第20話 夢占いも馬鹿にならない?

 霧雨色の万年筆のインクを零したような空の色。その割に気温は暖かくて当惑した。

 息子に巻いてあげようと手編みのマフラーを持って出たが「いらない」とあっさり拒否される。感覚過敏のせいかと思ったが、暑さの問題だったか。


 今日も寝不足。しかし、仕事で遅くなった昨日とは違って、明らかに自分に非があるものだ。

 執筆をしているうちに筆が乗り、さすがに眠らなければ不味いと思ってベッドにもぐるも、さらに調子に乗ってブラックフライデーでお買い得商品が無いか眺めてしまい、時間が過ぎてしまった。


 流石に今日は、仕事が始まる直前まで寝ていたという事はなく、動悸も落ち着いている。ついでに精神状態も昨日よりはマシであった。

 正気と狂気の境界線上を歩いていた私は、なんとか正気側に戻ってこれたという事だろうか。もしそうなら、嬉しい。


 自分の現状を文章にして、客観的に見てみるというのは、精神衛生上とても重要だと思う。


 このエッセイは、数か所のサイトに投稿している物なのだけれど、投稿する場所や貼り付けるSNSのアカウントによって反応が随分違って面白い。

 あるサイトでは全く読まれなかった物が、別の場所では、イイネマークやコメント付きで読まれていたり。まったく無反応のサイトでも、pv数だけは増えていたりと、不思議だなぁ、ありがたいなぁと噛み締めながら書いている。(もちろん、失敗してどのサイトでも反応が薄い事もある)

 

 これは作品にも言える事で、あるサイトでは全く読まれていない作品が、別の場所ではそこそこpv数を得られることもある。ただ、私の場合まだまだ駆け出しの上、他の方の作品もなかなかチェックしに行けないため、全体的に読まれているとは言えないけれど。

 私生活もあるため、マイペースに活動できたら幸いだ。

 他のユーザーさんと比べてしまう事もあるけれど、しなければならない事、何故自分が”書く”のかという事を忘れないようにしてゆきたいと思う。


 ただ、全く読まれない作品というのはとても辛く、筆を折るつもりはないがモチベーションが著しく低下して、自分の創作スタンスが判らなくなってしまうこともある。

 そんな中、受け入れてくれる場所があるというのは本当に幸せだ。


 文章を書くと言えば、今日は久しぶりに夢の中でも執筆作業をしていた。


 何故か実家に帰っており、昔使っていたミニパソコンを発掘。

 手のひらから少しはみ出る程度の大きさの、真っ白なパソコン。

 Wordを起動すると、表示される文字が小さくて見にくいし、起動もさして早くない。隣のキーに干渉しない程度にキーボードをたたくのもなかなかしんどいという、快適に使用していた記憶とは程遠かった覚えがあるが、このPCを使えば外出先でも執筆作業ができると、夢の中の私が興奮していた。

 10年程前に使っていたパソコンなので、今でもちゃんと文章が打てるかどうか試すうちに、過去の作品のデータを見つけ、続きを書いてゆく夢だ。

 とても楽しかった。


 なんとなく気になったので、パソコンに関する夢占いを調べてみた。検索結果を見てみて、夢占いにも電子端末が出てくる時代なのだなぁとなんとなく関心する。


 パソコンの夢に関する解説は所説あるけれど、基本的に、好奇心や対人関係を示唆する結果が多かったように思う。(ただ、もっと効率的に物事に取り組めと言う警告だとか、「反復」「退屈」を表すというサイトももあったので、あくまで話のネタとして読んで欲しい)


 私が見た夢は共通して、対人関係に興味があること、人脈を広げたいと考えている事、そして、今の仕事の状態が楽しい事などが結果として出た。

 対人関係は広げたいし、仕事も楽しみたいが、なかなか現実としてうまくゆかないことに悩んでいるのだが、それはどうなんだろうなぁと考えながら、家事に戻ろうと思う。


 あくまで占いは占い。引っ張られないようにしなければと思うのだけれど、良い占い結果を聞いてテンションを上げて毎日を過ごすのもまた、私なのだ。

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