104種目 アミメアリ
以前も書いたが、
ただ、ちゃんと調べればというのがなかなか難しく、街なかでは普通に歩いているアリを目視で探したり、草むらを網ですくったりする方法では、数種しか見つけられない。
そこで使われるのが、餌を用いてアリをおびき寄せる方法、ベイトトラップ法である。この説明をここで書こうとしたのだが、かなり長くなったので別エッセイ『ある環境調査員のメモ』の方に分離した。
よろしければそちらもご覧いただきたい。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054891772621/episodes/16818093076046029327
さて、仕事ならともかく、個人的にアリが調べたいと思った時、近所の公園に穴を掘ってコップを埋めるのも難しい。
だから、スナック菓子を人目に付かないところに放置して、集まってきたアリを観察する。
なぜ急に個人的にそんなことを始めたかというと、単なるネタ集めだ。
4月に入ったが、現場や家庭の用事のない日は天気が悪く、多少晴れても街なかの公園はまだ時期が早いのか、昆虫は少ない。ぽつぽつと虫は見かけるものの、ほとんどは去年一年で紹介済みである。
菓子でおびき寄せて、何とか『今日の昆虫』で出ていないアリを見付けた。
https://kakuyomu.jp/users/r_hirose/news/16818093076053771257
アミメアリ。
頭部(写真右上側)と胸部に、網目状のしわがあるのが名の由来だ。よく見ればこの写真でも、白いつやの部分に網目状の線があるのが分かるだろう。
腹部(写真左下側)は球状でつやがある。
山地の森林から都市公園まで広い範囲に生息し、アリ調査をすれば一番とは言いがたいが五指に入るぐらいにはよく見つかる種である。
◆
ちなみに、この写真にはもう一匹別のアリが写っている。
ピントが合っていないが、写真左端の真ん中より少し上。アミメアリよりかなり小さく、頭部と胸部がオレンジ色で腹部が黒い。
こちらは、名をヒメアリという。
小さいが独特の色により肉眼でも同定可能な種だ。
こちらはたまたま映り込んだだけで、撮影時には全く気付かなかった。
そのうちこのアリもちゃんと撮影したいものだ。
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