あめ。

@rrrriiiii

第1話

孫の顔を見せてあげる。そんな当たり前だと思ってた未来は、ある日を境に見えなくなった。

母から伝えられた、父が肺癌であることを。手術出来ないレベルであることを。

信じられなかった、まさか父が?!という感情だった。

だが現実は甘くない、日に日に弱る父、足の付け根の骨がボロボロで歩くのが精一杯な父、そんな中私達のために仕事に無理に行く父。

今まで見た事の無い父を沢山見ることになった。

母の前で泣いてはいけない。夜中の2時1人ベッドの上で声を殺して泣いた。

言わずもがな、次の日の朝目は人様に見せれない状態だった。

幸い父は入院、母は仕事、妹は学校だった。 必必死に腫れを治す方法をネットで調べ悟られないように頑張った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

あめ。 @rrrriiiii

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ