装狂演譜大会編

第8話 さいていの準決勝

前書き 地上波放送可能回

 


 クローンやら試験管べビーによる


     人員確保と倫理観の崩壊、AIの発達


     家の壁すら広告で覆われた広告費で運用される


     この惑星は労働は趣味の領域である 



ーイクシア学園文化祭 控室ー



蒼転寺さん「というわけで準決勝進出おめでとー」


リエ   「いやいやいや大会編てもっとこう


     予選だったり伏線貼るでしょ!!」


蒼転寺さん「あれ?言ってなかったっけ?


     私がこのゲームの開発者よ!


     そもそも他学園が上がる可能性は稀。」


    


     なんだこのマッチポンプ感




蒼転寺さん「まず2人1組のチーム戦。


     そりゃ他学園に1人や2人ぐらい天才はいるでしょう。


     しかしチーム相性というものがある


     近接2名とかリエちゃんの的だし射撃2名なら私が切るし」




     「続いて補給


     ギアも本体も消耗品だしメンテも重要


     メンテしながらブンドドする奇人は


     私たちぐらいしかいない


     チームに金持ちがいるなら別だけど


     時間も人も足りなくて詰んでしまうわ」


 


     「最後に対戦相手


     強い相手と戦わなければ満足して妥協してしまう。


     その時点で他学園の成長は止まる。


     私たちの学園は勉強のほかに


     装狂演譜をサブプランで入社を狙う


     野心家が集うからね。


     結果さえ出せば就職最難関の企業に入れる


     裏口を作ったってわけ


     もちろん優秀な人材が勝手に集まるから


     企業側も暗黙の了解として処理する。」




リエ   「うわぁ。」ドン引き


蒼転寺さん「カラクリに気づいた生徒たちが


     このイクシア学園に来るの。


     勿論参加者全員にチャンスはあるわ。


     ただ平等というわけではない」


     


     そうだこの人天災と呼ばれていたんだった


     私はただ強豪校というだけでこの学園に


     推薦入学したけどそんなカラクリがあったのか。




蒼転寺さん「準決勝も


     リエちゃん、私ペア


     委員長、キキョウちゃんペア


     会長さん、コーダ姉さんペア


     他学園のクローバーさんだし」


リエ   「他学園のクロ―バーさんだけ1人だし


     金髪フードで仮面付けてて絶対怪しいよ」


蒼転寺さん「謎の仮面美少女ってことで


     キャラ付けされてるし実は、


     彼女のキャラが描かれたゲームアイテムって


     結構売れてるのよね」


リエ   「阿漕なことしてる!!!」


蒼転寺さん「装狂演譜って結構ギリギリなのよ?


     コンビニですら売ってるほど販路広げてるし


     転売屋潰すために会場限定商品は


     先行販売ということで、後日色違いを出すの。


     性能を落とした文化祭上位勢モデルの


     マシンも商品展開に組み込むし。」


リエ   「コンビニに売ってるのは過剰だよね。


     そこ偉い人に突っ込まれなかったの?」


蒼転寺さん「売り上げで黙らせたわ!!!」


リエ   「蒼転寺さんが味方でよかったよ」


蒼転寺さん「おもちゃって気が向いたら


     買って遊ぶぐらいがいいのよ。


     500年前の太陽系では


     物売るってレベルじゃない争奪戦が


     繰り広げられてたって聞くし」




     道徳は赤点だけど経営に関しては理想と


     現実の折り合い付けてるのね




蒼転寺さん「このトーナメントもそう。


     上位4名は本戦リーグ進出が確定。


     つまりこの先戦うのは、チームの戦力を


     知られてしまう」


     言いたいことはわかる。


     けど蒼転寺さんそれは言ってはダメだ




蒼転寺さん


委員長さん「私たちは、


会長さん       準決勝を放棄します!!!」


クローバー






リエ   「このままいけば明日、委員長さんチームと


     戦うのに逃げていいの?


     クラスメートでしょ!!!」


蒼転寺さん「いったでしょう?


     本戦リーグで戦えるって。


     無駄な戦いをするぐらいなら


     予備パーツの整備をしてたほうが優勝に近づく」


リエ   「私の知ってる蒼転寺さんはもういないんだね」


蒼転寺さん「委員長さんもきっと同じ選択をする。


リエ   「私は蒼転寺さんほど頭が回るわけじゃない。


     けどここで逃げたら多分蒼転寺さんは


     一生後悔する。そんな気がするの」


蒼転寺さん「あなたは勝ちたくないの?


     何のために戦ってきたの?」


リエ   「ごめんね、自分でも何言ってるかわからない


     理想が高いだけかもしれない。


     ちょっと風に当たって冷静になってくる」


蒼転寺さん「リエちゃん!!!」


リエ   「追いかけないで!!!!夜までには戻るから」






     私って最低だ。そりゃ勝ちたいけどさ


     委員長さんが蒼転寺さんの事が好きだと知ってるし


     2人が全力を出して戦う姿が見たい。


     それに負けたら本戦でリベンジすればいいし。


     

ー市街地ー



     ふと懐かしい曲が聞こえてきた


     前の学校の合唱コンクール課題曲。


     


キキョウ 「リエ殿何か嫌なことでもあったでござるか?」    


リエ   「情報でも探りに来たつもり?」


キキョウ 「いや、姉上が準決勝棄権すると言っていて


     もしかしてリエ殿のチームもかなーって」




     キキョウもなんだ。やっぱ頭脳派は似た結論だすのね




リエ   「でもどうしてここだってわかったの?」


キキョウ 「何年幼馴染やってたと思うでござるか?


     少なくとも泥棒猫よりかは長い。


     落ち込むと川の見える橋で黄昏る癖は


     治らないでござるな」


リエ   「私ってそんな分かりやすいかな?」


キキョウ 「そこがリエ殿のいいところ。


     今までも、多分命燃え尽きるまでずっと」


リエ   「でも今回ばかりはダメなんだ。


     勝つために積み上げてきたものを


     破壊してまで私のエゴを貫きたくない」


キキョウ 「いい方法なら作ればいい」


リエ   「そんな単純なら苦労はしてない!!!」


キキョウ 「そのままの意味でござるよ。私たちはメカ担当。


     2人が戦いたくなる戦術と武装を用意すればいい」


リエ   「今からそれを作れと?」


キキョウ 「2人が目先の利益を追うものならば、


     それを提供すればいい。


     相手を黙らせるほどのギミックを


     リエ殿ならば浮かんでいるでござろう?」


     そういえば蒼転寺さんも


     実力で示して相手に意見させなかったけ?


リエ   「ありがとう。敵に塩を送ったことを


     後悔させてあげる」


キキョウ 「拙者も交渉に入るでござる。


     年上がパートナーだと苦労するでござるな」


     


     キキョウが歌っていた曲の続きを歌う


     同学年だからこそできる思い出の曲の合唱


     お互いに背を向け互いの曲が


     聞こえなくなるまで歌う。


     お互いにラスボスを攻略するための応援歌




     私たちの控室は嵐の中だった


     一人になった蒼転寺さんは泣いていたらしく


     ティッシュがそこら中に転がり


     予備パーツはさっきから何の進歩もなかった。


     それらを片付け、無茶苦茶なプランを


     製図していく。


     しばらくしてラスボスが目覚めた


蒼転寺さん「あれリエちゃん、戻ったのね。よかった。


     でも私の考えは変わらない」


リエ   「それならそれでかまわない。コホン。


     「控えよろう。この設計図が目に入らぬか!!!」


蒼転寺さん「ははー。って何このプラン!!!


     あなたこっち系の人間だったの?」


リエ   「蒼転寺さんに教えてもらった超速プログラム言語と


     機体改修スキルがあれば


     1人で6時間もあればいける!!


     私は理想の世界をクリエイトする」


蒼転寺さん「2人なら3時間ね☆」


リエ   「じゃあ!!!」


蒼転寺さん「見せつけましょう。私たちの全力の悪ふざけを!!」




     しばらくしてプログラム及び機体改修は終了


     疲労困憊になかテストプログラムを走らせる


     


     コックピット位置の座標を調整してください


???  「、、、。」


     システムコンプリートお疲れ様でした


蒼転寺さん「あら、一瞬エラー画面が出たような?」


リエ   「じゃあもう一回」


     システムコンプリートお疲れ様でした


リエ   「問題ないみたいだから、


     今回の作戦の為にデータをコピペして


     調整して作業終了ね」


蒼転寺さん「ええ、そうね。疲れてたみたい」


     


     


     すべての作業が終わり就寝する2人


     そんな中完成したクリエールの瞳が


     淡い光を放つ



ー文化祭 会場ー




     準決勝の朝がやってくる


     いつもどうり蒼転寺さんを航空ドローンで


     運ぶ。ただ今回は蒼転寺さんもやる気らしく


     緑髪のポニテをぶんぶん振り回している


     眼鏡で目元にホクロ。そしてスタイルは


     私よりちょっとだけいい


     そういえば、幼児退行フェイズにお菓子でも


     あげれば戦ってくれるんじゃないかと


     今更思った。私の苦労返して。






キキョウ 「まさかあの蒼転寺殿を解き伏せるとは!


     いやはや敵ながらあっぱれ」ぱちぱちぱち


くりえりえ「そっちこそいいんちょうのせっとくは


     たいへんだったでしょう?


     あたまでもなでてあげようか?」


キキョウ 「それは勝ってからのお楽しみにするで候」


委員長さん「え?蒼転寺さんが出るなら私も出るって


     言ったけどそんな複雑な話だったの?」


     


     やられた。キキョウはただ恋心を


     利用しただけだ。


     ラスボスを裏技で倒すレトロゲーのように。


     よく見ると委員長さんの腕章が微妙に違う


     普段は生徒会副会長の字が見えないように


     重ねて付けていたクラス委員の腕章。


     今日は左右につけどちらもはっきりと見える


     2位では不満な彼女が覚悟を決めている。




      


     それでは準決勝第1試合を始めます。


     ワァアアアア。


     いいぞぉ。


     試合やるってマ?




     盛り上がる会場内。伝統とも思われた


     試合放棄。いい意味で頭のおかしい彼女たちの


     行動はSNSでバズったがそれはそれ





ー仮想バトルフィールド 草原ー



くりえりえ「くりえりえ、くりえーるうえすたんふるさーかす


     さくせんをかいしする」


ラン   「蒼転寺ラン、ソウテンマルハウスキーパー#出陣☆」




委員長さん「カトレア・リゾルート、嶽炎再がくえんさい


     テイクオフ」


キキョウ 「キキョウ・リゾルート、


     ケルベロス†シスター†アドミラール


     狩る!!!」






     クリエールウエスタンフルサーカス


     なんていうのか、まあ、あれだよ。


     気に入っちゃったんだよ西部劇の服!!


     蒼転寺さんにお願いしたら作ってくれて。


     ね、その装備させるじゃん。




     無機物に服着せる発想無かったからさ


     その、、、、。興奮しちゃったのさ!!




     特にマフラー。美少女プラモとかだと


     首になにか違和感を感じたんたんだ


     言葉にはできないけど


     そんな時マフラーで隠せばいいという


     結論を出した蒼転寺さんマジグッジョブ!




     あと各所に3mm径の穴をあけました


     ソウテンマルと同じ、腕武器一体型の


     銃剣は互換性を持たせた整備士的な理由


     サブアームも8本でちゃんと


     10の砲門で攻撃出来ますよ?


     




     ソウテンマルハウスキーパー#(シャープ)


     メイド服をきた装狂演譜


     クリエールの新型と同じ腕武器一体型の


     銃剣を左右に装備する。




     ちなみに両手はフリーなため


     それぞれの得意戦術で戦える仕様


     3等身なのは変わらないが特筆すべきは


     各所に空いた3mm径の穴である。これは、


     双方でワイヤーアンカーを固定する箇所を


     増やすためである。会長さんとの戦いの後


     愛機でこっそり練習していたのだ




     マントと2本の旗は健在


     ちなみにワイヤーの色は赤である


     運命の赤い糸と掛けているようだが


     透明のほうが切断リスクが少ない。


     ここだけは譲れないといわれ妥協した。






     嶽炎再がくえんさい


     委員長さんの機体の改良型か。


     再の字を付けて学園祭と読ませるセンスはさすが


     機体に濁点ついてるけど。


     特徴的な2本の大型アームにパーツが付き


     ハンマーを持てるようになっている


     、、、。裁判長って物理で殴りに行く


     職業だっけ?


     




     ケルベロス†シスター†アドミラール


     海軍の役付きの名を冠した機体


     随所にアクセントとして十字の意匠があり


     4足歩行は変わらない


     あと濁点以外にもダガーが機体名にある


     黒歴史にならないことを祈る。






委員長さん「偶然にもあの時の衣装と同じ格好で


     対面するなんて」


くりえりえ「そうだね、でもまけない」


キキョウ 「さて、まずは分断しますか」


     キキョウも大会で私たちの戦い方を


     知っている。分断は正解。




     嶽炎再とソウテンマルが、


     ケルベロスとクリエールに分断される




キキョウ 「例のワイヤーアクションは使わせないでござる」


りえ   「そうてんじしきかがみぶんしん、


     すたんばいれでぃ」


キキョウ 「やはりきたでござる、姉上、できる限り


     時間稼ぐから、蒼転寺殿を!!」




委員長さん「大丈夫、蒼転寺さんは覚醒前に倒す」


ラン   「リエちゃんの作戦どうり遠距離攻撃


      するもん」




委員長さん「短期決戦で行くわよSPスキル教育革命!」


キキョウ 「SPスキル学徒動員!」




     地面から現れた嶽炎の量産機分校ぶんこう


     その数20


     表示キャラが多ければゲームが重くなる。


     これは私のラグストームと同じ原理か。




     委員長と機械部を裏から操る女帝


     どちらも指導者ではあるが


     戦い方は真逆だ


     嶽炎再が先頭に立ち、分校各機に指示を出す


     戦術を取るならば


     ケルベロスは後方支援で


     分校1体を犠牲に別の機体が同時攻撃をする


     勝利優先の戦法を取る


ラン   「リエちゃん大丈夫?」


くりえりえ「3たいげきは」






     戦っているうち違和感が生じてきたのだろう


     いくら幼児退行モードとはいえ、


     近距離攻撃を積極的に仕掛けないのはおかしい


     蒼転寺式鏡分身も違和感がある


     ちょっとしたフェイントでも即座に


     対応してくるのは歪に見えただろう




キキョウ 「姉上何かがおかしい」


委員長さん「ええ、そうね。でも確信が欲しい


     後30秒後に答えを出す」


キキョウ 「こちらは先に答え合わせをするでござる」


     


     そう言って昨日と同じく課題曲を歌い始めた


     まずい、気づかれたか?     




委員長さん「そろそろ覚醒したかしら、蒼転寺さん?


     ところで、牛乳パックを買うとき


     どうしているかしら?」


ラン   「普通に前からとるわよ、それが何?」


委員長さん「やっぱり偽物よ!


     本物なら賞味期限が長い奥のやつ


     取るはずだもの」


ラン?  「うわぁ、やりそうだ。じゃなかった


     そんなの時間の無駄じゃない、


     非効率よ、非効率」




キキョウ 「どうしたでござる?昨日は歌えたのに


     今日は喉の調子が悪いでござるか?」


クリエさん?「くっ」




リエ   「蒼転寺さん普通にしゃべっていいよ


      ボイスチェンジャーって違和感あるし」


蒼転寺さん「合唱曲がカギになるなんてね


     同学年じゃないことを呪うわ」




委員長さん「蒼転寺さん、ご老人が


     横断歩道を渡ろうとしている時どうしますか?」


蒼転寺さん「それがどうしたの?普通じゃない?」


リエ   「そのレベルなの!!」


委員長さん「もしかして道徳のテストの時、全部わからないから


     鉛筆転がしてる?」


蒼転寺さん「まさか委員長ともあろうものが


     私の回答を見るためカンニング


     してただなんて!!」


委員長さん「テスト中に何回も転がしてたら音で分かるわよ」


蒼転寺さん「丸暗記しても応用問題が出てつい。てへぺろ」








リエ   「蒼転寺さん!スキルを!!」


蒼転寺さん「SPスキル蒼転寺式 亡霊乱爆射ラグファンタズマ 

     イグニッション!!」


             


キキョウ 「なんか変なルビ入った!!」




委員長さん「こんなもの!!!幻?」


キキョウ 「こっちはスモークでござる」


      


     ラグファンタズマ。


     10の砲門だけでなく、幻影のビームや


     マウントされたスモーク弾により


     実態をつかませない亡霊のような攻撃


     ちなみに最初に蒼転寺式鏡分身と言っていたが


     中身が本物なのでただの独り言




蒼転寺さん「今よ!!」


リエ   「せーのっ!!」


     地面に同時に剣を刺し紋章が出現


     溶岩の壁を作り


     遠距離攻撃を無力化する


     そしてクリエールがバラバラになり


     ソウテンマルの四肢に接続される


     その時内部フレーム同士が組み付き合うので


     外れることはない


     4本の刺したソードが空を舞い銃と分離する


     ソード同士が合体し2本の剣に


     クリエールの胴体が逆さになり


     ソウテンマルの腰に装着される


     その際クリエリエの仮想コックピットが


     下からせり出し蒼転寺ランと向かい合わせになる


     サブアーム4本が展開し


     分離した4つの銃と合体


     クリエールのマフラーがソウテンマルに


     装備され


     仮縫いしたマントから糸が解け


     長い状態で翻り


     耳部分が180度回転し頭部バイザーになる


     惑星コーダの仮想背景が現れ


    




2人   「蒼い嵐は時の転調、世界創造の最終局面。


     ソウテンクリエール・マエストーソ!!!!」


     


     キメポーズをして合体シークエンスは終了


     


委員長さん「子供か!!!」


2人   「子供よ!!!」






     多分コーダ先生は笑ってみてるだろうな


コーダ先生「あはははは、合体か。へーくしょおおおい」


会長さん 「医者が風邪とは情けない


     だが、ソウテンクリエールか相手にとって不足はない」


クローバー「あれが蒼転寺のチカラ、、。」




     


     


委員長さん「あんなのハッタリよ。OP主題歌でも流れないかぎり


     勝ち目はある!!!」


キキョウ 「姉上ちゃん、フラグ立てないで」


委員長さん「うるさいですね。


     ラグファン何とかでエネルギーは少ないはず」


リエ   「蒼転寺さんの暴走を具現化した機体は


     負けない!」


蒼転寺さん「いや私たちのでしょ?」


委員長さん「ならあああああ」


     大きく振りかぶりハンマー攻撃


     しかしソウテンクリエールの大剣2本で受け止める


     「なっ、なんで受け止められるのよ!!」




蒼転寺さん「ワイヤーって別に自分の機体を動かすだけでなく


     防御にも使えるのよ。」


リエ   「サブアーム8本の内4本余ってたからね


     勢いを減らさせてもらったよ」


委員長さん「でもこれで」


キキョウ 「ケルベロスの頭部を潜らせることができた。


     姉上のおかげででござる」


蒼転寺さん「ああそれなら、飛べばいいじゃん」


リエ   「あの時と違って雷もないし」


キキョウ 「し、しまった。SPスキルは一度だけでござったああ」




蒼転寺さん「勝つために仕込みをしてたのよ


     まず蒼転寺式鏡分身を大会前に


     委員長さんに見せることで


     リエちゃんにも近接戦ができるという暗示」


リエ   「2対2のゲームで20体の


      量産型なんて作る意味がないから、


      召喚系のスキルかな?と考察」


蒼転寺さん「ボイスチェンジャーなんてものを使ったのも


     こちらの真の狙いが合体だと


     悟られないためのブラフだし」


リエ   「最後に地面に潜るケルベロスと


     地面を揺らす嶽炎再は


     同時攻撃は不可能という仮定」


リエ   「蒼転寺さんの洞察力と」


蒼転寺さん「リエちゃんの機械知識で」


2人   「勝利を創造する!!!


     ソウテンクリエール、全射撃モードスタンバイレディ」


委員長さん「そんなエネルギーはないはずよ」


キキョウ 「リエ殿の機体はそうだけど


     蒼転寺殿の機体は違う


     もし合体にメリットがあるなら


     それはエネルギーの共有!!」


蒼転寺さん「ご名答。ソウテンってエネルギーの装填って


     意味もあるの。雑にいえば電池ね♪」


2人   「マエストーソ、イグニッション!!」


     爆炎のなか最後に立っていたのは


     2人の友情の化身だった。




     クローバーさんも会長さんも準決勝は辞退


     「最低」と思われた戦いは


     「最帝」を決める戦いとなり


     私たちは予選トーナメント優勝を果たした





ーあとがきー


リエ   「で、なんでコックピットが向かい合わせなのよ!」


蒼転寺さん「おかしいと思ってもう一度プログラム


     走らせてもエラー出ないのよ」


リエ   「ならば手動で。」


蒼転寺さん「させないわよ。こっちのほうが私のモチベ上がるし」


リエ   「コックピットが上昇してくじゃん


     ガタンって止まるじゃん


     頭の位置に何がとは言わないけどデカいものが


     あるじゃん」


蒼転寺さん「もしかして思春期?」


リエ   「アニメ化した際ネタにされそうなんだよおお」


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る