140Kの原石

K.night

第1話2022年夏の50Kの原石

「ねぇ、彦星さん、私達雲よりも遥かに上にいるじゃない?」   

「うん、雨が降っても全然大丈夫なんだよね。」

「しかも年1しか会えないなんて可哀想とか言われるけど私達もう、3億回は会ってるじゃない?」

「なのに心配してもらっちゃってさ。ほんといじらしいよな人って。願い事位叶えてあげるさ。」

                               『星に願いを』





罰ゲームでお母さんに感謝の言葉をLINEで送ることになった。 速攻で「罰ゲームです」って送ろうと思ったけど、 それより早く狂喜乱舞のスタンプが大量に送られ、 家に帰れば俺の好物が勢揃いして、 見たことないほど幸せそうな顔をされてるので、 罰ゲームと言わない罰ゲームが今発動している。

                      

                        『最後には泣かれてもう大変』



娘が一人暮らしを始めた。心配で仕方ない。娘は気立がよくて頭もいいが、とにかくおっちょこちょいなのだ。

早速オートロックなのに鍵を置いて閉め出され、電子レンジを卵加熱で爆破させたらしい。

「お母さん、どうしよう!スマホなくした!」

「今どうやって電話かけてるの?」

もう帰ってきて。



                             『親離れ以前に。』

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