が行く」

ユリはメモを受け取り、歩き出した。

「ちゃんと連絡先を今度は聞いてこいよ」

マネージャーはユリに向かって叫んだ。

「ありがとう」

ユリは振り返り言った。歩く速さが自分でも気付かない内に上がっていた。


「本木専務、受付にお客様です」

秘書から伝えられる。

「誰だろう?名前は?」

「何か外国の方らしいんですけど。英語では話せないみたいです」

「わかった。降りて行くと伝えて」

本木は受付へと向かった。

「どの人?」

受付へ本木は尋ねた。

「あそこにお座りの方です。申し訳ありません。はっきりしませんで」

「いいよ。自分で確認するから」

本木は座っている女性へと近づく。その女性は帽子を深々と被り、顔がほとんど見えないような大きなサングラスをしていた。女性の前に立つと恐る恐る話し掛ける。

「本木です、失礼ですが、どなたですか?」

女性は慌てて本木の方を見る。そしてあたりを見渡し、ゆっくりとサングラスをはずす。

「覚えていますか?キム・ユリです」

「ユリさん?」

本木は驚いた表情を見せ言った。

「どうしてここがわかったの?」

「すいません。お仕事中に。お名前を聞いたので・・・、ちょっとお会いしたくて、本木さんのことを調べたら、会社の住所がわかったものですから・・・あの、ご迷惑なら帰ります」

少し気まずそうにし、慌てて立ち上がったユリを本木は制止し、

「よく来てくれましたね。もうすぐ仕事終わりますから待っていてもらえます。ユリさんこそ時間ありますか?」

と、笑顔でユリへ話す。ようやく安心したユリは笑顔を見せ、

「勿論、空いています!いくらでも待ちますから焦らないで下さい」

「じゃ、この先の喫茶店で待っていてもらえます。あと、もし何かあったら、この番号に電話してください。いいですね」

本木は名刺に携帯電話の番号を記入し、ユリに渡すと急いで社内へ戻った。

―「マネージャー、連絡先もらえました」―ユリは嬉しそうに名刺をしまい、言われた喫茶店へと向かった。


「すいません、お待たせして。元気にしてました?」

本木は席に着くなりユリに尋ねた。ユリはかなり慌てた様子が手に取るようにわかる本木を見て、微笑みながら答えた。

「元気でしたよ。本木さんも元気そうですね」

「私は元気だけが取り柄ですから。ああ、ここは意外と穴場でいつも空いているんですよ。だから、そんなに周りを気にしないで大丈夫ですから」

「ありがとう」

「そう、それに僕がキム・ユリさんと一緒とは誰も信じないですから」

本木の一言一言が、なぜかユリを楽しい気分にさせる。

―「この前、会ったばかりの人なのに何故だろう」―ユリは内心考えてしまう。

「・・・何か気になること、僕、言いました?」

本木が心配そうにユリを覗き込んでいた。

「あ、ごめんなさい。全然問題ないですよ、それより、これからどこに行きましょうか?」

「そうですね。とりあえず食事に行きましょう!何が食べたいですか?」

「日本食!天ぷらがいい!」

ユリは明るく答えた。

「意外ですね。日本食好きなんですか?」

「私、日本食大好きですよ」

「わかりました。おいしいところ知ってますから、そこに行きましょう」

二人は席をたって食事へと向かった。


食事中、天ぷらの具材をそれぞれの言葉で話合った。また本木は日本食の文化について、知っている限りの薀蓄をユリに話す。

「へー、本木さんって物知りなんですね」

「いや。興味があることにはつい深入りしちゃうんですよ。あ、すいません。自分ばかりしゃべって。ところでユリさんの趣味はなんですか?」

「写真です。写真を取るのが好きなの」

「ああ、そういえばこの前の公園でも猫を撮ってましたね。日本のいろんなところを写真に撮りました?」

「いいえ、撮影場所の近くばかりで・・・、でも、この前、銀座の近くで撮影があったので銀座の町を撮りました。人が多いのには驚きましたけど、夜景はすごくきれいですね」

「銀座に行かれたんですか。僕の彼女は銀座で働いているんですよ」

ユリは箸を止め、驚いた表情で本木の顔をのぞく。

「彼女?」

「ええ、付き合って3年位になります。ああ、写真見ます?」

「え、ええ」

写真を見てユリが呟く。

「彼女いたんですね・・・」

「え?」

「いや、きれいな方ですね。おいくつですか?」

「二八歳です。あ、確かユリさんも二八歳ですよね、偶然ですね」

「本当。偶然・・・」

ユリは答えた後、心の中で呟いた。

―「こんな偶然もあるのね、同じ年で同じ人のことを・・・」―

「さあ、食べましょう。ここの海老は最高ですよ」

「はい」

ユリも気を取り直し食べ始める。


「ごちそうさまでした」

ユリが言った.

「いいえ、こちらこそ楽しかったです」

本木も笑顔で返事する。

「では、ここで失礼します、おやすみなさい」

ユリがそう言って振り向こうとすると、本木が言った.

「また会っていただけますか?」

「えっ?」

「今度は遊園地にでも行きましょう!せっかくだからディズニーランドでも」

「ご迷惑じゃないんですか?あのー、彼女にも申し訳ない気がして・・・」

「ああ、彼女なら大丈夫です。それに向こうはアパレル関係で休みがなかなか合わないので、もし、逆にご迷惑なら言ってください。今日、食事出来ただけでも嬉しいですから」

本木は申し訳なさそうに言った。その様子を見たユリはメモを取り出し、何かを記入する。

「はい。私の携帯電話番号。それと・・・迷惑じゃないですから、連絡待ってます」

笑顔でユリはメモを渡す。

「ありがとう。必ず電話します」

ユリは本木と別れた後、独り言のように呟く。

―「彼女がいる人を追いかけていたなんて・・・、そう、彼は友達よ!」ー

また会えることへの楽しみに頭を切り替え、ユリは元気に帰路についた。


「私にも吸わせて」

ベットの中、女は男のだばこを取り上げ、自分の口へと運ぶ。

「うまくいってるのか?」

三田村は聞く。

「何が?私と彼の関係?それとも、今後のお金の話?」

瞳は聞き直す。

「ばかやろう。お前と本木の関係なんかどうでもいいんだよ。それより結婚の話は出したのか?」

「焦らないで。何か尻尾を捕まえてからじゃなきゃ。有利に何でもしないとね」

「お前の言う、その『尻尾』があいつにあるのかよ?」

「いいえ。真面目過ぎる位真面目・・・でも必ず何か見つかるはずよ。」

「それをネタに今後、自分が優位にたって何でも思いのままにする、か。怖い女だな」

三田村は瞳の上に覆い被さりながら言った。

「誰が怖い女にしたの?私は昔のような生活に戻りたくないだけよ」

瞳は三田村の首へ手をまわし、唇を近づけていく。

―「そう。昔の貧乏な生活は二度としたくない。必ずこの手で大金を掴んでみせるわ」―瞳は心の中で呟く。瞳の過去は散々であった。子供の頃、両親に捨てられ親戚に預けられるが、お決まりのように煙たがれ一人で町に逃げ出した。親戚も案の定、瞳を探そうとはしなかった。それからは町の不良仲間と悪事の限りをやってきた。その時に知り合ったのが三田村である。二人はお金になることなら何でもやった。常に大事なのはお金だと自分に言い聞かせ、お金さえあれば何でも出来ると考えるようになった。本木に対しても資産家の息子であることを知ってから猛然と近寄った。金になることなら何でも行う。瞳は心に誓っていた。


「は~あ、楽しかった」

遊園地のジェットコースターを降り、ユリは言った。横にはふらふらと歩く本木がいた。

約束したとおり、本木とユリは数日後、遊園地に来ていた

「もしかして、こういうの苦手?」

ユリはぐったりした本木を横目に言った。

「いや、こんなに苦手とは自覚していなかったよ・・・」

本木はうずくまりながら答えた。

「ユリさんは強いですね」

「あまりこういう所には来たことないから。自分でもこんなにタフだとは思わなかったけど」

「さあ、次は何に乗りますか?」

本木はやっと立ち上がり空元気を見せて言った。そんな本木を見てユリは吹き出し、微笑みながら言った。

「少し休みましょう。私、喉が渇いちゃった」

「え?、はい。休憩しましょう、僕も喉が渇きましたから」

本木は急に元気になり、ユリの腕を掴み、レストランへと向かった。


「明日、私、韓国へ戻ります」

ユリは言った。

「そ、そうなの。寂しくなるね・・・」

本木は少しさびしそうに言った。

「本当にいろいろお世話になりました。日本に来てこんなに楽しかったことはなかったです。あ、でも私は楽しかったけど、本木さんにはせっかくのお休みを付き合ってもらっちゃって・・・申し訳なかったです」

本木はうつむきながら話すユリを見て、―「本当に心優しい良い人だな」―と、心の底から思った。そして笑顔になり言った。

「そんな、こちらこそ楽しかったです。そんなに申し訳なく思わないで」


「明日、もう一度だけ会いましょう」

本木が帰り際に話す。

「でも、明日は会社じゃ?」

ユリは申し訳なさそうに答える。

「大丈夫!明日、何時出発?」

「十五時の飛行機です」

「それじゃ、十時にこの前の公園で待ってます」

「いいんですか?」

「僕は大丈夫です。ユリさんこそ大丈夫?」

「わかりました、じゃあ、明日、またお会いしましょう」

二人とも笑顔で約束した。すると本木が

「ユリさん、電車乗ってみます?」

「行きます!私、一度、日本の電車に乗って見たいと思ったの!」

ユリは無邪気な顔で答える。そんなユリの姿を見て、

「それじゃ、探検ですね!さあ、変装して!」

本木は自分のサングラスをユリにかけ、駅の方へとユリを引っ張って行った。


次の日、本木は十時五分前に公園に来た。すると、そこにはユリの姿が見えた。

「ごめんなさい。待ちました?」

「いいえ、私も今、来たところです」

本木はユリの周りにいる猫たちが餌をもらい、満腹そうにしている様子を見て、かなり前からユリが来ていた事に気が付いた。

「ユリさん、本当は何時に来ていたの?」

「え?、ああ、本木さん忙しいのに待たしちゃ悪いと思って・・・一〇分前位だったかな・・・、でも、本当にそんなに待ってなかったですから」

ユリが慌てて答える。そしてユリは小さな箱を本木に差し出し、

「あの・・・、これ、出会いの記念にと思って買いました。よかったら受け取ってください」

本木は彼女の相手に対する思いやりや優しさを心から素敵だと思った。そして自分の気持ちの中で彼女の存在が大きくなっていることを感じた。本木は素直に箱を受け取り答える。

「中身、見ていい?」

「どうぞ」

本木が箱を開けるとそこには時計が入っていた。

「ありがとう。大切にします。それじゃ、僕からも」

本木もポケットから箱を取り出し、ユリに差し出す。

「え、」

ユリは驚く。本木はそんなユリの表情を微笑みながら見つめ、続けて言う。

「偶然ですね。私も出会いの記念と思って、あなたにプレゼントを用意していたので驚きました。時間がなくてあまり選べなかったけど、よかったら使ってください、開けてみて」

ユリは箱を開けると、ピンキーリングが入っていた。

「サイズ、大丈夫かな・・・」

心配そうに本木は呟いた。ユリは指輪をはめてみた。小指にぴったりであった。

「よかった。店員さんの手を見せてもらって、サイズ悩んだんだけど・・・」

本木はホッとして言った。

「ありがとう。私も大切にします」

ユリは忙しい時間を割いて、プレゼントを買ってくれた本木の優しさが心から嬉しかった。すると本木は

「偶然が二回も起きましたね」

「二回?」

「そう、一回目はここで偶然出会えたこと、二回目は二人ともプレゼントを用意していたこと。三回目も起こるかもしれませんね!あ、でも三回目はもう偶然じゃないですよ」

「偶然じゃない?」

「そう、三回目、もうそれは運命です」

本木は、はにかみながら言う。

「運命、運命・・・」

ユリは『運命』という言葉を何度も呟いた。

「それじゃ、お元気で」

本木が握手を求める。ユリも手を差し出し、二人は握手する。

「本当にお世話になりました。お元気で」

ユリは言った。すると本木が言う。

「なんか二度と会えないみたいですね、また会えることを信じて、明るく別れましょう」

「そうですね、それじゃ、またお会い出来る日まで」

ユリも明るく答え、二人は別れた。


ユリは公園の脇に止まっている車に乗り込む。

「いい思い出が出来たな」

車で待っていたマネージャーが優しく語り掛けた。

「思い出ね・・・本当、いい思い出・・・」

ユリは小さな声で答えた。

『そう、三回目、もうそれは運命です』

本木の言葉が頭を巡る。そしてもらった指輪を指でなぞり、心の中で呟いた。

―「三回目の偶然はないのね・・・。そう、彼には恋人がいるんだから」―

ユリは窓越しに公園を見る。すると熱い思いが込み上げ、瞼には涙が溜まっていた。

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