森が空に階段を造り陽冬日には曇り空
曇森に
車を走らせた後のような
晴天の降雪
山高いアパートメントの
雪煙る階段と細い切れ雲の白さと青い空の対比
ぼううとした気持ちで
視界に
広がる
陽冬の
白壁に塗り込めた 白い溜息
雪に煙る
アパートメントの階段を
降りると
白い結晶は拡張した華氏と摂氏の間で彷徨う
彼女は 待ちつづけていて
彼は時折
そのことを思い出すのだけれど
彼女は 記憶の中で 待ちつづけていて 彼は時折 そのことを 思い出すのだけれど
アパートメントの中庭にある ベンチで 眠るように、 消えるように
静かに
雪雲が空気を揺らす技術を眺める
彼女は自分の心
白い気分
私は
彼女と彼の
ことを
考えてみよう と試みる
そして断念する
のだろう
明日という未来に
綺麗なものを自分の心 に 思い出す 浮かべてみる
それは
睡蓮の 縁と青い水面の 加筆の 猛禽と人類
自分の心に映す鏡に出す、浮かべてみる
それは 睡蓮の 緑と青の 軋みの筆先の諦観
揺るぎない
白く
淡い
問いかけと
戸惑いと 救いを
調歌を記して帰する
揺るぎない 白く 淡い
問いかけと
戸惑いと 救いを
調歌を記
して捨て去る
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